たてログ競馬思い出の重賞2023.3.14~阪神大賞典、スプリングステークス、フラワーカップ、ファルコンステークス

思い出の名馬、レース

今週は土日で4重賞あります。思い出のレースをそれぞれ紹介します。

思い出の阪神大賞典

阪神大賞典は天皇賞のステップとしてあまりにも有名なレースですが大昔は年末の有馬記念の後に行われていたこともあります。そんな阪神大賞典ですが思い出のレースは、、、。

2012年第60回阪神大賞典。勝ち馬はギュスターヴクライ

ギュスターヴクライの母のファビュラスラフインは私の大好きな馬でした。牡馬相手のジャパンカップでも2着になった名牝で、その子供のギュスターヴクライが阪神大賞典を走るとあって俄然注目していました。結果的には勝ったのですが、、、。このレースでは勝ち馬のギュスターヴクライよりも2着になった馬の走りがあまりに強烈すぎて記憶に残ってしまうというレースになりました。その2着の馬とはオルフェーヴルです。この年の阪神大賞典はギュスターヴクライが勝った阪神大賞典ではなく、オルフェーヴルがとんでもない逸走をしても2着に来た阪神大賞典として語り継がれています。レースとしては圧倒的な1番人気だったオルフェーヴルがかかり気味に1コーナーから先頭で2コーナーではナムラクレセントに行かせてようやく2番手に何とかなだめてバックストレッチに入りますがやはりかかり気味に先頭に並びかけて3コーナーに入っていきます。そこで、、、。まさかの逸走が起こります。池添騎手が懸命に手綱を引いて戻そうとしますが手綱を引いているので失速もしてこの時点で万事休す、、、。と誰もがと思いましたが、、、。再びレースに復帰すると物凄い脚で馬群に取り付き、4コーナーを過ぎたあたりでは6番手まで上がっていました。勝ったギュスターヴクライは内々をロスなく立ち回り4コーナーを4番手で回り直線では先頭に立ちます。直線に入ってもオルフェーヴルの脚色も鈍っておらず外から内に切れ込んでギュスターヴクライに迫った所がゴール。競馬歴30数年ですが逸走してそのままレースを中止する馬は何頭も見ていますが、逸走した馬がその後レースに復帰してしかも勝てるかもと思わせて2着になるという破天荒なレースは見たことがありません。しかも3000mのレースですので尚更です。内々を回って勝ったギュスターヴクライと終始外外を回りしかも逸走しての2着ですので走った距離の違いを考えるとオルフェーヴルの能力がいかに突出していたかが分かります。このレースぶりで続く天皇賞(春)でも1.3倍という圧倒的な1番人気でしたが、、、、。勝ったのはこのレースにも出ていて10着に大敗した14番人気だったビートブラックという事で、ギュスターヴクライは5着と敗れ、オルフェーヴルはというと11着と大敗する事になります。この阪神大賞典と天皇賞では競馬に絶対はないという事を痛感させられました。レース映像ですが、パトロールフィルムも含めた動画がありましたので、どれぐらいの逸走だったかを確認しながらオルフェーヴルの強さを体感してください。

