たてログ競馬思い出の重賞2023.3.7~金鯱賞、フィリーズレビュー、中山牝馬ステークス

思い出の名馬、レース

今週は3重賞。思い出の重賞をそれぞれ紹介します。

思い出の金鯱賞

金鯱賞は中京の伝統の中距離重賞ですが現在は大阪杯の重要なステップレースとなっています。そんな金鯱賞ですが思い出のレースは、、、。

2003年第39回金鯱賞。勝ち馬はタップダンスシチー

タップダンスシチーは金鯱賞を3連覇しますが、最初に勝った年のレースを紹介します。3連覇中1番人気だったのが2連覇、3連覇の時で、最初に勝った時の人気は4番人気でした。競馬あるあるなのですが、今考えてみると何故この年が4番人気だったのか不思議でもあります。というのもこのレースの2走前に有馬記念で13番人気の低評価ながらシンボリクリスエスの2着となり、年明けの初戦は東京リニューアル記念というこの年だけのオープン競争に出走して1着となっていました。負かした相手もオークス馬レディーパステルやG2勝ちもあるエアエミネムといった強豪を破っての勝利でした。そして迎えた金鯱賞でしたが4番人気。1番人気は前年の覇者で前走が天皇賞(春)4着だったツルマルボーイ。2番人気がG2番長のバランスオブゲーム。3番人気が桜花賞、秋華賞の2冠馬テイエムオーシャンという事で、当時としては分からない人気順ではないのですが、終わってみれば2番手から3コーナーでは先頭に立ちそのまま直線でもツルマルボーイ以下の追撃を1/2馬身押えての勝利。このあと3連覇する舞台ですからでぴったりな条件だったわけで、、、。もちろん終わってみればという事なのですが、、、。そんな競馬あるあるなタップダンスシチーのレースをご覧ください。

思い出のフィリーズレビュー

フィリーズレビューは桜花賞トライアルのG2ですが、昨今は本番の桜花賞に直結し辛いレースで、マイラーよりもスプリンター寄りの馬が勝つレースでもあります。そんなフィリーズレビューですが、思い出のレースは、、、。

2005年第39回フィリーズレビュー。勝ち馬はラインクラフト

ラインクラフトは先週騎手を引退した福永祐一調教師のお手馬で桜花賞、NHKマイルカップを制した名牝です。そんなラインクラフトが暮れの阪神ジュベナイルフィリーズ3着後の年明け初戦に選んだのがこのレースでした。レースは9番手から進めて直線で上がり34.3を繰り出し先行して粘りこむデアリングハートをアタマ差交わしてゴール。1番人気に応えました。ゴール前はかなり接戦で、4着までがアタマ、クビ、クビという事でした。その面子も凄く先ほど書いた2着デアリングハートはその後マイルカップでもラインクラフトの2着になり母としてデアリングバードを産みデアリングバードから無敗の3冠牝馬デアリングタクトへと続く牝系となっています。3着エアメサイアは桜花賞4着、オークス2着と春はあと一歩でしたが、ローズステークスと秋華賞ではラインクラフトに雪辱してG1馬にもなり母としても重賞勝ち馬エアスピネルを出しています。4着ディアデラノビアもその後オークス3着などG1ではあと一歩でしたが重賞を3勝して母としてもディアデラマドレ、ドレッドノータスなどの重賞勝ち馬を出しているという現在の競馬にも影響を与えている錚々たる馬たちでした。ラインクラフトはこのレースの後桜花賞では同じ福永騎手が主戦だったシーザリオ(桜花賞では名古屋競馬の吉田稔騎手が騎乗)をアタマ差退けてG1制覇をしています。そのシーザリオは紹介するまでもない名牝中の名牝で種牡馬を3頭出すなどこちらも現在の競馬にも多大な影響を与えている馬です。そんな最強牝馬世代ともいえるこの世代を引っ張ったラインクラフトでしたが産駒を残すことなく早逝してしまい、ラインクラフトの血が続かなかった事が悔やまれてなりません。そんなラインクラフトの強かったレースをという事ですがレース映像がないのでシーザリオを負かした桜花賞をご覧ください。

思い出の中山牝馬ステークス

中山牝馬ステークスは春の古馬牝馬重賞として定着しています。そんな中山牝馬ステークスですが思い出のレースは、、、。

2006年第24回中山牝馬ステークス。勝ち馬はヤマニンシュクル

ヤマニンシュクルはトウカイテイオー産駒で阪神ジュベナイルフィリーズに勝っているG1馬です。G1制覇後も桜花賞3着、オークス2着とG1でも好走。重賞でも常に上位争いをしていましたが惜敗が続いていました。そんなヤマニンシュクルでしたがこのレースでは1番人気に支持され12番手からレースを進め4コーナーで9番手で直線では上がり34.5を使ってディアデラノビア以下を1馬身1/4差つけての完勝。阪神ジュベナイルフィリーズ以来9戦ぶりの勝利となりました。このレースの勝利が自身の最後の勝ち鞍となりました。母親としては目立った産駒を出しておらずトウカイテイオーの血が続くのかどうかも含めて気になっている血筋ではあります。そんなヤマニンシュクルの強かった中山牝馬ステークスの映像がありませんのでG1阪神ジュベナイルフィリーズをご覧ください。

今週もそれぞれ良いレースを期待しています。



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