思い出の重賞・たてログ競馬2021.9.3~札幌2歳S、小倉2歳S、新潟記念

レース予想、レース回顧

「思い出の重賞・たてログ競馬」ですが、今週は3重賞です。もうすぐ秋競馬というタイミングの晩夏の重賞3レースの思い出を紹介します。

札幌2歳ステークス

札幌2歳ステークスは第1回目は札幌にまだ芝コースがなく、ダートの1200mで行われており、名称も「北海道3歳ステークス」となっていました。1983年より「札幌3歳ステークス」となり、1989年から芝1200mになっています。(1989年は函館開催)現在の芝1800mになったのは1997年からですが、私の世代では芝1200mで行われていた時期からの勝ち馬でもクラシックで活躍した名馬が誕生しています。古くはニシノフラワー、ビワハイジ。1800mになってからはアドマイヤムーン、ロジユニバース、サクラプレジデント等、そして昨年のソダシと錚々たる名馬が勝ち馬に名を連ねています。そんな札幌2歳Sですが、まだ旧馬齢3歳ステークスと言っていた最後の年のレースを紹介したいと思います。

2000年第36回札幌3歳ステークスです。この時の勝ち馬は後のダービー馬で3歳でジャパンカップを勝ったジャングルポケットです。ジャングルポケット自体の説明はもはや不要かもしれませんが、お笑いトリオ、ジャングルポケットの名前の起源になった名馬でもあります。

このレース勝ったジャングルポケットもですが、2着、3着の馬も後のG1レース馬やG1レースで好走した名馬だったので印象に残っています。

レース自体は1番人気の後の桜花賞と秋華賞の2冠馬テイエムオーシャンが逃げる展開。ジャングルポケットはそれを見る形で4,5番手を進んでします。3コーナーから2着になったタガノテイオーがジャングルポケットと同を交わして2番手に押し上げて直線に向き、逃げ粘るテイエムオーシャンをタガノテイオーが交わして、さらにジャングルポケットがタガノを交わして1馬身1/4の差をつけてゴール。2着3着が1/2馬身で、3着4着が3馬身1/2ついている事を考えると、上位3頭の実力が抜けていたことが分かるレースでした。

このレースの上位3頭はテイエムが1番人気だったものの、勝ったジャンポケは5番人気、2着のタガノテイオーも4番人気と今考えるとびっくりするような人気でした。テイエムは後の2冠馬と言いましたが、2着のタガノテイオーもその後、東スポ杯3歳ステークスを勝って朝日杯に1番人気で挑みました。レース中に骨折をしてしまし惜しくも2着。そしてそのまま引退という残念な結果なってしましましたが、無事なら間違いなくクラシックを賑わすような馬になっていただろうと感じさせる馬でした。

そんな名馬が上位を独占するレースでしっかりと勝ち切ったジャングルポケットの強さも感じたレースでした。

レース動画がないのが残念です。

小倉2歳ステークス

続いては小倉2歳ステークスです。

このレースは第1回から芝1200mでずっと行われており、夏の小倉最終週の名物レースで、2001年から現在の馬齢表記になっています。

そんな小倉2歳Sですが、思い出のレースは、

第1998年第18回小倉3歳ステークスです。勝ち馬は九州産馬のコウエイロマンです。

九州産馬というと、昨年から今年にかけて熊本産馬とし先の北九州記念で悲願の重賞制覇をしたヨカヨカが話題になりましたが、古くはこのコウエイロマンが九州産馬の星として話題になりました。

グレード制導入後九州産馬の重賞初勝利がコウエイロマンが勝ったこのレースでもありました。

新馬こそ九州産限定レースでハナ差の1着でしたが、続くフェニックス賞を5馬身差で圧勝。堂々の1番人気で挑んだレースがこの小倉3歳ステークスでした。

レースはコウエイロマンが逃げてそのまま4馬身差の圧勝。説明不要のレース展開での圧勝でしたので、その後のG1も含めて期待は高まりましたが、勝ったのはこのレースまでの3勝でその後は10戦して勝ちはなく、距離の壁や成長力がなかったともいわれていましたが、九州産馬として当時話題をさらったのは事実ですし、九州産馬というとコウエイロマンを思い浮かべる人は我々世代では少なくはないと思います。

ヨカヨカは熊本産馬として初重賞でしたが、九州産馬の歴史が脈々と受け継がれていると思うと今後も九州産馬で重賞で活躍するような馬が出てくることを期待したいです。

こちらはレース映像もありますのでご覧ください

新潟記念

最後に新潟記念です。

このレースは第1回から改修工事などのイレギュラーがない限りは新潟芝2000mで行われており、夏の新潟開催の恒例重賞になっており、最近ではサマー2000シリーズにも組み込まれています。

思い出の新潟記念は、

1995年第31回新潟記念です。勝ち馬はアイリッシュダンスです。

アイリッシュダンスというと、私も含めて皆さんはハーツクライの母というイメージではないでしょうか。ハーツクライの母というだけでも凄いのですが、競争成績も立派で、この新潟記念を含めて重賞を2勝した名牝です。もう一つの重賞勝ちも新潟大賞典ですので新潟巧者だったのかもしれません。

このレースはまだ右回りで行われている時のレースで、直線も今よりも長くはなく、道中4番手から直線で抜け出して4馬身差の圧勝でした。その後はオールカマーでヒシアマゾンの2着になり実力の高さを証明しましたがその後の3戦は良いレースができず有馬記念を最後に引退という事で、この新潟記念がアイリッシュダンスの一番強時のレースだったのではないでしょうか。

アイリッシュダンスの子からハーツクライが出て大種牡馬になりましたが、そのハーツクライも種牡馬引退という事で、時の流れを感じます。

ここで紹介している新潟記念の動画はなかったのですが、その半年前に勝った新潟大賞典のレース画像がありましたのでご覧ください。こちらのレースも圧勝しています。

今年はどんなレースになるか楽しみです。



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