久しぶりに思い出の重賞を再開させます。今週末の2重賞のそれぞれ思い出のレースを紹介します。
思い出の神戸新聞杯
菊花賞トライアルとして定着しているレースですが、その昔は菊花賞トライアルといえば東は今と変わらずセントライト記念ですが、西は京都新聞杯とこの神戸新聞杯の2つが菊花賞トライアルとして長らく行われていました。レース体系の整備等で今は神戸新聞杯のみが菊花賞トライアルとなり、京都新聞杯は春のダービー最終便の位置づけのレースになっています。そんな神戸新聞杯ですが思い出のレースは、、、。
2001年第49回神戸新聞杯。勝ち馬はエアエミネム
エアエミネムはディンヒル産駒の外国産馬で春のクラシックの出走は叶いませんでしたが、夏から秋にかけて本格化して札幌記念ではこの年のダービー馬ジャングルポケットを破りこの神戸新聞杯に出走しました。この神戸新聞杯でも強さを見せます。道中は3番手でレースを進めて直線を向くとそのまま先頭に立ち後続の追い上げを退けています。あっさり書きましたが、破った相手が物凄かったのです。2着のサンライズペガサスは後にまだG2の大阪杯を2勝、毎日王冠も勝つまでになっていますし、3着は名馬クロフネ、4着も皐月賞、ダービー2着で宝塚記念を勝つダンツフレーム。8着には春のスプリングステークスまで無敗で骨折明けだったアグネスゴールドもいるという錚々たるメンバーの中しっかりと勝ち切ったわけです。能力はG1級だったことは言うまでもありません。このレースを勝てなかったクロフネはその後天皇賞(秋)への出走が叶わずダート路線に切り替えて能力全開となるわけですから、そういった意味でも分岐点になったレースですし、そこで強い勝ち方をしたエアエミネムの存在もよりクローズアップされます。その後は菊花賞ではマンハッタンカフェの3着とG1制覇はならなかったのですが、その後も函館記念とオールカマーも勝って重賞を4勝して種牡馬となっています。種牡馬としては大成しませんでしたが、もし今のように種牡馬も海外に気軽に行ける時代だったらディンヒル産駒という事でオーストラリアに行って種牡馬生活を送っていればまた違ったかもしれないと思わされる馬でもあります。そんなエアエミネムの強い姿をご覧ください。
思い出のオールカマー
オールカマーは古馬中距離路線の秋の始動レースとして定着している伝統ある重賞ですが、毎日王冠や京都大賞典と違って古馬牝馬が度々勝つイメージがあります。今回の思い出のレースは、、、。
メジロドーベルは阪神3歳牝馬ステークスやオークス、秋華賞そしてエリザベス女王杯2勝と牝馬G1を5勝した名牝ですが、そんなメジロドーベルがオークス勝利後に出走してきたのがこのレースでした。当時牝馬が牡馬に混じって重賞を勝つことは珍しい時代でした。このレースでも2年前にヒシアマゾンが勝ち、アイリッシュダンスが2着となっていましたが、ヒシアマゾンはそれまでに牡馬混合重賞でも勝っていた女傑でしたので、オークスを勝ってこのレースに臨んだメジロドーベルとは少し違うと思っていました。私自身もメジロドーベルは牡馬に混じって重賞を勝つ事、ましてやいくらオークス馬とはいえ3歳牝馬(当時の馬齢では4歳ですが)が古馬相手に勝てるとは思っていませんでしたが結果は、、、、。逃げて2着ヤシマソブリン以下を1馬身3/4つけての快勝というレースでした。これには驚きましたし、メジロドーベルへの見方も変わったレースとなりました。その後の活躍は先述していますし説明不要かと思いますが、産駒が中々活躍できなかったことは残念ではあります。そんなメジロドーベルが古馬を破ったレースをご覧ください。
いよいよ秋競馬も盛り上がってきますので予想の方もしっかりとしていきます。
Amazonのおすすめのスポーツグッズはこちらから
コメント