一口馬主募集馬の馬体診断と評価の仕方~募集馬評価のための馬体の見方について「たてログ競馬式馬体診断と評価の仕方」~:たてログ競馬

一口馬主、愛馬情報、キャロットクラブ

はじめに

この2年で重賞予想、思い出の重賞、愛馬情報と書いてきましたが、今年から私が入会しているキャロットクラブの新規募集馬の馬体評価を書くことにしました。キャロットクラブで一口馬主をはじめて10数年がたちますが、この時期は新規の募集カタログが送られてきてそれを眺めながら、今年はどの馬で応募しようかどうか考える時期で、あれこれ思いを巡らせながら応募する馬を考えている時がある意味一番幸せかもしれません。ただ、毎年これだ!という基準があるわけでなく、カタログと動画を見ながら何となく自分好みの馬を選定していたのも事実です。この10数年で重賞勝ち馬になってくれた馬は1頭で、3勝クラスまでいった馬が3,4頭とまったく活躍していないわけではないですが、かといって物凄く相馬眼があったというわけではありませんでした。そこで今年から馬体の見かたを勉強してそれに基づいて募集馬を評価して応募する馬を決めることにしました。

その馬体の見かたをどう勉強するかですが、ちょうど良い書籍に巡り合いました。

馬体は語る」という書籍です。

非常に良い本で、この本内容をポイントでおさえてカタログを見れば今までとは違う基準で愛馬を選ぶことができると確信しました。

そこで今年からはそのポイントを馬体の写真に落とし込んで見られるようにすれば選びやすく、比較もしやすくなると考えました。その写真がこちらです。↓

写真は一昨年の募集馬で皐月賞馬にしてダービー2着馬のエフフォーリア号を題材にしています。

色々と線が引かれていてわかりにくいかもしれませんが、それぞれ枠や線の意味を解説していきます。

この本でまず言われていることはとにかくバランスが大事だという事。それは全体的なバランスもそうですが、各部位についてもバランスが大事だという事も書かれています。

あとは、減点法よりも加点法で馬を選ぶ事が大事だとも言っています。

そう書かれている中でそれぞれの線の意味を説明していきます。

赤枠について(正方形か高方系か低方形か)

まず赤枠からです。この赤枠はその馬の「体高」と「体長」を囲んだ枠になります。

競走馬の多くはこの囲んだ枠が正方形か「体長」よりも「体高」が長い高方形になります。

こういう形の馬は動作が軽く、スピードが出やすい傾向があるようです。

対して、「体長」が「体高」よりも長い低方形の馬もいます。

そういう馬は力強さやパワーが優れていると考えられます。

しかしその低方形も2種類に分かれます。

まずは「脚が短く」、「重心が低い」低方形の馬は短距離馬の特徴が出ています。

サクラバクシンオーがそれにあたります

変わって脚の長さは標準でも「胴部」が長いため低方形になる馬もいます。

そのような馬はスタミナに富んだタイプの長距離馬になります。

スペシャルウィークがそれにあたります。

このように赤枠は正方形に近いか、高方形か低方形かを見て、

低方形なら短距離系か長距離系かなどの判断ができます。

黄色い線(短距離馬か長距離馬かと繋ぎの角度)

続いて黄色い線について説明します。

黄色い線は短距離馬か長距離馬かを見分ける線になります。

この黄色い線はき甲から肩端を結んで地面と平行に線を書いて交わった部分の角度によって短距離馬か長距離馬かを判断します。

上のサクラバクシンオーとスペシャルウィークを見ても一目瞭然で、角度が急な方が短距離馬で角度がなだらかな方が長距離馬になりますこの角度は当歳から古馬になってもそれほど変わらないようです。ですので、大体の適性がわかるのではないでしょうか。

この2つの要素を調べて見るだけでも愛馬を選ぶ基準には十分なると思います。ただ、実際に線を引いて見るのと線を引かずに見るのとでは見え方は一目瞭然だと思います。ですので、今年からはこの方法で進めていきます。

続いて「繋ぎ」の所に引かれている黄色い線について説明します。

これは先ほどの肩に引いた黄色い線と連動しています。

この「繋ぎ」の線と先ほどの「き甲」から「肩端」を結んだ線が平行である事が良い馬体の馬と言われているようです。この両方の線がアンパラレルな馬は良くないとされています。ですので、この「繋ぎの線」と「き甲から肩端を結んだ線」を同じ黄色にして分かりやすくしています。

