中学硬式クラブチームの6つのリーグや女子チームについては先に説明しましたが、では、具体的にどうやってチーム選びをしたらいいのか?という疑問と注意点、選ぶときにポイントなどをお話しします。
先ずは住んでいる地域にある硬式クラブチームを調べ、ホームページをチェックして各チームが独自に開催している体験会及び説明会に参加することです。
体験会とは?
学童野球の大会が終わった6年生の秋以降に各クラブチームが6年生に中学生と同じ条件でバッティングや守備練習を行ったり、練習風景を見せたりして硬式野球を体験してもらい新入部員の獲得を目指すために開催されます。
説明会とは?
体験会の最中に体験会に参加している保護者だけを集めてチームの方針や費用、施設紹介、進学についてなど細かく説明をする場になります。
体験会と説明会はセットになりますので、体験会に参加すれば説明会には参加できます。
体験会、説明会でのポイント
体験会に行くとまず、自分の子供がちゃんとできているかどうかや、体験会に参加している他の子と比較して自分の子供がどのくらいのレベルなのかなど気になると思います。
もちろん大事な事ではありますが、体験会に行ったら確認してもらいたいポイントがいくつかあります。そのポイントを表にして解説します。
体験会のポイント
体験会ではだいたい、ランニング、ストレッチ、シートノック、バッティング、ピッチャーならブルペンでのピッチングと一通りの事を行います。
そんなお子さんの動きに目が行きがちですが、それよりもそのチームの雰囲気であったり、監督、コーチの動き、言動などいくつかのポイントをチェックすれば、
そのチーム全体の姿や日頃の活動の状況なども見えてきますので、チェックポイントを紹介します。
見るべきポイント | 注意点 | 補足 |
チーム全体の様子 | チーム全体の様子というのは施設全体にも出るはずです。元気がいいチームか、静かなチームかなども含めて色々感じ取ってください。 | 野球道具や設備が整理整頓されているかなどもポイントです。 |
監督、コーチの様子 | 監督、コーチは体験会に来る学童の子たちには総じて優しいはずですが、在団選手に対してどのような対応をしてるかで普段の接し方を垣間見る事ができます。 | 言葉遣いも学童の子たちと在団選手に対してと大体違います。 |
在団選手の様子 | 在団選手も学童の子達には優しいはずですが、体験会に参加した保護者にきちんと挨拶をするかとか、練習態度、選手同士の会話などに耳を傾けてそのチームの雰囲気を感じ取ってもらっても良いと思います。 | 道具や設備をどう扱っているかなどもポイントです。 |
施設の充実度 | 施設の充実度も重要です。入団すれは約3年間はそのチームの施設を使うわけですから、選手にとっても保護者にとっても大事な要素だと思います。 | 専用グラウンドの有無、サブグラウンドの有無、バッティングマシンやバッティングゲージ、ブルペンの状況、選手たちの道具倉庫や食事スペース、保護者のスペース、さらには遠征用のマイクロバスや道具車の有無、水道の有無、トイレの状況、火の使用の有無などたくさんあります。 |
理事など運営の方々の様子 | 監督、コーチ、選手の様子はもちろんですが、保護者ではない運営にかかわる理事や審判部の方々の様子も気にしてみてください。 | 色々と話しかけてくることもあると思いますので、逆に質問をするチャンスでもあります。 |
保護者の様子 | 保護者は父も母も当番があれば当番でグラウンドに来ています。体験会の日ともなれば保護者もたくさん来ているはずです。様子はもちろんですが、チームとの関わり方なども見えてくると思います。 | 保護者の方からも話しかけられたりします。逆に質問をするチャンスでもありますし、保護者の方達の方が本音を話してくれたりします。 |
表にあるポイントを意識しながら、そのチーム全体を見て感じることが重要です。わからないことは積極的に聞いてみるのが良いと思います。
体験会の途中で保護者だけが集められて説明会も実施されます。次は説明会のポイントを表を使って解説します。
説明会のポイント
体験会に参加している保護者を一堂に集めての説明会になりますが、パンフレット等の資料が配られ、それに沿った形での説明になります。
基本的にはそのチームにとって良い部分をちょっと大袈裟に説明する場合が多いように思います。
