学童野球、中学野球での保護者のチームや子供達との関わり方とその考え方についての3つの事~「中学硬式野球クラブチームの選び方番外編」~

中学野球

学童野球、中学野球と他のスポーツに比べて保護者の負担が大きくしかも大変という話は今に始まったことではなく、まだまだ根強くあるのは事実です。
実際に私も、子供が学童野球に入った小学校4年ぐらいから応援などでかわかり始め(妻は当番があったのですでに関わっていましたが)、お父さんコーチとしてチームにより深く関わり始めた5年生の冬から中学硬式野球のクラブチームに入って高校に進学するまでの約5年間はほぼ毎週末拘束されてチーム、選手達、他の保護者たちと関わり活動していました。

ただ、私の場合はたまたま入ったチームが学童野球でも中学クラブチームでもかなりうまくいっており、保護者同志の関係もかなり良かったと思っています。(もちろん問題が全くなかったわけではありませんが。)
では、なぜうまくいっていたかというと、これから説明する3つの考え方をほぼ全ての保護者がしていたという事に尽きると思います。

これは、これから学童野球、中学野球に関わる保護者の方たちや、現在関わっていてチームの状況で悩んでいる保護者の方たちに是非知ってほしい話でもあります。

その大きい考え方としては主に3つあります。

・自分(家庭)としてできる範囲で精一杯楽しくチームに関わるようにする。
・自分の子供のために何ができるかではなく、チーム全員の子供たちのために何ができるかを考える
・試合でも練習でも選手が失敗するのは当たり前と思って見守り応援する

自分(家庭)としてできる範囲で精一杯楽しくチームに関わるようにする。

まずここからお話しします。

私の場合は仕事が土日ともに休みだったこともあり、学童野球の時は子供のチームのコーチとしてほぼ毎週土日は子供と共にチームの練習や試合に参加していました。中学のクラブチームではグラウンド周りの施設整備や公式戦、練習試合での車だし、審判とこの時期もほぼ毎週末チームの活動に参加していました。これは私の仕事や周りの環境がそれができる状況だったのでできましたが、私が所属していたチームでも仕事の関係で日曜日しか参加できないコーチや保護者の方もいましたし、ほとんど関われない保護者の方もいました。
ですが、関われない、関わらない保護者を見ても何も思う事はありませんでしたし、何も思わないようにもしていました。
仕事の関係でどうしても参加できない保護者もいるでしょうし、野球自体が嫌いな保護者もいるかもしれません。ですが他の保護者の事を考えてもどうなるわけでもないですし、自分ができる範囲で精一杯楽しく参加したり関わったりしていればなんの問題もないからです。しかも、私が所属していたチームでは、毎週のように活動に参加している保護者達(私も含む)が先ず楽しく活動するという事を心掛けていましたし、仕事の都合等でなかなか活動に参加できない保護者の方が少しでも参加しやすいような雰囲気作りを心掛けていました。これは話し合ったわけではないですが、自然とそういう雰囲気を皆で作っていました。ですので、普段はほどんと関われない保護者の方々も、チームの活動に来られるときは皆と同じように楽しく精一杯活動している姿を見ていましたので、他の保護者の参加状況などでの不平不満はありませんでしたし、気になりませんでした。

積極的に参加できる、参加したい保護者の方々には是非参加しやすい状況を作ってもらうという事も大事ではないかと思います。

最近では「当番がない」とか、「保護者が関わらない」という事が前提条件でないと野球はやらせられないという保護者の方たちも増えてきていると思いますが、それはそれで考え方としては1つの考え方と思いますし、今後はそういう流れになっていくのだと感じています。
ただ、私は関われる状況でしたし、学童野球、中学野球との関わりが終わって何年も経っていますが今となっては息子たちとしっかりと触れ合えましたし、大変ではありましたが、一瞬の出来事のようにいい思い出になっています。

ですので、大事なのは自分もしくはご家庭がどう関わるか、関われるかが大事であり、関われる範囲で関わればいいのであって、ましてや他の保護者や家庭がどう関わっているかという事は考えない方が良いわけです。

*学童野球、中学のクラブチームも含めて当番がどうしてもできかったりする場合は事前にチームに相談してみてください。野球人口が減っている今、たいていの場合はしっかりと聞いてくれると思います。

是非ご家庭で関われる範囲で精一杯楽しく活動に参加してみてください。

・自分の子供のためだけを考えて行動するのではなく、チーム全員の子供たちのためを考えて行動する。

学童野球でも中学野球でもチームでの活動中でも自分の子供の事しか考えない保護者は一定数はいます。これはどのスポーツの保護者でもそうだと思います。もちろん、基本的には自分の子供の事を1番に考えるのが親ですし普通の事だと思います。ただ、チームでの活動中に「自分の子供の事しか」考えないというのは違うと思います。特に、野球というスポーツはチームスポーツです。自分の子供1人がどれだけ活躍しても勝てない事はざらにあります。ですので、「自分の子供さえ良ければ」とう事だけではどうしようもない事がほとんどです。それに、チーム全体が良くならなければ大会で良い結果を出すことも難しくなりますし、中学の硬式野球ともなればその後の進路にも影響が出てくる可能性すらあります。
チーム全員の子供たちのために何ができるかを考えて活動できれば、それが「For the team」の精神に結び付き、チーム全体が良くなっていくと思います。
子供達もよく見ていて、保護者達が「For the team」で動いていれば子供達のチームワークも上がりますし、保護者達が自分達だけの事を考えて行動していると子供達にも伝わってしまいます。

是非、チームでの活動中は「自分の子供の事を1番に」考えるという事は胸の中にしまって、「チーム全員の子供たちの事を」考えて行動してみてください。

・試合でも練習でも失敗するのが当たり前と思って見守り応援する

学童野球では失敗は当たり前です。中学野球でも失敗はつきものです。そんな時に保護者でも失敗した選手を責めたり、怒ったりという事があったりします。
もちろん、試合で集中できていなかったり、しっかりと走らなければならない場面で走らなかったりしたら保護者でも注意をしたりすることは問題ないと思います。ただ、一生懸命にやった結果、試合に負けたり、打てなかったり、エラーしてしまったりした事に対して叱ったりする事はしないようにしたいですし、他の子供の失敗を自分の子供の前で「あの子のせいで負けた」等とは絶対に言ってはいけません。野球は失敗するのが当たり前ですし特に学童野球、中学野球ではそう思って応援、鼓舞、激励をしてあげてください。

この3つの考えをしっかり実践したとしても、必ずしも良いチームになる保証はもちろんありません。チームが好成績を収めるかどうかもわかりません。
ただ、自分達が心がけて活動ができれば、その時は大変だと思うかもしれませんが活動期間が終わって何年か経って振り返ってみると決して悪い思い出にはならないと思います。
終って振り返ってみると辛かった思いも一瞬だったと感じます。
実際私がそうでした。しっかり関わって活動できた事は苦労もしましたが、今となっては良い経験と良い思い出になっています。

この3つの考え方は当たり前の事を言っているのかもしれません。
ただ、この当たり前を実践するのが難しい事だと思います。
私が完璧にできていたかというとそうではなかったと思います。
保護者の方々が心がけて行動するだけでも違ってくるのではないでしょうか。

これから学童野球や中学野球に関わる保護者の方々やすでに関わっている保護者方々の一助になれば幸いです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました