思い出の重賞2022.04.13~皐月賞、アーリントンカップ、アンタレスステークス:たてログ競馬

思い出の名馬、レース

桜花賞が終り、いよいよ牡馬クラシックの皐月賞です。今年は混戦模様な気がします。そんな皐月賞ウィークですが、思い出の重賞3重賞の紹介です。

皐月賞

牡馬クラシック第1弾の皐月賞ですが思い出のレースは、、、。

1997年第57回皐月賞。勝ち馬はサニーブライアン

この年の皐月賞はメジロブライトが1番人気でしたが、重賞2連勝後のプリングスSで2着に敗れての参戦。弥生賞を勝ったランニングゲイルも勝ち方がハマった感があり今一つ人気がでません。若葉ステークスを勝ったシルクライトニングも5番人気での勝利だったためにここでも軽視されており、混戦模様の皐月賞でした。サニーブライアンも弥生賞3着で優先出走権がありつつも若葉ステークスに参戦して4着に敗れたために11番人気の評価でした。レースは大外枠からスタート直後に先頭に立ちましたが、1,2コーナーはテイエムキングオーに行かせて2番手で進めて、3コーナーの手前から先頭に立ちます。そのまま直線に向き直線ではセーフティーリードを保って内目を猛追してきた10番人気のシルクライトニングをクビ差退けての勝利。3着は12番人気のフジヤマビザンが入り、1番人気のメジロブライトはようやく4着という結果でした。馬連しかない時代でしたので馬連5万円台でもどよめきましたが、3連複、3連単の発売があったら払い戻しがいくらになっていたのかと思う様な人気薄での決着となりました。サニーブライアンですが、皐月賞を制して続くダービーでの大西騎手の名言「1番人気はいらないから1着だけ欲しい。」へとドラマは続いていきます。

今年もそんなドラマが見られるか、楽しみです。

アーリントンカップ

アーリントンカップはその昔は2月下旬の開催で東京の共同通信杯に出走しない関西の有力馬が多数出走していたレースでした。勝ち馬の中にはタニノギムレット、エイシンプレストン、ダンツフレームや最近ではペルシアンナイトといったG1馬も名を連ねています。2018年からは現在の開催に時期を移し、マイルカップの前哨戦として定着してきています。

そんなアーリントンカップですが、思い出のレースは、、、。

1994年第3回アーリントンカップ。勝ち馬はメルシーステージ

メルシーステージという馬は名前もカッコよく覚えやすい馬名で逃げて重賞を2連勝しますが、勝った重賞はこのレースと続く毎日杯の2勝。2着になっている馬はエイシンワシントンとタイキブリザードです。強い相手に逃げて勝っているという点でも印象には残っています。さらに印象に残ったのはこの馬の活躍によって父ステートジャガーが種牡馬として復帰する事になったという事も印象深く残っています。ステートジャガーは地方馬でしたが中央へ移籍して大阪杯ではあの三冠馬ミスターシービーを退けて勝っていて、宝塚記念では1番人気に支持されるほどの馬でした。しかし、その宝塚記念のレース後に禁止薬物のカフェインが検出されるという大事件、世に言う「ステートジャガー事件」を起こします。その後は種牡馬になるもG1級の勝利はなく、地味な血統と地方出身の馬だったという事もあり種付け頭数も少なく、数年で種牡馬を廃用になり乗馬となっていました。乗馬に転身した後に活躍したのがこのメルシーステージだったのです。この前年にも高崎競馬のステートジョージが北関東菊花賞を制していて、少し話題になっていたようですが、このメルシーステージの重賞2連勝でさらに名を上げて、再び種牡馬として繋養されることになったわけです。そういう意味でも父親孝行の馬でしたし、種牡馬が一度廃用になっても復活する事があるんだという事を知ることができたという意味でも忘れられない1頭です。

未だに地味な血統の馬が活躍すると応援したくなる自分もいます(苦笑)

アンタレスステークス

1996年創設のダート重賞として定着しているアンタレスステークスですが、思い出のレースは、、。

2003年第8回アンタレスステークス。勝ち馬はゴールドアリュール

ゴールドアリュールは説明不要かと思いますが、サンデーサイレンス産駒でも異色の馬馬としてダートG1を勝ち種牡馬としても大成功した名馬です。そんなゴールドアリュールがこのレースを制しますが、2番手から直線だけで8馬身突き抜けて勝利します。とにかく強い勝ち方ですが、負かした馬も前年のジャパンカップダートで負けたイーグルカフェを筆頭にダートG1や交流重賞でも常連のタイムパラドックスやスマートボーイなどのダートの猛者達でした。そんな猛者たちを相手に8馬身差の圧勝ですからとにかく強いですし、その後の種牡馬としての活躍も頷ける内容だったのではないでしょうか。

今年はそれぞれどんなレースになるか特に皐月賞は楽しみです。



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