写真はアーモンドアイの募集時の写真ですが、「繋ぎの線」と「き甲から肩端を結んだ線」が平行(パラレル)な事がわかります

青い線(前腕、膝、菅のバランスと飛節の角度)

青い線について説明します。

青い線は競走馬にとって最も大事である脚に引いてある線です。前脚に引いてある線は前腕、膝、菅の全体の長さのバランスと「正肢勢」と「不正肢勢」を分かりやすくするために引いてあります。

写真はキャロットクラブで京成杯を制したプロフェットの募集時の写真です。

前脚の青い線の肘関節の中央から下した線について説明します。

前脚の青い線の肘関節の中央から下した線前腕から膝、菅、蹄を通って二等分してちょうど真ん中を通っていれば「正肢勢」になります。

この下した線を見て膝が極端に前に出ている馬は「湾膝(わんしつ)」といい、逆に膝が極端に後方に位置している馬は「凹膝(おうしつ)」と言うようです。

湾膝は生後間もない仔はほとんど湾膝で成長とともに目立たなくなるようです。稀に湾膝のまま競争生活を送る馬もいますが、湾膝でも大成している馬もいます。

逆に凹膝は弓脚ともよばれ屈腱炎や剥離骨折を発症しやすいと言われているようです。

湾膝はそれほど気にしなくても良いようですが、凹膝は故障の可能性を考えても良いかもしれません。

続いて、肘、膝、球節の部分に引いたヨコの線について説明します。

この横線によって、前腕と管の長さのバランスを見ることができます。

一般的に「長い前腕と短い管」がサラブレッドの理想と言われています。サラブレッドの脚は膝から上の部分にしか筋肉がついていないので、前腕が長ければ脚さばきもよく、管が短ければ故障のリスクを軽減できるからだと言われています。かといって、管が短すぎても良くなく、あくまでバランスを見るという事です。

基本は「長い前腕と短い管」です。

最後に球節と繋ぎの角度についてです。

これは先に説明していた繋ぎの所に引いた黄色の線を見ることになります。

繋ぎの角度は寝すぎていても立ち過ぎていても良くない言われています

寝すぎていると球節が深く沈むため弾力があり柔軟に映りますが、代表的な名馬ではトウカイテイオーがそれにあたりますが、競争成績は文句ないのですが、骨折を含めて長期休養を何度もした名馬でもありました。繋ぎが寝すぎていると柔軟性に結び付きますが、疲労を蓄積しやすいので故障をしやすい状況だったと言われます。変わって立ちすぎの繋ぎもあまりよくありません。これは柔軟性がないため地面を蹴ったときの反動が球節に直接伝わるためです。ただ、ダート馬であれば繋ぎが立っていても球節への負担が軽減されるためにそこまで気にしなくても良いかもしれません。

この繋ぎの角度は先に説明したき甲から肩端に引いた線との比較にも絡みますが、走る馬を見つけ出すというよりは故障のリスクが高いか低いかを見る上で重要なのかもしれません。だた、あくまでバランスですので、バランスが極端に良くなければ許容範囲と考えるのが良いかもしれません。

トウカイテイオーの種牡馬の時の写真ですが、繋ぎの角度は少し見にくいですが、かなり寝ているのがわかります。ただ、き甲から肩端に引いた線とは平行(パラレル)なのがわかります。さらに、「長い前腕と短い管」というのもわかりますし、バランスが良い事も見て取れます。

最後に後ろ脚に引いた線ですが、こちらは「飛節」を比較しやすいように引いています。

飛節には「直飛」と「曲飛」があります。これも角度があり過ぎてもなさ過ぎても良くなく、バランスを見るために引いていますが、撮影時の姿勢によってかなりばらつきがあるので、これは参考程度に見ていただければいい要素かと思います。

オレンジの線(首と頭の角度と頭の形状)

顔と頭、クビに引いてあるオレンジの線については首と頭の角度と頭の形状を分かりやすくするために引いています

頭の軸と首の中心線から引いた線と交わる部分が90度が良いとされているようです。

これもバランスが大事という事で、90度だとバランスが良いという事のようです。

ただ、これについては写真を撮ったときの立ち方などによって角度が変わってきたりする事もあるので参考程度にしてもらっても良いかもしれません。

もう一つ耳のあたりから引いてある線は頭の形状を分かりやすくするために引いています

馬の頭の形状は「直頭」「兎頭」「半兎頭」「羊頭」「さめ頭」「くさび頭」と別れるようですが、基本的にほとんどの馬が「直頭」なのですが、中には違う形状の馬もいて、その形状によって馬の性格などもわかるようです。ここでは詳しくは解説しませんが、「羊頭」は利口な性格を表現しているという事で好まれているようです。当歳から2歳の「羊頭」は成長すると「直頭」になるようです。「さめ頭」の馬は負けず嫌いで利かない馬が多いようです。これもあくまで傾向で、大成するかしないかは別の話になりますのであくまで参考程度にしてもらって良いと思います。

