今週末は3連休の3日開催ですが重賞は3歳牡馬クラシック菊花賞のトライアルと牝馬は3歳牝馬秋華賞トライアルとそれぞれ重賞が行われます。それぞれ思い出のレースを紹介します。
思い出のセントライト記念
セントライト記念は関東でおこなわれる菊花賞トライアルとして長年親しまれています。そんなセントライト記念ですが思い出のレースは、、、。
イスラボニータは皐月賞馬にしてダービーでも2着となりその後もG1、重賞戦線で活躍した名馬で現在は種牡馬として産駒が走っています。そんなイスラボニータが秋の初戦に選んだのがこのセントライト記念でした。この時期ぐらいまでの3歳馬は本来の距離適性よりも長い距離でも走れてしまう傾向があります。イスラボニータもまさにその状況でした。ダービーで2着はありますが、古馬になってからは1800m以上での勝ち鞍はなく引退レースでの勝利は1400mの阪神カップでした。戦績を見ても最終的にはマイル前後の距離で最も力を発揮するマイラーだったことはわかります。そんな本来マイラーのイスラボニータでしたが3歳秋までは絶対能力の高さで2400mのダービーでも2着となりこのセントライト記念でも1番人気にこたえて勝利しています。レースは好スタートから道中6番手で追走して直線では先に抜け出しを図ったトゥザワールドをしっかりと差し切って1馬身1/4差を付けての完勝というレースでした。改めて戦績を見ても明らかに距離が長く適正外のレースだったと思いますが、それでも絶対能力の高さで同世代馬同士の対決では勝つことができているのだと思います。セントライト記念ですが、新潟開催でしたのでそれも含めてイスラボニータが完勝したレースをご覧ください。
思い出のローズステークス
ローズステークスは大昔はエリザベス女王杯のトライアルとして、現在は3歳牝馬限定のG1秋華賞のトライアルとして定着しています。そんなローズステークスですが、思い出のレースは、、、。
1997年第15回ローズステークス。勝ち馬はキョウエイマーチ
キョウエイマーチはダンシングブレーヴ産駒で桜花賞馬にして古馬になってからはダート重賞でも活躍した名馬ですが、繁殖としても産駒のヴィートマルシェから海外ダートG1勝ちのマルシュロレーヌなどを出している名牝として注目されていますが、そんなキョウエイマーチが春は桜花賞を勝ちオークス惨敗後の秋の初戦に出走したのがこのレースでした。先ほどのイスラボニータ同様この時期の3歳馬は本来の距離適性外の距離でも絶対能力の高さで克服してしまいます。当時はオークスの惨敗もあって2000mでも明らかに距離が長いと思っていましたが、終わってみれば果敢に逃げて最後は詰め寄られましたが3/4馬身差を付けての勝利でした。キョウエイマーチにとって2000m以上での勝利はこのレースが最後で続く秋華賞ではメジロドーベルの2着となりましたがその後はマイルスプリント路線を歩むことになります。このレースでは3着も本来の距離適性を考えると長かったと思う馬が来ています。その馬はシーキングザパールです。シーキングザパールといえばフランスのG1モーリス・ド・ゲスト賞を勝利した名牝ですが、シーキングザパールもこのレースの3着の後はマイルスプリント路線を歩んで好成績を残しています。今考えてもキョウエイマーチちシーキングザパールが同じレースに出ていてしかも距離が2000mだったという事も含めて非常に印象に残っているレースです。5分44秒頃からこのレースが見られます。
今年はそれぞれどんな馬が勝つか楽しみです。
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