今週は東西でG2オールカマーと神戸新聞杯が行われます。それぞれの思い出のレースを紹介します。
オールカマー
オールカマーは秋の中山2200mのG2でここをステップに秋のG1戦線へ向かう馬も多い定番中の定番重賞です。といっても、中山の2200mという事で、中山巧者が活躍する舞台でもあります。そんなオールカマーを3連覇した中山巧者中の中山巧者がいました。有馬記念も含めて中山競馬場だけで重賞6勝をした名馬マツリダゴッホです。今回は3連覇した全てのレースを紹介します。
先ずは初めてオールカマーを勝った2007年第53回オールカマー
この時は1番人気で道中8番手から4コーナーで5番手まで上がって1/2馬身差を付けて1着でゴール。AJCCに続いて中山での重賞2勝目をあげています。この勝利で中山巧者という事が認知され始めたのかもしれません。
連覇した2008年第54回オールカマー
この時も1番人気で道中2番手で進んで3コーナー辺りで一旦6番手まで下がりますが4コーナーを3番手で回り、直線では逃げたキングストレイルを捕らえて2馬身差を付けての完勝でした。
3連覇目の2009年第55回オールカマー
3連覇目がかかったこのレースでは何と3番人気での出走でした。1番人気はこちらも中山のG1を勝っていて宝塚記念快勝後の休養明けのドリームジャーニー、2番人気は夏の上り馬で重賞連勝中のシンゲンという事でしたので当時の状況としては3番手評価という事だったのでしょう。ただ、終わってみれば逃げたマツリダゴッホがそのまま2馬身差を付けて完勝のゴール。2着にドリームジャーニー、3着がシンゲンでしたので強いレースだったと思います。実際翌年のオールカマーではマツリダゴッホは出走していませんでしたが、1着シンゲン、2着ドリームジャーニーとなっており、マツリダゴッホの中山での強さをより際立たせたのだと思います。
この3連覇を見ると全てのレースで違う勝ち方をしているという事です。8番手からの競馬、3番手からの競馬、逃げの競馬とどのように走っても結果1着という事で、無類の中山巧者だったという事を表していると思います。その後の思い出としてはダイワスカーレットが逃げて勝った有馬記念で当時予想の軸にしていた「西田式スピード指数」でも本命だったダイワスカーレットを蹴って中山巧者という事でマツリダゴッホを本命にして大撃沈してしまい、その時のスピード指数の予想通りに勝っていれば約100万馬券を取れていたというオチまで付いてしまうという事で、、、。あの有馬記念での惨敗は未だに謎です、、、(苦笑)そんな中山無双のマツリダゴッホのレースをご覧ください。
神戸新聞杯
神戸新聞杯は菊花賞トライアルとして長年定番重賞となっています。その昔は京都新聞杯も菊花賞トライアルでしたので、両方に出走する馬もいました。京都新聞杯は現在春のダービー前の最後の重賞として存在感を増していますが、春に移行してからは神戸新聞杯が菊花賞トライアルとして確固たる地位を築いています。歴代の勝ち馬も錚々たる面々で、3冠馬コントレイルを始め、レイデオロ、サトノダイヤモンド、少し昔だと3冠馬ディープインパクトとオルフェーヴルやゴールドシップなども勝ち馬の中にいます。そんな神戸新聞杯ですが、思い出のレースは、、、。
エピファネイアは後に菊花賞とジャパンカップを勝ち現在では種牡馬としても活躍馬を出す超一流の名馬ですが、3歳春のクラシック路線では苦杯を舐めてきました。皐月賞、ダービーと2着と惜しい競馬が続いての秋こそはという思いも含めての秋へ向けての始動のレースでした。
レース自体は道中8,9番手から4コーナーでは4番手まで上がりそのまま直線で先頭に立って2着以下を2馬身1/2退けてのゴール。完勝という内容でこれなら菊花賞でもと思わせてくれました。主戦騎手だった福永騎手も皐月賞、ダービーでの惜敗から自身の肉体改造も含めてこのエピファネイアを乗りこなすためにトレーニングをしていたという事で、実際に菊花賞で念願の初G1タイトルを手にした時に「やっとこの馬を乗りこなせた」と言っており、人馬共に秋始動のレースを無事にしかも完勝でクリアしたという事で非常に印象に残ったレースでした。そんな強いエピファネイアのレースをご覧ください。
今年はそれぞれどんなレースになるのでしょうか。楽しみです。
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