まずは塁審からはじめよう!~学童(少年)野球、中学野球で審判をやってわかった事、感じたこと②

中学野球

審判初心者ができればいい事

学童(少年)野球や中学硬式野球で審判をやる場合、それまで審判をやったことのないお父さんの場合は慣れてもらうために通常下記のステップで徐々に慣れて行ってもらうはずです。

1.練習中にアウト、セーフのジャッジをしてコールする
2.練習試合で塁審、球審をやる
3.公式戦で塁審、球審をやる

この順番ですが基本的には逆になることはありえません。
審判をやった事のない人にいきなり公式戦で塁審やましてや球審の依頼をすることはありえませんので安心してください。

初めて審判に挑戦する場合はほとんどが練習時のちょっとしたアウト、セーフの判定からスタートします。

そこでアウト、セーフをジャッジしてコールする事に慣れれば、次に練習試合での累審の依頼が来るようになると思います

1.までが審判初心者だと考えてください。

審判初心者 = アウトかセーフかジャッジをしてコールする事

ここまでが初心者だと考えれば大丈夫ですので、
簡単に次のステップへ進められるはずです。

初心者から初級者になるために事前に準備するもの

この後ですが、基本的には塁審をある程度覚えてから球審をやることをお勧めします
塁審といっても1塁、2塁、3塁とそれぞれの動きも異なります。それぞれの塁審の動きをある程度覚えてから球審をやると塁審の動きがわかるのでよりスムーズに球審の動きを覚えることがきます。

ですので、初級者になってからもまずは塁審をやる前提でお話をします

初心者から初級者へ

練習時の審判にある程度慣れると練習試合での審判を依頼されるようになると思います。
練習試合となると、自分の他にも3人と審判をします。
そうなると練習時とは少し状況が変わってきます。
審判4人でそれぞれの動きをカバーしながらジャッジを行わなければならないので、そのような事も含めてある程度事前に準備することがあります。
それが、

・ルールを一通り覚える
・練習試合での塁審の必要な審判道具を確認する
・審判講習会に参加する

・ルールを一通り覚える

練習試合ともなると、塁審といえども単にアウトとセーフのジャッジだけではすみません。例えばアウトの場合でもタッチプレーなのか、フォースプレーなのかとか、1塁、3塁の塁審だとハーフスイングのジャッジなどを促される場合もあります。さらに同調動作といって、「ボーク」や「インフィールドフライ」などの場合に必要な動きもあります。これを読んでいても???となっている方もいると思いますが、ルールを一通り覚えていればわかりますので、ルールブックや審判の教本やYouTubeの動画等で事前に確認する事も必要です。もちろん細かく覚えきれないでしょうし、全部を覚えるのは難しいと思いますので、目を通してある程度で大丈夫です。

いまいちルールが覚えられないといった方はプロや高校生の試合、野球アニメなどを見てルールを覚える事もお勧めします
しかも、子供と一緒に見られれば子供の野球の上達にもなりますのでお勧めです

学童(少年)野球審判講座の動画はこちらをご覧ください↓

【野球審判かんたん講座】1

 

・練習試合での塁審の必要な審判道具を確認する


先ほども書きましたが、練習試合となると最低でもインジケーターベースブラシ(ハケ)などが必要になります。事前にチームから借りられるかどうかを確認したり、場合によっては事前に買って用意しても良いと思います。