この頭と首の角度と頭の形状は競争能力にそこまで影響するものでもない要素ですので、愛馬選定の1つの要素として選定を楽しくするために見てもらっても良いかもしれません。

動画の歩き方の評価について

募集馬の動画を見る上でいちばん大事要素でもある歩き方についてですが、

馬体は語るでも書かれていますが、「首を使って前肢と後肢がしっかりと連動してリズムよく歩けている馬」が良い馬という事と、前から見た時は「首の使い方が8の字を横にした様に歩けていると良い馬」というようなことが書かれています。それを踏まえて動画の歩き方をチェックする場合には下記の点を見つつ最終的には全体的な雰囲気を見て判断します。

首を使って小気味よく、リズムよく歩けているか

・小気味は良いがダイナミックかつ柔らかく歩けているか

・前から見た時に首の使い方が8の字を描くように歩けているか

・後ろから見た時にブレることなく歩けているか

上記を見つつ全体的な歩き方の雰囲気を見て最終的に判断します。

ただ、動画は現時点での歩き方になりますので、これから調教を重ねていって体の使い方もわかってくれば変わってくるものだとも思っています。ですので今の時点で歩き方がしっかりしている馬は現時点での完成度が高い馬なのかもしれません。そういった部分を踏まえたうえで判断しています。

馬体診断と評価の表記について

各募集馬の画像を加工したもの、血統、測尺・予定育成牧場の紹介の最後に診断と評価を表記していきます。

表記の内容は下記の通りです。

・赤い枠
正方形、高方形、低方形の3種類となります。

・距離適性
短距離、短中距離、中長距離の3種類となります。

・繋ぎと肩の平行度
繋ぎと肩の黄色い線の平行度を示しています。
平行、立ち気味、寝気味の3種類となります。

・前脚の長さとバランス
S~Bの3段階

・脚の姿勢
正肢勢、湾膝、凹膝の3種類

・動画の歩き方
S~Bの3段階

・総合評価
S~Bの3段階
馬体重と管囲は考慮しています
募集価格と厩舎は考慮していません

あくまで個人で馬体の写真に線を入れて超個人的に診断をして評価した結果です。

応募馬の選定までの時間が一番楽しい時間でもあります。
応募馬の選定の一つのスパイスとして参考に使っていただければと思っています。

私も皆さんと一緒に楽しく応募馬を選定したいと思っています。

まとめ

最初にも説明しましたが、馬体全体も含めてですが、各パーツや歩き方のバランスが一番大事です。それに減点法よりも加点法良いところを見つけてそれぞれ自分なりの評価をしてみてください

写真にはすべて説明してきた線をいれています。ただ、あくまで愛馬選定をやりやすくするための一つの要素として作りました。2年目になりますので今年からは自分なりの個人的な診断と評価を記しました。

愛馬選定のお役に立てれば幸いです。

*この記事は書籍に書かれている内容を私なりに解釈してそれを画像に落とし込んで説明していますので、必ずしも正解というわけではありませんのでご了承ください。より詳しく知りたい方は「馬体は語る」を読むことをお勧めします。

最後に、愛馬の選定はあくまで読んでくださっている読者さん本人の意思で決定してください。よろしくお願いします。

2022年の募集馬全頭の馬体評価はこちらから↓↓

キャロットクラブ2022募集馬の馬体診断と評価①~関東入厩予定馬No.1~No.25「一口馬主・たてログ競馬式馬体診断と評価」

キャロットクラブ2022募集馬の馬体診断と評価②~関東入厩予定馬No.26~No.50「一口馬主・たてログ競馬式馬体診断と評価」

キャロットクラブ2022募集馬の馬体診断と評価③~関西入厩予定馬No.51~No.75「一口馬主・たてログ競馬式馬体診断と評価」

キャロットクラブ2022募集馬の馬体診断と評価④~関西入厩予定馬No.76~No.90、地方入厩予定馬No.91~No.95「一口馬主・たてログ競馬式馬体診断と評価」



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