勝手に思い出のレース①~1989年第9回ジャパンカップ~

競馬

予想をアップし始めてG1レース予想の時には思い出のレースも一緒にしていましたが、今週からはG1の週は思い出のレースと予想を分けてアップすることにしました。「勝手に思い出のレース」という事で、第1回です。ご覧ください。

1989年第9回ジャパンカップ

先ずは思い出のジャパンカップから。

今年のジャパンカップは空前絶後の3冠馬3頭の激突で盛り上がっていますが、過去にも海外の有名馬を含めた豪華メンバーが集まったとされるJCが結構あったように思います。そんな中で、私の思い出のJCは1989年第9回です。

メンバーも豪華なら30年前に東京2400m2分22秒2で駆け抜け当時のスーパーレコードを産んだ超ハイペースのレース展開、直線の壮絶な叩き合いととにかく見どころ満載のレースです。

もちろん何と言っても、惜しくもタイム差なしの2着になったオグリキャップが前の週のマイルCS1着からの連投での激走は今現在このレースを見ても鳥肌物の映像です。

出走馬は日本勢ではオグリキャップ、スーパークリーク、イナリワンの3強とG1馬バンブーメモリーや名脇役ランニングフリーやフレッシュボイス、地方の女傑ロジータもいます。海外からはその年の凱旋門賞馬キャロルハウス、アメリカから当時の世界レコードホルダーのホークスターやドイツ最優秀古牡馬にもなったイギリス馬イブンベイ、ニュージーランドからはホーリックス、日本で種牡馬としても活躍したアサティスや前年のJC優勝馬ペイザバトラーとこれでもかという位の豪華メンバーでのレースでした。

レースは前半からイブンベイホークスターが暴走気味に逃げて1800mの通過が当時の日本レコードを上回っているようなペースでした。そんな中でも先行した馬がほぼ上位に来ており、究極のスピード勝負だったという事もわかります。のちに南井騎手が「異常なハイペースだという事はわかっていたが下げたらその後上がってこられないと感じて、下げたら負ける、ついていくしかなかった」という様な事を言っていたと思います。今の2400mのレースではあまり考えられないようなレースだったという事がわかると思います。

勝ったホーリックスですが、当時オセアニアの馬は過去のJCでも全くいいところがなく、ホーリックスもオセアニア地区ではトップ中のトップホースでしたが9番人気と評価も低くく、激走に皆が驚きました。ですが陣営は「この馬で負けるようなら、もう2度とここには来ない」という不退転の気持ちで挑んだレースでした。直線の風車鞭の迫力は剛腕南井騎手の鞭と共に印象に残っています。

このレースの勝ちタイム2分22秒2でしたが、枠連も2-2で決まり、そういう色々なものも含めて30年たっても忘れられないレースです是非ご覧ください。

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