・審判講習会に参加する


まず、学童(少年)野球ではだいたい各市区町村に学童(少年)野球連盟が存在するはずです。自分のチームはその野球連盟に所属して大会などに参加しています。その野球連盟が公式戦のスケジュールの調整などもしているのですが、必ず行っているのが、「審判講習会」です。私の地区では年2回おこなわれており、所属連盟のチームのお父さんたちを一か所に集めて球審や塁審の立ち位置や動き、連携の説明、ジェスチャーの練習を行って、最後に試合形式での実地訓練と初心者、初級者が参加する講習会です。
地区によっては「講習会への参加」で公式戦での審判が可能になる場合もありますので、そのあたりは自分の地区の状況を調べてみてください。
実際に参加していた時はそこまで思いませんでしたが、後になって考えてみると、「審判講習会」の大切さがわかりました。
事前にルールブックや審判の教本、動画などで色々と調べたり見たりしていても、実際は見るのとやるのではかなり違いますし実践の雰囲気を味わえる講習会は非常に役に立ちます
あとは、他のお父さん達と一緒にやるので、「他のお父さんたちも頑張っているな」など苦労を共感しながら練習もできます。チームの練習中に審判の練習だけすることも難しいと思いますので、是非「審判講習会」を利用してみてください。

「審判講習会」は開催のタイミングがありますので、講習会参加前に練習試合の審判をすることも十分にあります。その場合でも審判経験者のお父さん達が優しく教えてくれると思いますので安心してください。

審判あるある

同一塁上に走者が2人いた場合にどっちが「セーフ」でどっちが「アウト」?

正解と詳しい解説はこちらをご覧ください↓

同一塁上に走者が2人!どっちが「セーフ」でどっちが「アウト」?

学童(少年)野球で塁審をやる時に覚えておきたい5つの事

練習試合で塁審をやる時に心がけてほしい事が5つあります
まずはこれを心がけて実践すれば慣れていなくてもなんとかなります。
その5つの事は

1.ボールの行方を常に追う事が大事
2.声は大きくはきはきと、自信をもってジャッジする事が大事
3.1つのプレーを2人でジャッジしない事が大事
4.ジャッジで迷ったりわからなかった場合は球審に判断を委ねる事が大事
5.「習うより慣れろ」が大事

この5つです。
それぞれ解説していきます。

1.ボールの行方を常に追う事が大事

このことには2つ意味があります。
1つ目は

野球のストライク、ボールやアウト、セーフなどは基本的にはボールがあるところでしかおきません。ですので、ボールの行方は常に追ってください。どの審判も基本的にはボールを追います。これは走って追いかけるだけではありません。持ち場にいる場合でも目で追うという意味も含まれます。基本的にはボールの行方を常に追っていればそんなに問題になることはありません。
勿論、選手の動きに注意も必要です。特に学童野球では選手は考えもしない動きをすることもありますので注意は必要です。

2つ目は

安全に関わる事です。
学童野球では軟式のボールを使いますので、ボールが直撃したとしてもそこまでの怪我にはならない場合が多いと思います、ですが、中学硬式野球ともなると硬球を使用します。硬球というとほとんど石みたいなものです。そんな石みたいなボールから目を離しているすきに自分の体に当たったり、目をそらしている選手に当たったりしたらそれこそ打撲では済まないですし、場合によっては命に係わる事さえあります。少年野球の軟式のボールでも高学年のスピードのあるボールが選手や審判に当たったら大変ですよね。そういった事故を防止する意味でも常にボールの行方を追う事が大事です。

3.自分のジャッジには自信をもって、周りにわかるように大きくはきはきとコールする事が大事

これには2つの意味があります。
1つは
審判にはアウトとセーフ、ストライク、ボール等をジャッジしてコールする権限があります
学童野球や中学野球にはプロ野球のようなリプレイ検証などもありません
ですので、たとえ本当は「セーフ」でも「アウト」と言えばそれは「アウト」として試合が進んでいきます。それは観ている側もわかって試合を見ています。そういう目で試合を見られているわけですから、自分が判定したジャッジのコールが小さかったり、自信がなさそうにコールをしてしまったのではたとえ正確なジャッジだったとしてもあらぬ疑いの目を持たれてしまします。「小さい声」=「自信のないジャッジ」と思われてしまうのです。ですので、ジャッジする時は大きい声ではきはきと周りにわかるように、自信をもってコールすることが大事なのです。
人間には間違いはつきものですし、実際に際どいプレーもあると思います。
ですので、仮に間違ってジャッジをしたとしても基本的には審判のコールが優先されます。本当に明らかなミスジャッジの場合は他の球審が試合を止めて協議されることになりますので大丈夫です。
ですので、自分のジャッジには自信をもってコールするように心がけてください。

