三振を取るにはスピードよりも回転数がより大事~中学野球、学童(少年)野球の練習やレベルアップに役立つかもしれないプロ野球選手の話①~

中学野球

中学野球や学童(少年野球)の選手の練習やレベルアップに役立つかもしれないプロ野球選手の話を紹介していきたいと思います。
先ずは第1回目。ピッチャーの投げるボールの回転数についての話です。

野球の最高の醍醐味と聞いて想像する事は「直球で三振を取る」ことと「ホームラン」ではないでしょうか。

今回は野球の最高の醍醐味のひとつでもある直球(ストレート)で三振を取る事についての話になります。

より速い球を投げられるピッチャーは学童(少年)、中学、高校、大学、社会人、プロとどの段階に行っても話題になります。今や165,166キロを投げる日本人選手もいて球速のレベルは年々上がっていっています。そんな速い球を投げられるピッチャーは小中学生の憧れの存在になったりもしますが、そんな160キロ台のスピードボールを投げてもバッターはバットに当てることができます。160キロを投げても必ずしも三振を取れるわけではありません。それとは逆に140キロ台、150キロ台の直球で三振をバンバンとるピッチャーがいるのも事実です。より速いスピードのボールを投げる事だけでは三振を取る事は難しいという事です。ではスピードの他に三振を取るために何が必要なのかというと、ボールの回転です。「回転がかかったボール」や「スピンの効いたボール」と表現したりもします。そんなスピンの効いたボールで高校、大学、プロ野球でバタバタと三振を取った伝説のピッチャーがいます。江川卓さんです。現役の頃の江川投手が三振を取っている映像が残っていますが、スピードガンの表示は140キロ台で時には130キロ台だったりします。それでも三振をバンバン取っていますし、今映像を見てもスピードガンの表示よりも早いスピードが出ているようにも思えます。その江川投手のピッチングの映像を現代の科学で解析した番組が放送されて話題になりました。結論から言うとこうです。今のスピード計測だと江川投手自身がプロで最速だったと思うボールのスピードは158キロ出ていたという事でした。158キロというと今のプロ選手の中で置き換えても速い部類に入るのではないでしょうか。なぜ当時と今とでは数字が違うのかというと、当時のスピードガンの計測方法はピッチャーが投げた後にキャッチャーミットに届くところのスピード(終速)を計っていて、今はピッチャーが投げた瞬間のスピード(初速)を計っているのでスピードの違いが出ているという事のようです。

今もって「江川のストレートが一番速かった」というプロ野球のOBが多いのも頷ける結果となったわけです。30年以上前に158キロを出していたわけですからそれだけでも凄いことなのですが、さらに現代技術で分析を進めると驚愕の分析結果が出たようです。それが球の「回転数」と「ホップ成分」を調べた結果です。回転数はピッチャーが投げてからキャッチャのミットに届くまでにボールがどれぐらい回転していたかの数字です。「ホップ成分」とはプロ野球の平均的なストレートの軌道に対して、どれだけ高い位置でミットに届いているかの差を表した数値のことを指します。

両方を分析した結果、プロ野球(NPB)の代表的な速球派のピッチャと比べても200回転以上回転数もあり、ホップ成分にいたってはNPBの平均よりも20センチ以上ボールが落ちずにミットまで到達しているという事が判明しました。ここで説明するよりもリンクで読んでいただいた方が早いので下記をご覧ください。とにかく凄まじい数値です。

江川投手の直球を現代科学で分析した結果

江川卓の浮き上がる“158キロ”ストレート 「打者の体感速度 」を最新技術で解析(日本テレビ系(NNN)) - Yahoo!ニュース
打者の手元で“球が浮き上がる”ような軌道のストレートで、昭和の怪物と呼ばれた元巨人の江川卓さん。打者の体感速度はどのような数値になるのかが、4日の「Going!Sports&News」で放送されまし

江川投手の分析の更に詳しい動画

いかがでしょうか。

そもそも速いボールを投げられるのはもとより、回転数も凄まじく投げたボールが落ちずにキャッチャのミットに届くわけですから、当時のバッターが「江川の直球はホップしている」と言っていた事の裏付けにもなる結果となっています。その江川投手はより速くしかも回転するボールを投げられるようになったのは「子供の頃に家の近くにあった天竜川で向こう岸まで石を投げて遊んだ事が身になった」といっています。さらに「石を投げるときに引っかかるように投げることを意識していた」というようなことも言っています。これを実践するのはかなり難しいことですが、要するに速いボールを投げるだけでは三振は取れないという事です。速くて回転数も多いボールが投げられれば三振を取りやすくなるという事になります。

江川投手がこの事について語っている動画があります。わかりやすいのでさらにご覧ください。

江川さん自身が「石投げ」の練習について語っている動画もご覧ください。

 

江川投手の球筋が良くわかる動画もご覧ください。

まさに浮き上がるようなボールですね。

さらに浮き上がるような回転数の多いボールについて解説しているサイトをご覧ください。

ストレートのボール回転数と球速をアップさせる指先トレーニング
ピッチャーがバッターを空振りさせるようなキレのあるストレートを投げるためには、ボール回転数や球速がとても重要です。走り込みやウエイトトレーニングだけではなく、握り方を変えたり、指先を鍛えることで他の投手と差をつけることができます。こちらの記事では、その指先を鍛えるための秘密を解説しています。

もう一つ、キレのいい球を投げるには 回転数を上げるには のびる球を投げるにはというサイトもあります。

キレのいい球を投げるには 回転数を上げるには のびる球を投げるには | 元阪神タイガース西村憲のpitchingdiary
球のキレとは   球のキレ、いわゆる『切れ味』。 球は速いのになぜか打たれるピッチャーと、 球はそこまで速くないのに不思議と打たれないピッチャーがいると思います。 その差...

学童や中学では速いボールを投げる事に重きを置いている場合が多いと思います。勿論速いボールが投げられる事も大事ですが、より回転するボールを投げるという事を意識して練習に取り組むことも大事ではないでしょうか。

最後に下記に回転数を上げるのに役立ったり意識付けすることができる練習道具を紹介しています。ピッチャーをやっているお子さんや選手の練習に取り入れてみてはいかがでしょうか。

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