思い出の重賞2022.11.2~アルゼンチン共和国杯、みやこS、京王杯2歳S、ファンタジーS:たてログ競馬

思い出の名馬、レース

天皇賞(秋)が終りましたが、今週末は4重賞と秋競馬真っ盛りという感じです。それぞれ思い出のレースを紹介します。

思い出のアルゼンチン共和国杯

アルゼンチン共和国杯は秋の天皇賞の次の週に行われる東京2500mのG2として長年定着しています。この後のG1には中々直結しないレースという印象ですが、思い出のレースは、、、。

2008年第46回アルゼンチン共和国杯。勝ち馬はスクリーンヒーロー

スクリーンヒーローはグラスワンダー産駒にしてジャパンカップを勝ち、種牡馬としてもモーリスを代表として数々の産駒を生み出している名馬ですが、そのスクリーンヒーローがジャパンカップを勝つ足掛かりになったレースがこのアルゼンチン共和国杯です。先ほども話した通りここを勝ってその後のG1を勝馬は中々でないレースという印象が強いのですが、スクリーンヒーローは違いました。このレースは人気こそ3番人気でしたがセタガヤフラッグとテイエムプリキュアの2頭が大逃げする状況を5番手から追走して、直線に向くとテイエムプリキュアが逃げ粘るかに思われるましたが、残り200mぐらいからぐんぐん追い上げて上がり33.7使って1番人気のジャガーメイル以下を1馬身1/2離しての完勝でした。勝ち方を見ると長くいい脚を使う東京競馬場向きの印象なので次走のジャパンカップでの激走も予見できたかもしれません。ですがそのジャパンカップでの人気も9番人気でしたからアルゼンチン共和国杯の勝ち馬の評価が分かると思います。そんな強い勝ち方をしたアルゼンチン共和国杯をご覧ください。

思い出のみやこステークス

みやこステークスはジャパンカップダートの前哨戦として2010年に創設され、現在はチャンピオンズカップの前哨戦としても定着しているレースです。勝ち馬にはG1馬も名を連ねています。そんなみやこステークスですが、思い出のレースは、、、。

2011年第2回みやこステークス。勝ち馬はエスポワールシチー

エスポワールシチーはゴールドアリュールの代表産駒で地方交流も含めてダートG1を勝ちまくった名馬ですが、そのエスポワールシチーが強いレースを見せたのがこのみやこステークスでした。58キロを背負い2番手から直線で逃げたトウショウフリークを3馬身1/2付けての完勝。3着は二ホンピロアワーズ、4着はワンダーアキュートですから、当時のダートの猛者達を相手の3馬身1/2という事でエスポワールシチーの強さが際立ったレースとなりました。そんな強いエスポワールシチーのレースをご覧いただきたかったのです、レース映像がありません。代わりにエスポワールシチーがダートに初出走して圧勝したレースの映像がありました。そちらをご覧ください。

思い出の京王杯2歳ステークス

京王杯2歳ステークスですが、古くは東京競馬場で行われるのに京成杯3歳ステークスとなっていました。何で??と思っていましたが、1998年から京王杯となり現在に至っています。そんな京王杯2歳ステークスですが、思い出のレースは、、、。

1997年京成杯3歳ステークス。勝ち馬はグラスワンダー

グラスワンダーはグランプリ3勝で種牡馬としても先ほど紹介しているスクリーンヒーローを経てモーリスへと続く父系を繋いでいる説明不要の名馬ですが、そのグラスワンダーが怪物ぶりを見せつけたのがこのレースでした。新馬戦、アイビーステークスも楽勝でしたので相当の能力があると言われ始めていました。そしてこの京成杯3歳Sは単勝が1.1倍でしたので、当時のファンもどんな勝ち方をするのか楽しみにしていたと思います。そのレースですがまさに圧巻でした。2番手から後続を6馬身ちぎっての楽勝。1400mの重賞で6馬身差と言うのは中々つかない差ですので、怪物誕生を思わせるレースとなりました。これ以降の活躍等は説明しませんが、このレースでも前足の動きが独特で、地面を叩きつけるように掻き込むように走る姿がすでに見てとれます。そんな怪物誕生の圧巻のレースを御覧ください。*埋め込めないのでリンクになっています。

グラスワンダー 1997年 第33回京成杯3歳ステークス(GII) (優勝馬:グラスワンダー)
1997年11月8日 第5回東京3日目 第11レース 第33回京成杯3歳ステークス(GII)東京競馬場 芝左1400m / 天候 : 晴 / 芝 : 良 / 発走 : 15:252枠2番 グラスワンダー 牡3 54kg 的場均騎手 タイム1...

思い出のファンタジーステークス

ファンタジーステークスは牝馬の2歳重賞で暮れの阪神ジュベナイルフィリーズに直結するレースとしても定着しています。そんなファンタジーステークスですが、思い出のレースは、、、。

2004年第9回ファンタジーステークス。勝ち馬はラインクラフト

ラインクラフトは名牝シーザリオと同じ世代でシーザリオを破り桜花賞を制覇、続くマイルカップも連勝してその後も牡馬相手にも引けを取らなかった名牝です。

そんなラインクラフトの強さが際立ったのがこのファンタジーステークスでした。

レースは外目の3番手から直線の残り200mで先頭に立最後は4馬身を付ける圧巻のレース振りで最後は抑える余裕も見せているのでまさに強いの一言でした。負かした相手もライラプスやモンローブロンドでしたのでレベルも低いわけではないところでの完勝という事でした。ラインクラフトで残念だったのは産駒を残すことなく早逝してしまった事です。シーザリオと同期だったことも考えると子供を見てみたかったと本当に思います。

そんなラインクラフトの強さが際立ったレースをご覧ください。

今週末もそれぞれ思い出に残るようなレースを期待したいです。



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