いよいよ秋のG1開幕戦スプリングステークスがありますが、土曜日のシリウスステークスも含めて思い出のレースを紹介します。
思い出のスプリングステークス
大昔は有馬記念の前の週に開催されていた年末の風物詩的なレースでしたが、距離体系が確立されてからは秋競馬のG1初戦としてすっかり定着しているスプリントG1です。そんなスプリンターズステークスですが、思い出のレースは、、、。
2003年第37回スプリンターズステークス。勝ち馬はデュランダル
デュランダルはスプリント、マイルG1を3勝した名馬ですが、何といっても勝ち方が凄まじい馬でした。とにかく切れる脚を使ってほぼ全頭撫で斬るといった具合のレースぶりでG1を3勝しました。
ここで紹介するレースは初G1制覇となったレースですがこのレースの上りが33.1という切れ味でした。2003年当時既にサンデーサイレンス産駒が全盛でしたので上りの脚も34秒台を普通に出してしまう馬も珍しくなくなってきていました。それでも、スプリントG1で33.1という切れは当時としては破格の数字ですし、今でも中々出せない数字ではないでしょうか。このレースでは1番人気はスプリント女王のビリーヴでした。レースはビリーブが4番手と先行して直線では既に2番手まで上がっていました。デュランダルはというと、15頭立ての最後方からレースを進めて4コーナーでも14番手の位置取りでした。この時点ではどう考えても届かないような位置取りです。直線に向いてもビリーヴの手応えは悪くなったわけではなく抜け出しを図ってそのまま勝つかと思いきや、、、。内目からは2番人気のアドマイヤマックスも物凄い脚で伸びてきていましたが、大外をさらに物凄い脚で伸びてきたのがデュランダルでした。他のどの馬とも違う脚色で猛然と追い込んできてビリーヴをハナ差差し切ったところがゴールでした。3着にはアドマイヤマックスが入りましたがアドマイヤマックスも13番手から33.7の脚を使っての3着という事を考えるとデュランダルの上り33.1というのはいかに異次元だったかというのがわかります。ビリーヴの上りは34.4でしたがこの上がりで十分に勝てるレースだったとは思います。ゴールの瞬間ビリーヴの鞍上の安藤勝己騎手が「何が飛んできたのか?」という感じで外を見る姿も印象的でした。そんなその後も異次元の末脚でマイルCSを連破しましたし、スプリントG1でも3回2着になっています。中でもサイレントウィットネスの2着になったスプリンターズステークスでは上り32.9というこれまた当時としてはあり得ない末脚を炸裂させていました。そんなデュランダルの凄まじい末脚をご覧ください。
思い出のシリウスステークス
シリウスステークスはその昔はダートの1400mで行われていましたが、現在ではダート2000mで行われており、チャンピオンズカップへのステップレースとして定着しています。そんなシリウスステークスですが、思い出のレースは、、、。
2022年第26回シリウスステークス。勝ち馬はジュンライトボルト
昨年のレースなのですが、予想したときに友道厩舎の馬はダート重賞を勝ったことがないという1点が引っかかり軽視してしまい痛い目にあったレースがこのレースでした。レース展開は逃げ先行勢が軒並み馬郡に沈んでいく中、中段よりやや前目に位置していたジュンライトボルトとはハピが1,2着となり、先行勢では4番手を進んでいたオーヴェルニュが粘って3着となったレースでした。驚いたのは芝からダートに転向してオープン特別で2着だったジュンライトボルトがダート重賞で1着になった事でしたしかも厩舎が友道厩舎でしたので尚更でした。馬券は勿論当たりませんでしたし「ジンクスはいつか破られる」という事を改めて思わされたレースでもありました。この後のジュンライトボルトはチャンピオンズカップを勝ってG1まで上り詰めることになるのですが、競馬の難しさを考えさせられるレースでもありました。そんなジュンライトボルトのレースをご覧ください。
今年はそれぞれどんなレースになるか楽しみです。いいレースを期待しています!
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