ネガティブな要素を説明するチームはあまりありません。そのあたりを理解しつつ、チェックポイントを意識しながら、わからない事はどんどん質問しましょう。
説明項目 | 注意点 | 補足 |
チームの歴史や過去の成績 | チームの歴史や実績は大事ですね。最近でも良い成績を収めているかなどは気になりますね。 | 昔の話ばかりするチームは最近の成績はあまり思わしくないと思ってください。 |
監督、コーチの紹介 | 監督やコーチの球歴はもちろんですが、このチームで監督やコーチを何年やっているのかなども確認したいところですね。 | コーチも随時何人いるのかや、出身校に偏りがあるかないかなども気になります。 |
施設の説明 | メイン、サブグラウンド、ゲージ、ブルペン、その他作業小屋や遠征用のマイクロバス、道具車や水道、トイレなどは気になるところです。 | 施設の説明はどのように使われるのかも大事です。 |
部費、遠征費等の費用について | 部費、遠征費などの費用についてはパンフレットに書かれている金額はあくまで最低限の金額の場合が多く、大会で勝ち進めば別途遠征費も余分にかかりますし、遠征、合宿の回数などによっても変化します。 | 強豪チームやメイングラウンドを持たないチームなどは費用もよりかかる傾向があります。 |
全体の部員数 | チームによっては1学年の人数に上限を決めているチームや、先着順を謳っているチーム、無制限に入れていしまうチームと様々です。3学年で100人近い部員がいる場合はレギュラーに選ばれなければ試合にでることも難しくなってきます。 | たくさんの部員の中で切磋琢磨する選択もあるかと思いますが、しっかりと練習して試合にも出たいと考えるなら部員数は大事ですね。 |
学校の勉強について | 昔のように野球だけできれば大丈夫という時代ではなくなってきています。チームとしても学校での成績も加味して推薦する学校を紹介するようになっています高校側も推薦基準には必ず学校の成績も加味していますので、チームとしての考え方や取り組みも確認のポイントです。 | チームによっては平日練習時にローテーションで勉強をさせるチームもあります |
進学について | 選手がどこの高校に進学したかが一覧になっている場合が多いですが、特待、純特待、スポーツ推薦、一般だったのかは明記されていません。このあたりは詳しく聞いてみても良いかもしれません。チームによっては特定の高校とパイプがあり、毎年何人か必ず入学しているといった場合もあったりするようです。 | 特待に関しては「野球特待生制度」という申告制の制度があり各高校5名までと基準がありますが、純特待、スポーツ推薦などは高校によって基準や幅が明確ではありません。もちろん一般の場合は通常の入試での入学になりますので、どういう条件でそれぞれ進学しているかのは気になるポイントです。 |
保護者の関わり | 父も母も当番制だったり、父は有志の参加で母は当番制、当番自体がないチームもあります。当番制や有志での参加だった場合のそれぞれの役割を聞くことも大事ですね。 | 家庭によっては当番であっても参加できない家庭もあるかもしれません、そういった場合でも大丈夫かどうかなども確認が必要になってきます。 |
上記のように説明会で色々と説明されると思いますが、わからないことは聞いてみることが一番だと思います。
気になるチームがあれば何チームも体験に参加して、比較するのがいいですし、2回3回と同じチームの体験会に参加してもいいと思います。
最終的には各ご家庭で話し合って、お子さんが一番行きたいと思うチームを軸にしっかりと考えてみてください。
一番大事なのはお子さんの意思です。3年間プレーするのはお子さんなのですから。
最後に
中学でのクラブチーム選びは兄がいてクラブチームでの野球経験があればその時のことを参考にしてチームを選ぶ事も可能ですが、大体の場合は1発勝負になります。
経験がないうえに、一発勝負となるので非常に大変かと思います。
このブログも私自身の1発勝負の経験の時に感じた不安や、もしもう一度経験できるなら次はもっと知りたい事を質問できたと思う気持ちがあったのでまとめてみました。
個人的な体験と経験での疑問や感想ですので、その後のお子さんの中学野球生活がどうなるかまでは保証できかねますのでご了承ください。
Amazonのおすすめのスポーツグッズはこちらから
コメント