2つ目は
コールの声を周りに聞こえるように大きくはきはきとするのは審判自身のためではありません、プレーしている選手や観ている監督、コーチ、観客に対しておこなっているのです。1つのプレーがアウトなのかセーフなのかで次のプレーが続くか続かないかが決まってきます。そんな場合にアウトかセーフか判断できないようなわかりずらいコールではトラブルの元になります。そのコールですが、セーフのコールはすぐにして、アウトのコールは一呼吸おいてください。何故かというと、アウトの判定を早くしすぎると、そのあとにボールをこぼしたりしてセーフになる場合があるからです。それを踏まえてコールは周りに聞こえるように大きくはきはきとすることが大事なのです。

3.1つのプレーを2人でジャッジしないことが大事
ルールブックや審判の教本を見るとわかると思いますが、それぞれの審判には打球の行方によって見なければならない累やジャッジしなければならないプレーが変化します。その時に良く起こることが、1つのプレーに対して2人が同時にジャッジしてしまう事です。これの何が問題かというと、2人が同じジャッジをした場合は問題にはなりませんが、仮に1人がアウト、もう1人がセーフとジャッジしてしまったらどちらが正しいのかわからなくなってしまいますし、トラブルの元です。ですので、1つのプレーを2人でジャッジしそうになった場合は目で確認しあってどちらか一人がジャッジするように心がけてください。

4.ジャッジで迷ったりわからなかった場合は球審に判断を委ねる事が大事
最終的には4.を心がけていれば大きな問題にはなりません。
プレーの判断やジャッジにまよったりわからなかった場合は自分でジャッジすることは諦めて球審に判断を委ねることが大事です。
球審に判断を委ねれば審判全員で協議する事にもなります。
先ほども言いましたが、審判は基本的にはボールを追っていますので、アウト、セーフなども仮に自分が見ていなかったとしても他の審判が見ている可能性が高いです。ですので、迷ったりわからなかったりした場合は球審に判断を委ねてください。ましてや見ていないプレーをジャッジすることは決してしないでください。トラブルの元になります。

5.「習うより慣れろ」が大事
最後にこちらです。
これは審判だけに限った事ではないですが、先ずは実際にやってみる事が大事です。そのあとは慣れるまで場数を踏むことも大事です。
審判を実際にやってみると最初は動けなかったり、大きい声でジャッジできなかったりします。初めてなので当たり前です。ですが、これは実際にやってみないとわからない事ですし、その経験が蓄積されてさらに慣れていくことになります。ですので、先ずはやってみて、疑問に思った事やできなかった事を振り返りながら、そのあとは場数を踏んで慣れていくことが大事です。慣れていけば自信に繋がりますし、その自信がまた次につながっていきます。

この5つの事を心がけながら塁審を頑張ってみてください。

審判あるある②

インフィールドフライがよくわからない

「インフィールドフライ徹底解説」はこちらをご覧ください↓

インフィールドフライ徹底解説

まとめ

この5つの事を心がけながら塁審をやっていると、どの塁の塁審もこなせるようになってきます。そうなれば初級者は卒業です。ここから先は本人のさらなるやる気にもよりますが、
慣れてくれば、球審をやってみようかな?と思ったりしてきます
実際私もそうでした。

まずは塁審を数多くこなして初級者を卒業してから球審に挑戦するのがお勧めです。

球審をやってみよう!はこちらをご覧ください↓

球審をやってみよう!!~学童(少年)野球、中学硬式野球で審判をやってわかった事感じたこと③~

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