種牡馬検索、競馬場傾向一覧のスマホアプリを作ろうと思った理由
競馬を始めて30年以上がたちますが、予想スタイルのメインに使っているものはとある「指数」です。収支としては絶好調の時期もあり、3,4年前は年間収支で回収率130%を超えた年もありました。ただ、ここ数年思うように馬券が取れなくなり、取りこぼしも多くなってきていました。そこで、予想のファクターにもう1つ新たな要素を何かを加えようと考え、以前から少しはかじってはいたし、予想のちょっとした要素には使っていたのですが、もっと深く血統の要素を取り入れようと思うに至りました。
そこで、血統関連の書籍を色々調べました。先ずは基礎から改めて学ぼうという事で、「競馬の血統学」吉沢譲治著、「覚えておきたい日本の牝系100」平出貴昭著を読みあらためて血統を基礎から学びつつ、以前から気になっていた亀谷敬正さんの「勝ち馬がわかる血統の教科書」と双馬毅さんの「1頭の種牡馬の凄いクセをつかむだけで1千万円稼ぐ」の2冊に行きつきました。
4冊とも非常に良い書籍でしたが、特に亀谷さんと双馬さんの著書はすぐにでも実践できると思うほどわかりやすく書かれていました。
そこで早速実践したいと思いましたが、本を片手に予想するのも中々煩わしいと思いどうしたものかと思案していました。
種牡馬や競馬場の特徴を気軽にスマホやタブレットで調べる方法はないかと考えていたのですが、色々と調べていると、比較的簡単に自分だけのスマホアプリが作成できる方法があることを見つけました。しかも無料で作れます。
詳しく説明すると、
現在IT業界では「ノ―コ―ド開発」が流行ってきており、難しいプログラミングの知識などなくてもスマホアプリが開発できるツールが存在しているのです。
それを使えば専門知識がなくても誰でも気軽に自分だけのスマホアプリを作ることができるというものです。
もう一冊おすすめの書籍はこちらです↓
無料でスマホアプリを作れるツールGlide(グライド)
その「ノーコード開発」のツールというのも色々とあるのですが、一番手軽かんたんにスマホアプリ開発ができるものに「Glide(グライド)」があります。このツールはGoogleのスプレッドシートを使用して手軽にスマホアプリを作成できるツールです。もっと簡単に言うと、エクセル(もしくはGoogleスプレドシート)からスマホアプリが作れちゃうわけです。
信じられないかもしれませんが、私がエクセルにアプリの要素となるものを入力して作ったデータを「Glide」を使って作ったスマホアプリがこちらです。
オリジナル種牡馬検索アプリと競馬場傾向一覧アプリのアイコン画面です
「オリジナル種牡馬検索」アプリの中身はこちらです。
「オリジナル競馬場傾向一覧」アプリの中身はこちらです。
信じられないかもしれませんが、この2つのアプリを自分で、しかも無料で作りました。
次に具体的に「Glide」を使ってどのようにアプリを作ったかを解説していきます。
「Glide」を使ってオリジナルのスマホアプリを作ってみる
「Glide」の簡単な説明
今回私がオリジナルの血統アプリ、競馬場傾向アプリの開発に使ったのはGlideというノーコードでアプリを作成するツールです。
ExcelまたはGoogleスプレッドシートをデータソースとして利用し、以下公式サイトのデモのように数クリックでアプリが作れてしまいます。(*基本的にはデータソースをGoogleスプレッドシートで流し込みますがが、ExcelデータをGoogleスプレッドシートに変換して読み込むこともできますので、Excelに慣れた方は先ずデータソースをExcelで作成してGoogleスプレッドシートに変換して使用するのもおススメです。)
https://www.glideapps.com/ (Glide公式サイトアドレス)
https://www.glideapps.com/media/demo.mp4 (公式サイトデモ動画)
この「Glide」は基本的には無料で使えますが、有料プランもあります。その違いについて簡単に説明します。
無料プラン(Free app:Free(0円))
- 個人で使用する場合は無料
- データソースの量が500行まで
- 100MBのファイルストレージ
有料プラン(Basic:$12(約1300円/月))
- 企業などで使用する場合
- データソースの量が5000行まで
- 2GBまでのファイルストレージ
- etc.