思い出のスプリングステークス

スプリングステークスは皐月賞トライアルとして幾多の名馬を輩出しているレースです。そんなスプリングステークスですが思い出のレースは、、。

1994年第44回スプリングステークス。勝ち馬はナリタキングオー

ナリタキングオーは3冠馬ナリタブライアンの1つ下の世代でこのレースまではクラシック戦線の主役の1頭だった馬です。このレースまではですが、、、。このスプリングステークスまでに6戦して2勝2着4回とパーフェクト連対で負かした馬も2着に負けた馬も凄く、負かした馬は後にケンタッキーダービーに挑戦したスキーキャプテンと後のダービー馬タヤスツヨシでした。このレースでも強さを発揮。3番手でレースを進めて3コーナーでは先頭に立ちそのまま後続を1/2馬身退けての勝利。鞍上は前年の3冠馬ナリタブライアンの主戦の南井騎手という事もありこの勝利でこの年のクラシックもナリタの馬が席巻するのではないかと思わせるレースとなりました。というのもこの世代のクラシックはサンデーサイレンス元年の世代で、産駒の4戦4勝で3歳チャンピオンのフジキセキが弥生賞快勝後に故障で引退。共同通信杯で負かしたタヤスツヨシは続く若葉ステークスでも敗れたためにナリタキングオーが最有力とされていましたが、、、。皐月賞前日に無念の取り消し。その後のダービーでは惨敗、秋は京都新聞杯を勝利するも菊花賞後は連敗続きでオープン特別を勝利するのがやっとという戦績しか残せないまま地方に移籍してもパットせず引退となっています。この馬が無事に皐月賞に出走していたら1番人気でしたでしょうし、ひょっとすると勝っていたかもしれません。そうなると実際に皐月賞を勝ったサンデー産駒のイシノサンデーではなく、順調だったらダービーも、、、。という競馬にタラレバは禁物なのですが、もし順調だったらサンデーサイレンス旋風が最初から吹き荒れる事がなかったのかもしれません。そのぐらいこのスプリングステークスを勝つまではクラシック戦線の主役だったのがこのナリタキングオーだったのです。残念ながらレース映像が無いので、タヤスツヨシを破った共同通信杯の映像をご覧ください。

思い出のフラワーカップ

フラワーカップは春の3歳牝馬の重賞ですが桜花賞トライアルではないG3です。ですが、何年かに1度後の強烈なレースを見せてくれる勝ち馬が出るレースでもあります。そんなフラワーカップですが思い出のレースは、、、。

2017年第31回フラワーカップ。勝ち馬はファンディーナ

ファンディーナは新馬戦で9馬身差の圧勝。続く500万下のレースでも牡馬を相手に1馬身3/4差を付けての勝利でこのレースに挑みました。勿論1番人気でしたが2番手からレースを進めて上がり最速の34.9を使って後続を5馬身ちぎっての勝利。このレースを楽勝した名牝シーザリオでも2馬身1/2差でしたのでこの5馬身差の勝利は相当なインパクトがありました。この勝ち方は陣営にも衝撃をあたえて、その後は牝馬同士のクラシック桜花賞ではなく皐月賞に向かいます。その皐月賞でも1番人気に支持されますが7着と敗れてしまいその後も勝利がないまま引退してしまいます。もし仮に桜花賞に出ていたらと思ってしまいますが、牡馬相手の皐月賞でも勝負になると思わせるほどのレースぶりだったのだと今でも思います。そんなファンディーナの圧勝をご覧ください。

思い出のファルコンステークス

ファルコンステークスは中京競馬場で行われる3歳短距離重賞として定着していますが、後のG1で活躍する馬が中々でないイメージがあるレースでもあります。そんなファルコンステークスですが、思い出のレースは、、、。

2018年第32回ファルコンステークス。勝ち馬はミスターメロディー

ミスターメロディーはスキャットダディー産駒の快速馬ですが、新馬戦から3戦はダートのレースを使い4戦2勝でこのレースを迎えます。人気は3番人気でしたが4番手を進んで直線で逃げていたモズスーパーフレアを交わして同じような位置にいたアサクサゲンキを1馬身1/4退けての完勝でした。芝初出走で重賞初勝利をものにしました。このレースの勝ち馬は後のG1であまり活躍しないという事を言いましたが、このミスターメロディーは違っていて翌年の高松宮記念を勝利してG1馬となりました。このレースでの強さを見るとスプリント能力はかなりあったことが分かりますし、現在は毎年100頭を超える種付けをおこなっており、産駒のデビューが楽しみな種牡馬となるというのも頷けます。

そんなミスターメロディーの強いレースをご覧ください。

この4重賞が今年はどんなレースになるか楽しみです。


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