昨年のフルマラソンの距離を達成して以来新たな目標をどうしようか考えつつも1年が過ぎたころ朧気ながら「次に挑むのは箱根越えかな~」と考えるようになりました。色々と調べるとかなり厳しい道のりのようでどうしようか迷いましたが、7月に大山に登った事で自信がついたので箱根越えを決行する事にしました。ルートは小田原駅から歩く事も考えたのですが、昼食をとる場所と時間の関係から若干短縮して箱根湯本~三島大社までとしました箱根越えだけで約28キロ。そこからさらに昼食の場所まで約6キロと宿泊する沼津駅まで2キロと全行程約36キロという道のりを歩く計画になりました。朝の6時半に箱根湯本を出発して芦ノ湖を経由して三島大社までの28キロは遅くても7時間~7時間半で歩く予定です。先ずは前編の箱根湯本~甘酒茶屋を経由して芦ノ湖までの10キロ強の道のりから紹介します。
始発で小田原へ行きそこから乗り換えて箱根湯本まで行きます。
箱根湯本到着は6時30分過ぎです。11月上旬ですが朝の時点では気温は低くひんやりしています。天気は快晴でまさに秋晴れと言った感じでウォーキングには最高の天気となりました。いよいよウォーキングスタートです。装備などは朝冷えていることもあり冬に歩く時の暖かい服装でスタートしました。飲み物は多めに用意しました。まずは箱根湯本の旅館街を進んでいきます。
見ているだけでも泊まりたくなるような雰囲気のある旅館が沢山あります。川沿いの道で朝のひんやりとした空気も含めて心地よい感じです。まだそんなに登りの道ではありませんので気分よく登れています。この旅館街の途中から少しづつ登り始めます。
県道に出たあたりから登りがきつくなってきました。いよいよという感じです。
初めて歩く道なので知らない寺院や宿があり、見ているだけでも楽しめます。この時点で汗をかなりかいたので水分補給をしました。ついでのこの後の気温上昇を考えてTシャツだけに着替えなおしました。
これから続く上り坂をどんどん登っていきます。
40分程登っていくといよいよ旧東海道の立て札が見えてきました。ここではまだ旧東海道へは入らず県道を登っていきます。そのあと暫く登るとまた旧東海道が出現しました。そこで一度旧東海道へ入ってみる事にしました。
石畳がメインの道となっていて、まさに旧東海道といった感じす。江戸時代の人も歩いていたかと思うとまだまだ朝の冷たい空気と相まって悠々の時を思わせます。石畳の説明なので立て札も所々に立ててあります。ただ、朝露で石畳は滑りやすく少し気を使いました。雨が降っていたらもっと滑ると感じました。この区間で20分弱でしょうか登ると出口が見えてきました。
石畳が延々と続くわけではなく、細切れになっていて一旦県道に出ました。とは言っても登りは続きます。
本陣跡という所に出ました。古い建物も残っています。バス停だと本陣跡から畑宿まで少しだけ県道を登ります。この時点ではまだ余裕があり、意外と楽に行けるかもと思っていましたが、途中の立て看板を見て、、、、。ここからが本格的な箱根旧街道と知り、、、、。まだまだ序の口だったと思いなおし、気合を入れなおしました。畑宿のバス停の脇に旧東海道の入り口が現れます。
ここからのは登りがかなりきつくなってきます。県道を跨ぎながらもどんどん進んでいきます。
少し登ると一旦県道に出ます。県道のくねくね具合も標識で分かりますが、まるで日光のいろは坂のようです。するとまた旧街道の入り口が出てきます。
この階段がまた強烈な角度の階段です。本格的になってきました。途中また県道に出たのですが、バス停の名前が「猿すべり坂」となっています。猿が滑るほどのさかという事です、、、。(苦笑)
さらに登っていきます。
