今週末は冬の東京、京都(今年は中京)開催の歴史ある2重賞が行われます。思い出のレースを紹介します。偶然にも現代競馬にも影響を残している馬を紹介します。
東京新聞杯
2月の東京開催のマイル重賞として長らく愛されている東京新聞杯。G3ですがG1級の馬が参戦してくるレースでもお馴染みです。
そんな東京新聞杯ですが、思い出のレースは、、、。
キングヘイローはこのたてログ競馬でも何度か紹介していると思いますが、史上最強世代(私が勝手に思っています)の1頭でG1勝ちは1つですが血統やデビュー間もない頃の福永騎手が主戦だった事、クラシックで勝ちきれなかった事などでファンが多い馬でもありました。
血統は父ダンシングブレーヴ、母グッバイヘイローとヨーロッパとアメリカの超が5つぐらいついてもおかしくない良血同士の配合で生まれ、3歳(旧馬齢)は重賞1勝含む4戦3勝でクラシック有力候補の1頭となりました。クラシック戦線は最強世代という事でライバルにダービーを勝スペシャルウィーク、皐月賞、菊花賞の2冠を制するセイウンスカイがおり、その他外国産馬でしたがエルコンドルパサーとグラスワンダーがいるという超豪華世代の1頭として戦いましたが、皐月賞2着、ダービー14着、菊花賞5着と勝ちきれず、有馬記念にも出走して6着という事でクラシックシーズンを終えました。年が明けて矛先をマイルに変えて鞍上も新たに柴田善臣騎手で5歳シーズンを迎えました。
元々秋は距離が長いレースばかりでしたので距離適性的にどうかという事も言われていましたので、ようやく適距離でのレースという雰囲気もあり、断然の1番人気でのレースとなりました。
レースは2番人気のケイワンバイキングとマイネルマックス、アマロの逃げ先行勢3頭の3,4馬身後ろの4,5番手でレースを進めて直線に入ります。直線では余裕の手ごたえで前を交わし、後続を引き離して3馬身差の文字通り圧勝で久しぶりの勝利となり、クラシック戦線での不振を完全に払拭して良血馬の復活レースとなりました。続く中山記念も圧勝してその後G1勝利確実と言われましたがまた勝ちきれないレースが続き、明け6歳の高松宮記念で悲願のG1制覇を成し遂げます。種牡馬としてもG1馬を輩出して良血馬の面目躍如となっていますし、現在では母父としてG1馬ピクシーナイトや海外G2や阪神大賞典を勝っているディープボンドなどを出しており存在感を示しています。そんなキングヘイローが一番強かった時期のレースだったのではないでしょうか。ご覧ください。
きさらぎ賞
きさらぎ賞というとクラシックへの登竜門として有名なレースで冬の京都開催(昨年、今年は中京)の名物レースとなっています。そんなきさらぎ賞ですが、思い出のレースは、、、。
アグネスゴールドというと同期にアグネスタキオン、ジャングルポケット、クロフネなどがいたこの世代も最強世代と言われている世代の1頭でした。アグネスタキオンとは同厩舎で主戦騎手も河内騎手という事できさらぎ賞の前ですでに話題になっていました。というのも、年末の新馬戦に快勝後年明けに若駒ステークスも勝ち、無敗のままこのきさらぎ賞に出てきました。一方アグネスタキオンも12月の新馬戦快勝後に暮れのラジオたんぱ杯3才Sを制しており無敗のままクラシック戦線に挑むことになっていました。このきさらぎ賞も非常に強いレースで、道中12頭立ての10番手から徐々に中段まで押し上げ、直線では上がり34.4の末脚で勝利しています。2着に退けたのはダンツフレームで後に皐月賞、ダービーで2着となり宝塚記念も勝っている名馬です。無敗のままきさらぎ賞を制して、当時は河内騎手がどちらに騎乗するのかかなりな話題になりました。その後、アグネスタキオンは続く弥生賞も圧勝。アグネスゴールドも続くスプリングステークスを快勝して両馬とも無敗のまま皐月賞に挑む事となり、河内騎手の選択は益々話題になりましたが、、、、。アグネスゴールドの骨折が判明してしまい、結局アグネスタキオンに騎乗して皐月賞を制覇。そのアグネスタキオンもダービー前に屈腱炎で引退。河内騎手はアグネスゴールドが負かしたダンツフレームでダービーに挑み、ジャングルポケットの2着になるという事になりました。両馬とも無事だったらどんなクラシック戦線になっていたか今となっては想像でしかないですが、できれば無事のまま見てみたかったと今でも思います。
アグネスゴールドですが、その後秋に復帰も勝てず再び休養。その後に屈腱炎を発症して引退。種牡馬となりました。その後がまた数奇な種牡馬人生でファーストクロップが走り出す前にアメリカに移動して、日本での産駒成績は地方での重賞勝ち馬が出た位の成績でした。さらにアメリカからブラジルに渡り、そこでなんと初年度から重賞勝ち馬を輩出、ブラジルで大成功してブラジルの牝馬3冠馬やダービー馬も出す大活躍をしました。考えてみるとアグネスゴールの血統も一流で、父サンデーサイレンス母はセントウルSを制しているエリザベスローズ。兄弟にフサイチゼノン(同じくアメリカで種牡馬になった)やリミットレズビットがおり、異国でも種牡馬として活躍しても不思議ではない血統だったのかもしれません。そんなアグネスゴールドのレースがないのが残念ですが、今回は紹介しました。
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