思い出の重賞2021.12.22~有馬記念:ダイユウサク、阪神カップ:フサイチリシャール~たてログ競馬

思い出の名馬、レース

有馬記念

有馬記念といえば年の瀬の風物詩で一般の人にも知られており、これをもってJRAの年内の開催が終わるという締めくくり的なレースでもあります。近年は有馬記念後に開催があったりするのでちょっと馴染めません。ホープフルステークスを有馬記念と同時開催にして、1年の総決算の開催日にすればもっと盛り上がるのではないかと思ったりもします。
そんな有馬記念ですが、思い出のレースはいくつもあります。昨年はトウカイテイオーの奇跡の復活勝利を紹介しましたが、今年の思い出の有馬記念は、、、。
1991年第36回有馬記念 勝ち馬はダイユウサク
競馬に絶対はないと思い知らされたレースでしたし、その後の予想スタイルを決定づけさせるレースでもありました。
この年の有馬記念はとにかくメジロマックイーンが大本命の年でした。
マックイーンは前の年に菊花賞を制してこの年も天皇賞春では父子3代天皇賞制覇をして一流馬の仲間入り。秋は春秋制覇がかかった天皇賞では1着入選も走路妨害で18着に降着。続くジャパンカップでは1着から7着までに6頭外国馬が占める中、日本馬再先着の4着と力を示しての有馬記念挑戦でした。相手は天皇賞秋で2位入選、繰上りで1着になったプレクラスニー、今年再度注目を浴びた善戦マンナイスネイチャ(この年から3年連続3着となります)、メジロライアンやダイタクヘリオス、個性派の逃げ馬ツインターボなども名を連ねます。そんな中圧倒的1番人気に支持されたメジロマックイーンが堂々たる王道のレースを見せるはずでした。
レースはツインターボ、ダイタクヘリオス、プレクラスニーと続く流れ。マックイーンは8番手を進み、4コーナーでは手ごたえ良く4番手まで上がってきており、あとはどんな勝ち方をするのかといった感じでレースを見ていました。
直線に入り、4番手の外目から伸びてきて先頭に立って1着はメジロマックイーンと思いきや、、、、。直線では同じような位置でマックイーンよりも内にいた馬の脚色が明らかにマックイーンよりも良く、、、。それが15頭立てでブービー14番人気のダイユウサクでした。
フジテレビ堺正幸アナウンサーの「これはびっくり!ダイユウサク!」であまりにも有名な衝撃の結末。単勝は13000円超えの大万馬券、馬連も1番人気のマックイーンが絡んでの馬券にもかかわらず7600円も付き(当時は馬単や3連単がない時代でした)払い戻しも衝撃のレースとなりました。
ダイユウサクが勝った後はそんな馬出てたっけ?的な感じで何とも言えない雰囲気だったのを今でも覚えています。
このダイユウサクですが、デビューから2戦続けてタイムオーバーになった遅咲きの馬で、この年の金杯を勝ってはいましたが春の産経大阪杯2着後は裂蹄で全休。秋は朝日チャレンジカップから復帰しましたが、そこから京都大賞典、スワンステークス、マイルチャンピオンシップ、オープン特別の阪神競馬場新装記念を使って有馬記念では秋6走目という今では考えられないようなローテーションで使われての勝利でした。
ダイユウサクのその後は1度も1着になることはなく引退。種牡馬にはなりましたが活躍馬を出すことなく種牡馬も引退しました。ただ、この有馬記念での勝利だけで30年以上たった今でも語り草になるほど強烈な印象を残した馬でもあり、レースでもありました。
当時の私は少しアンチ武豊という感じで武豊騎手がらみの馬券はあまり買わない予想をしていました。ただ、この有馬記念はさすがに硬いと考えてマックイーンから馬券を組み立てていましたが、、、、。まさかのダイユウサクに撃沈。競馬には絶対はないという事も思い知らされた有馬記念でした。
次の年ですが、当時話題になり始めていて今でも続いている「西田式スピード指数」の書籍を読み、この有馬記念ではダイユウサクが本命でもちろん馬券もダイユウサクから買っていたという事を知り、その後の20数年間は「西田式スピード指数」を中心に予想を組み立てることとなったレースでもあります。

阪神カップ

阪神カップはまだ歴史が浅く、短距離のレース拡充に伴い2006年に創設されたレースです。古くは年末に行われていたスプリンターズステークスが9月末に変更になったこともあり、マイルCSの後に短距離の有力馬が出走するレースとしても定着しています。
そんな阪神カップですが、思い出のレースは
2006年第1回阪神カップ 勝ち馬はフサイチリシャール

フサイチリシャールはクロフネを父に持ち、母は重賞も勝っているフサイチエアデールと良血としてデビュー。デビュー戦こそ負けましたが、その後3連勝で朝日杯FSを制覇して2歳チャンピオンになりました。クラシック戦線では距離の壁もあってか前哨戦も含めて勝利する事はできず、秋になり路線を変更して父同様ダートを試すも結果が出ずという状況で出走してきたのがこの阪神カップでした。近走で結果が出ておらず、早熟だったのかもという雰囲気もあって8番人気の評価でした。レースはダイワパッションが逃げる展開を4,5番手からレースを進めて、直線では残り100m付近で先頭に立ち、後続の追撃を振り切って約1年振りの勝利を収めました。早熟かもという事を吹き払うレースとなりました。主戦の福永騎手に戻っての勝利というのもあり印象に残ったレースとなりました。
その後は海外にも挑戦しつつ短距離路線の重賞に出走しましたが勝つことはできずに引退。種牡馬になってからは障害の重賞馬を出しましたが、それ以外ではなかなか良い産駒に恵まれず種牡馬も引退しています。

今年の阪神カップはどんなレースになる楽しみです。



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