今週末は3連休での3日開催。それぞれ重賞が組まれています。その3重賞の思い出のレースです。
思い出の毎日王冠
毎日王冠というえば秋の東京開催のG2として親しまれていて、豪華メンバーが揃う事もありスーパーG2と言われたりしています。そんな毎日王冠ですが、思い出のレースは、、、。
2007年第58回毎日王冠。勝ち馬はチョウサン
毎日王冠の勝ち馬を見るとG1馬や後々のG1馬など錚々たる馬たちが名前を連ねていますが、十数年かに1度ですが、「これは買えないな~」という馬が勝つことがあります。大昔だと10番人気で逃げ切ったスガノオージなどがそうですが、このチョウサンが勝った年もまさにそういうレースでした。馬名もそうですが、チョウサンは当時の1600下(今でいう3勝クラス)を勝ったばかりでの参戦でした。圧倒的な1番人気は皐月賞馬にして既にマイルCS、安田記念を勝っていたダイワメジャーでした。2,3番人気を見るとブライトトゥモロー、コンゴウリキシオーでした。レースはダイワメジャーがいつも通り2,3番手と先行してそのまま押し切るレースと思われましたが、道中9,10番手ぐらいの所にいたチョウサンとアグネスアークが意外と伸びないダイワメジャーを捉えて、先に抜け出したチョウサンがアグネスアークに1馬身差を付けてゴールしています。勝ったチョウサンの上りは34.0ですし、時計も1.44.2という当時のレコードでしたので決してレベルが低かったレースではなかったと思います。このレコードは昨年勝ったサリオスに破られるまで14年間レコードだったことを考えてもそうだったと思います。ではその時にこの馬券を買えたかというと、、、。今考えてみるとダイワメジャー以外の人気馬はそれ程信頼できる馬ではありませんでしたが、、、。かといってダイワメジャーが連を外してさらに8番人気のチョウサンがダイワメジャーを差し切るとは思いもしませんでした。チョウサンのその後は重賞戦線でさっぱりでした。重賞勝利はこの毎日王冠のみという事で一番充実していた時期に迎えたレースだったという事でしょうか。それにしても、、、。買えませんでした(苦笑)そんなチョウサンの一世一代の勝利を直線だけですがご覧ください。
思い出の京都大賞典
京都大賞典は毎日王冠と同じ週に行われる秋の京都開催の恒例G2で古馬の中長距離の秋始動のレースですが、京都大賞典の勝ち馬も錚々たる顔ぶれです。そんな京都大賞典ですが思い出のレースは、、、。
2021年第56回京都大賞典。勝ち馬はマカヒキ
毎日王冠のチョウサンも買えませんでしたが、違うう意味でこのマカヒキも馬券としては買えない馬でした。今考えてもと思い出走各馬を見ましたが、そこまでレベルの低いメンバー構成でもなかったように思いますが、、、。京都大賞典での復活劇というとこの数年前のドレッドノータスもそれにあたると思いますが、やっぱり買えません。マカヒキもダービー馬ではありますが、このレースを勝つまでの近走成績やこの後の成績を考えてもあそこで買える要素がほぼありませんでした。レースを見返すと最後の最後でひと伸びして差し切っているのですが、何か不思議な力が作用したのかと思わせるような勝ち方ではありました。マカヒキのファンではありませんでしたし馬券はさっぱりでしたが、マカヒキの勝利が決まった後は不思議とテレビの前で拍手をしている自分がいました。今まであまりない感情でしたが、ダービー馬はやはり強くなくてはいけないという感情があったのと、ダービー後のフランスのニエル賞の勝利以後勝ち星から遠ざかっていた馬の復活劇に心が動かされたのだと思います。そんな不思議な気持ちになったマカヒキのレースをご覧ください。
思い出のサウジアラビアロイヤルカップ
サウジアラビアロイヤルカップは元々いちょうステークスとして親しまれてきましたが、2015年からレース名を変更して開催されています。この時期に東京芝1600mで行われる2歳重賞ですので、強い勝ち方をした馬は後にG1馬になる馬が多いレースでもあります。そんなサウジアラビアロイヤルカップですが、強烈な勝ち方をした思い出のレースを紹介します。
2018年第4回サウジアラビアロイヤルカップ。勝ち馬はグランアレグリア
グランアレグリアは説明不要の名牝にして女傑でもあります。そんなグランアレグリアが新馬戦快勝後に選んだレースがこのサウジアラビアロイヤルカップでした。
レースは隣の馬で2着となったドゴールと共に出遅れて始まりました。スタートの時点では2,3馬身のロスがあったのですが、少し掛かり気味に上がっていって3コーナーの手前では2番手まで上がっていました。そのあとは落ち着いて直線に向くと持ったまま先頭に立ちあとは独走。右ムチ2発でさらに引き離し、ゴール前でも左ムチが2発入りましたがレースを教えるためという感じで後続との差は縮まらず、2着には出遅れたドゴールが後方から追い上げましたが3馬身1/2差を付けての圧勝となりました。その後は牡馬相手に朝日杯に出ましたが3着となりましたがその後の活躍は言うまでもありません。2歳時に府中の1600mや1800mの重賞で強い勝ち方が出来ればその後はG1をとれる器の馬だという事を体現した馬でもありました。今年は有力な馬が2.3頭出走するのですが、圧勝するような馬が現れるのか楽しみでもあります。グランアレグリアの完勝したレースをご覧ください。
秋競馬真っ盛りとなりますそれぞれどんなレースになるか楽しみです。
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