今週の思い出の重賞はともにG1のトライアルとローズステークスとセントライト記念です。
ローズステークス
ローズステークというと春のクラシックで勝った馬、活躍した馬がきっちりと勝利して一昔前、秋華賞がなかった時期はエリザベス女王杯、秋華賞ができてからは秋華賞へ向かうという本命志向のレースというイメージがあります。
過去の勝ち馬を見ても、リンデンリリー、ヒシアマゾン、キョウエイマーチ、ファレノプシス、ファインモーション、アドマイヤグルーヴ、ダイワスカーレット、ホエールキャプチャ、ジェンティルドンナ、ヌーヴォレコルト、シンハライト、ダノンファンタジーと錚々たる名馬が勝ち馬に名を連ねています。
そんなローズステークスですが、思い出のレースは
エアメサイアは父サンデーサイレンス、母エアデジャヴ―という良血でデビュー前から期待されていましたが、生まれた年が悪く、同世代にオークスとアメリカンオークスを勝った名牝シーザリオと桜花賞、NHKマイルカップを勝ったこちらも名牝ラインクラフトがいました。春は桜花賞はラインクラフトの4着、オークスはシーザリオの2着と敗戦。シーザリオが引退したために秋こそはという事で挑んだこのローズステークスでした。
レースは距離不安のあるラインクラフトが2番手でレースを進め、直線で早々に先頭に立ちますが、エアメサイアが狙いすましてゴール前で1/2馬身差し切るというレース。武豊騎手の真骨頂のようなレースでした。3着以下が3馬身1/2ちぎれており2頭が力の違いを見せつけたレースでした。
レース映像がないのですが、続く秋華賞も同じようなレース展開で、やはり距離がギリギリのラインクラフトがもう少し早めにスパートしてセーフティーリードと思いきや、ゴール前に狙いすましたエアメサイアがクビ差差し切った所がゴール。悲願のG1馬になった瞬間でした。3着以下を3馬身ちぎっており、ローズステークスの再現で、まさにデジャブのようなレースでした。
エアメサイアはその後エリザベス女王杯ではスイープトウショウの5着。中山記念はバランスオブゲームの3着、阪神牝馬Sではラインクラフトの2着。最後のレース、ビクトリアマイルではダンスインザムードの2着と善戦はするも数々の名馬に負けてしまうというレースを続けてそのまま引退となりました。
このローズステークスと秋華賞がエアメサイアの競争人生の中で最も光っていた時期ではないでしょうか。繁殖としてもエアスピネル、エアウィンザーを産んでおり能力の高さを示していますが、産駒の悲願のG1制覇は叶っていませんが、思い出に残る名馬の1頭です。
ローズステークスの映像がないので、秋華賞のレースをご覧ください。
セントライト記念
セントライト記念と言えば関東の菊花賞トライアル。秋の中山2200mの名物レースで、私が見始めたころは菊花賞や後のG1には直結しない中山巧者が勝つレースという印象でしたが、近年の勝ち馬を見るとナカヤマフェスタ、フェノーメノ、キタサンブラックなどの後のG1馬やイスラボニータ、ディーマジェスティ―などのG1馬が勝ったりしており傾向が少し変わってきているかもしれません。
そんなセントライト記念ですが、思い出のレースは
2002年第56回セントライト記念 勝ち馬はバランスオブゲーム
バランスオブゲームというと、私の大好きだったフサイチコンコルドの子で競馬ゲームの金字塔「ダービースタリオン」の生みの親園部博之さんの持ち馬としても有名ですが、G2大将としても名を馳せた名馬です。中山に強いイメージもありますが、この年のセントライト記念は新潟2200mで行われたれーすで、展開としては3番手から後続を1馬身2/1はなしての完勝。2着は後のG1馬アドマイヤマックスですから強い競馬であることは間違いありません。とにかくG2に強く、全8勝中7勝が重賞勝利。そのうちG2勝利が6勝で中山のG2は4勝しています。G2を6勝していても凄いのですが結局G1には届かず、重賞全7勝の全てが1番人気じゃなかったという事も含めて個性派の名馬だったと思います。
昔のセントライト記念はこういう中山巧者的(この年のレースは新潟でしたが)な馬が活躍するレースというイメージでしたので、今年はどうなるか楽しみです。
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