有料プラン(Pro:$32(約3500円/月))
- 企業などで使用する場合
- データソース25000行
- 10GBのファイルストレージ
- etc.
大まかな違いは以上になりますが、今回自分で作った血統アプリのデータで使用する種牡馬の数は今のところ300頭強ですし、競馬場傾向データに使用する行数は100行にも満たないので、無料プランの500行のデータ量にはまだまだ十分に足りていますし、個人で馬券検討に役立てて楽しむために作成しましたので、無料プランでまったく問題ないわけです。
ExcelはまたGoogleスプレッドシートにアプリのデータとなる情報を入力する
「Glide」でスマホアプリを作る場合にはアプリの項目や要素となるデータソースを作成する必要があります。そのデータソースを私の場合は最初はExcelで作成しました。
私の入力した今回の血統アプリに使用するデータソースの項目や要素はこちらです。
基本的な要素は亀谷敬正さんの著書「勝ち馬がわかる血統の教科書」を見ながら大系統やタイプなどを入力していきました。
先ほども書きましたが、アプリに使用するデータソースのデータの行数が500行未満なら無料でアプリを作成できます。
このアプリの元となるデータソースを作る作業がいちばん時間がかかります。
このExcelデータをGoogleスプレッドシートに変換します。(*もちろんGoogleスプレッドシートに直接データを入力しても構いません。)
変換の方法は、Googleアカウントを持っていればGoogleにログイン後、Googleドライブを使用してエクセルデータをGoogleドライブにアップロードしてGoogleスプレッドシートに変換すれば大丈夫です。
Googleスプレッドシートに変換したデータがこちらです。
このスプレッドシートのデータを使用してアプリを作成します。
このGoogleスプレッドシートのデータはアプリ作成後に変更、追加等を行ってもしっかりとアプリに反映されますので、先ずは少ないデータで作って試してみてからデータを追加してくのもいいかもしれません。
今回の私の場合はその都度新しい種牡馬を加えたり、双馬毅さんの「1頭の種牡馬の凄いクセをつかむだけで1千万円稼ぐ」の中に書いてある種牡馬の特徴を追加したりと、日々データの更新をして楽しんでいます。
「Glide」でアプリを作る方法
アプリの元となるデータソースを使って「Glide」でアプリを作成してみましょう。
「Glide」でのアプリ作成はスプレッドシートのデータさえあればあとはお手軽、かんたんなのですが、一つだけ難関であり、残念なことがあります。それはWebサイトが日本語表記ではないという事です。(これはいずれ改善されるかもしれませんが、現時点では最大の難関です)
「Glide」のトップ画面だけはGoogle翻訳機能を使えば日本語表記になりますが、ログイン後の操作画面はすべて英語表記です。
これを聞いただけでアプリ作成を諦めてしまう方もいらっしゃるのではないかと思いますがちょっとお待ちください。
私自身が英語が話せるわけでもないですし、むしろ得意ではありません。そんな私でも操作画面がすべて英語表記の環境でアプリ作成ができました。そのぐらいお手軽に、簡単に作成できるという事です。
操作画面も日本語表記になってくれたらもっと手軽に、簡単にアプリ作成ができるだけに残念でなりませんが、この部分だけは今後の改善を期待したいですね。
それはさておき、先に進みましょう。
「Glide」のトップ画面です
・赤枠内に自分のGmailアドレスを入力後「始めましょう」をクリックします。
・赤枠内をクリックします。
使用するGoogleアカウントをクリックします。
これが「Glide」の基本画面です。全部英語表記ですが、英語が苦手でも何とかなります。
早速アプリを作ってみましょう
赤枠の「New App」をクリックします。
「Select a source」とあるのでここで使用するデータソースを選びます。
もちろん「Google Sheets」を選択して「Continue」をクリックします。
使用するデータソースこの場合赤枠内の「たてログ血統」をクリックします。
赤枠内の「Select」をクリックします。
選択した「たてログ血統」のデータの取り込みが開始されます。赤枠内の「NEXT」をクリックします。
