たてログ競馬:思い出の重賞2023.4.4~桜花賞、NZT、阪神牝馬ステークス

思い出の名馬、レース

今週は牝馬クラシック第一弾の桜花賞を含む3重賞があります。それぞれ思い出のレースを紹介します。

思い出の桜花賞

春のクラッシックレース第一弾の桜花賞。数々の名勝負と名馬が誕生しているレースでもあります。そんな桜花賞ですが、思い出のレースは、、、。

1994年第54回桜花賞。勝ち馬はオグリローマン

オグリローマンは言わずと知れたオグリキャップの妹として兄と同じく笠松でデビュー。デビュー戦こそ2着でしたがその後4連勝で一躍注目を浴びる存在になりました。兄と同じく中央に転厩します。クラシック登録をしていたので桜花賞を目指すためにまずエルフィンステークスに出走。1番人気でしたが良いところなく9頭立ての9着と負けてしまいます。他馬を怖がるようなそぶりもあり続くチューリップ賞へ向けても課題が残りましたが。そのチューリップ賞では変わり身を見せて勝ったアグネスパレードの0.1差の2着となり出走権を獲得して実力の片鱗を見せました。そんな状況で迎えたのがこの桜花賞。人気は3番人気という事でファンも脆さがあるのと兄程ではないという事をわかっていての3番人気だったと思います。レースはというと3番手にいた12番人気のツインクルブライドが直線で抜け出して一瞬完全に勝ったと思った所に外から猛然と追い上げてくる馬がいました。それがオグリローマンでした。最内から好スタートを切りましたが出していかずに我慢して中段でレースを進めて4コーナーは10番手でまわります。その時点でもまだ内にいたのですが直線に向くと外がぽっかりと空いていて何のロスもなく外に持ち出すと最後の200mで先に抜け出していたツインクルブライドに迫っていきます。そしてツインクルブライドを丁度捕らえたところがゴールでした。これぞ豊マジックとオグリの血の底力といった所でしょうか。ツインクルブライドの大崎騎手も完全に勝ったと思っていたところに離れた外から何かやってきたので思わず外に視線を向けたのも非常に印象的なゴールで、ハナ差でしたのでレースの鮮やかさが際立ったゴールともなりました。オグリキャップで競馬を始めた自分のとっても感動のゴールでしたし、しかも、3番人気、12番人気の馬連を持っていたので喜びは倍増でした。その後オグリローマンはオークスにも出走しますが距離もあってか惨敗してしまいその後のも勝つことなく引退しました。中央での成績を思うと、勝利はこの桜花賞のみという事でしたが武豊騎手の手腕と血の凄さを思い知らされるレースとなりました。そんな豊マジックに応えて激走したオグリローマンのレースをご覧ください。

思い出のNZT

ニュージーランドトロフィーはその昔はダービーの翌週に東京芝1600mで行われており、残念ダービーともいわれるレースでクラシックレースに出られない有力なマル外馬やクラシック登録がない馬が走って強さを見せつけたレースでした。現在はマイルカップのステップレースとして中山1600mで行われています。本番のマイルカップには直結しない印象にもなっています。そんなニュージーランドトロフィーですが、思い出のレースは、、、。

1994年第12回ニュージーランドトロフィー4歳ステークス。勝ち馬はヒシアマゾン

ヒシアマゾンというとマル外で牝馬なのですが、牡馬相手でも全くパフォーマンスが落ちない女傑でした。時代を考えると相当な能力があったと思います。そんなヒシアマゾンが勝ったのがこのNZTですが、このレースも残念オークスといったレースとなりました。

マル外だったヒシアマゾンは当時は当然クラシックレースには出走できずこの年はクイーンカップを勝ち、クリスタルカップを伝説の鬼脚で制して迎えたのがこのレースでした。

レースはクリスタルカップとは打って変わって先行したヒシアマゾンが直線で逃げたヒシクレバー以下を押えてのゴール。着差は1/2馬身でしたが外々を回って直線に向くと最後に鞭は打っていますが、後ろから来る馬に差されないようにだけ気を付けた感じでの余裕のゴール。ここでも牡馬相手にも全く引けを取らない横綱相撲のレースとなりました。その後の活躍は言うまでもありませんが、ヒシアマゾンが桜花賞やオークスに出ていたらと思わせるレースでもありました。そんなヒシアマゾンの強いレースをご覧ください。

思い出の阪神牝馬ステークス

阪神牝馬ステークスは古くは年末に行われていた牝馬限定の定番重賞でしたが、ビクトリアマイルが創設されてからはそのステップレースとして定着しています。ステップレースとなってから最初は1400mでしたが現在は1600mで開催されています。それでも本番のビクトリアマイルには何故かあまり直結しないレースという印象があります。そんな阪神牝馬ステークスですが思い出のレースは、、、。

2022年第65回阪神牝馬ステークス。勝ち馬はメイショウミモザ

先に紹介している桜花賞、NZTとは打って変わって昨年のレースの紹介になりますが、何故かと言うと、、、。勝ったメイショウミモザは到底買えない馬で、その馬が勝ったという事での紹介となります。

メイショウミモザがなぜ買えなかったかというと、このレースを勝つまで1600mは勿論、1400mでも勝ち鞍がない馬だったのです。勝ち鞍は全て1200mでした。皆さんもご存知の通り阪神1600mというとスプリンターは来ることが難しい条件です。そんな条件の舞台で1200mしか勝ち鞍がない9番人気の馬が勝ってしまったわけです。レースのレベル自体はどうだったのかというと牝馬の実力馬が結構出走していました。2着になったアンドヴァラナウト、3着のデゼル。着外でしたがマジックキャッスルや本格化前ではありましたがジェラルディーナも出走していました。そんなメンバーの中勝ってしまったわけです。ここを勝ったメイショウミモザのその後はというとほぼ惨敗続きで結局勝っていません。そんな馬がなぜこの条件で勝てたのか、、、。競馬は難しいですしある意味出走さえすれば何が勝ってもおかしくないという事を思い知らされたレースでもありました。競馬を何年やってても「何でこの馬が勝の?何で?」と思う事は沢山ありますが、まさにこのレースがそんな事を思ったレースでした。ご覧ください。

今年はそれぞれどんなレースになるのか、それぞれ良いレースを期待しています。


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