汗だくで登っていますがもうすぐ休憩予定の甘酒茶屋だと思います。それにしても「追い込み坂」とは言い得て妙で私自身も相当追い込まれています(苦笑)。ただ、もうひと踏ん張りのようなので頑張って登ります。さらにもう少し登るとまた県道に出ました。直線の道になりバス停に「甘酒茶屋」と書いてあります。ようやく第1の目的地「甘酒茶屋」さんに到着です。
テレビでも良く紹介される超が付く老舗のお茶屋さんです。時間はこの時点で8時22分という事で、箱根湯本の駅を出発してから2時間弱で到着しました。距離は約8キロを2時間弱なのでまずまずではないでしょうか。それにしても想像よりもきつかったですし、聞きしに勝る登りでした。やっとの思いでしたが休憩のために入店します。
江戸時代からある老舗です。店構えもそうですが、中に入るとより雰囲気を味わえます。メニューが飾ってあります(ブレててすいません)。注文は名物の甘酒と力餅にしました。力餅は「いそべ」と「うぐいす」が選べるのですが、歩いてきてたので甘いものをと思い「うぐいす」にしました。席に座って注文を待ちます。
店内は広々としています。今朝は気温も下がっていたので店内もかなり冷えているので囲炉裏では火を焚いていました。5分程で甘酒が、10分程で力餅が到着しました。注文を置く時に店員さんが「歩いて来られた方で記帳していただければお札をお渡ししてます。」という事で気帳簿とお札を渡されました。これは貴重なお札だと思い記帳してお札をいただきつつまず甘酒を味わいました。冷えた店内で歩いてほてっていた体もさめてきいたので、甘酒の暖かさと甘味が何とも言えない美味しさです。喉も乾いていたので体にしみます。甘酒を愉しんでいると力餅もきました。
力餅もボリュームたっぷりです。とにかく食べてみます。甘いきな粉とモチモチ食感のお餅がぴったりで、疲れた体にもどんどん吸収されていきます。食べているうちに力が湧いてくる感じがします。小腹には丁度良い量なのですが、メニューをもう一度確認していると力餅には限定メニューで「黒ゴマ」があるという事で、、、、。うぐいすのあまりの美味しさと限定という言葉につられて「黒ゴマ」を追加で注文しました。しばらくすると「黒ゴマ」も到着。
黒ゴマはきな粉と一緒にまぶしてあります。うぐいすとは違った美味しさでこれもすぐにペロリと平らげました。付け合わせの漬物も塩味が効いていてこれも美味しかったです。完食させていただきました。ごちそうさまでした!食べ終わった後に「芦ノ湖まではあとどの位ですか?きついですか?」と聞くと「もう少しですしそんなにきつくありませんよ」という答え。甘酒とお餅で見違えるように回復したのでトイレと隣の無料休憩場を少し見て再出発です。
甘酒茶屋さんについて詳しくはこちら↓↓
県道を少し歩くと再び旧道に入る入口があるのでそこを入っていきます。「熊に注意」という看板を見て運が悪いと熊に遭遇する事もあるのかと思いつつ再び登ります。
甘酒茶屋からしばらくはまだ登りなのですが、旧道に入ってしばらくすると明らかに下りになったのがわかります。下り始めればいよいよ芦ノ湖が目の前です。
もう少しという所ですが、石畳の下りが続きます。芦ノ湖まではあとひと踏ん張りです。
下っていき通りに出ると見覚えのある鳥居が見えてきました。いよいよ芦ノ湖畔にきました。
芦ノ湖に到着です。富士山も見えてこれぞ「ザ・芦ノ湖」という風景です。
この時点で9時22分でした。甘酒茶屋さんから芦ノ湖まで2キロ強。甘酒茶屋さんで30分位休憩しましたので、30分ぐらいで芦ノ湖に到着しました。約10キロの距離を出発から3時間弱ですので予定よりも早く着きました。それにしても気持ちが良いです!
芦ノ湖畔を歩いてそこから三島大社そして昼食と沼津駅までの18キロは後編をご覧ください。
後編と次の日はこちら↓↓
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