その後に3つ機能説明がされますがすべて赤枠内の「NEXT」と「DONE」をクリックします。すると、取り込みが終了ました。データを取り込んだ直後の画面が下になります。
赤枠内を見てみると、既にアプリらしくなっています。
この状態から色々と設定を変えていって使いやすいアプリに仕上げていきます。
色々な設定については、説明が細かくなってしまうので今回ははぶきますが設定画面の動画をご覧ください。
各設定の詳しい解説や日本語訳については、「Glide」について詳しく説明したサイトがありますのでそちらをご覧いただきながら自分にっとて使いやすいアプリにしてみてください。(私が説明するよりもわかりやすいです。)
私がそうでしたが、とにかく色々と操作してみないと分からないことが多いのも事実ですので、まず、ベースとなるデータを作成して「Glide」でデータを取り込んで設定を触りながら覚えていく事も大事かと思います。
もう一つ、「Glide」でオリジナルアプリを作って楽しむ時の注意点があります。
「Glide」を使ってアプリを作った場合、自分だけで使う事はもちろんですが、シェアして複数のユーザが使う事も可能です。その場合、元となるデータが完全に自分で入力したり、自分で用意したものだけであれば問題はないと思いますが、画像や動画、リンクなどを他のサイト等から使用している場合は著作権等の問題が発生する場合があります。
私が今回作った「血統アプリ」「競馬場傾向アプリ」も例えば種牡馬の写真や各競馬場のイラスト等は他のサイトからのものを使用していますし、種牡馬の5代血統表は競馬サイトにリンクを貼って使用しています。
でずので、今回作ったアプリはあくまで自分一人で個人的に楽しむためだけに作ったので、作り方の紹介はしますが、アプリ自体を公開することは全く考えていません。
勿論、手軽にスマホアプリが作れますので、全世界に公開する目的でアプリ作成をする事も可能です。
そういった部分も踏まえて、「Glide」についての解説をしているいくつかのサイトを紹介します。
上記のサイトを見ながら自分にっとて使いやすいアプリにしてみてください。
作成したアプリをスマホで使う方法
最後に、作成したアプリをスマホで使う方法を説明します。
「Glide」で作ったアプリはAndroidでもiphone(ipad)のどちらでも使用できます。
諸々の設定をして、いよいよスマホで使用する状況になったら下記手順でスマホで使えるようにしていきます。
「Glide」の設定画面の画面右上の赤枠内の「Publish」をクリックします。
赤枠内の「Publish app」をクリックします。
アプリを使用するスマホやタブレットで赤枠内の「QRコード」を読み取ります。
*個人的に使用するために作成しましたので、「QRコード」等は読み取れないようにしています。
アプリを使いたいスマホで「QRコード」を読み込み、赤枠内をタップします。
●iphone(ipad)の場合ブラウザの「safari」で読み込みます。
●Androidスマホの場合
「Glide」で作ったアプリはご覧のようにiphone(ipad)、Androidどちらでも使用可能です。
自分だけで使用する場合、一度インストールしてしまえば、あとはアイコンをタップだけでパスワードなどの入力は必要ありません。(もちろんパスワードを設定する事もできます。)
最後に
自分だけで楽しむためにこのアプリを作りましたが、このアプリのおかげで、競馬新聞とスマホ片手に種牡馬の情報や競馬場の傾向をさっと検索でき、非常に便利に楽しく競馬を楽しんでいます。
最初にアプリの元となるデータを入力する部分とアプリの細かな設定は若干面倒ですが、様々なサイトを見て色々と試しながら設定していけば何とか自分にとって使いやすいアプリができるようになると思います。
是非挑戦してみてはいかがでしょうか。
*最後に確認のために、私が今回紹介しているアプリは私が個人的に自分だけで使用するために作成したアプリですので、一般に公開したり、他の人が使用することはありません。馬体の写真や、競馬場のイラスト等は関連サイトから使用させたいただいていますがご了承ください。よろしくお願いします。
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