思い出の重賞~七夕賞、プロキオンS~

思い出の名馬、レース

今週の思い出の重賞は七夕賞、プロキオンSです。

七夕賞

荒れるハンデ重賞として馴染みがある七夕賞ですが、過去の勝ち馬を見てみると「イーグルカフェ」「オフサイドトラップ」「フジヤマケンザン」「サクラエイコウオー」「ミッキースワロー」などG1馬やG1で好走した馬なども勝っていて毎年予想が難しいレースではあります。

そんな七夕賞ですが、思い出の七夕賞というと、

2006年第42回七夕賞 メイショカイドウが勝った七夕賞です。

59キロを背負って、6番手から3番手4コーナーでは2番手で先頭に立ち1馬身4分の1差で1着でゴール。
当時の小倉の中距離3重賞の小倉大賞典、小倉記念、当時は1800m開催だった北九州記念を完全制覇した馬で小倉巧者、小倉専用騎として名を馳せていたメイショウカイドウですが、この七夕賞は59キロを背負いながらしっかりと1着になり、自信としては最後の重賞制覇になったレースです。武豊騎手がわざわざ福島に乗りに来た事も話題になり、非常に印象に残ったレースでした。

このメイショウカイドウもそうですが、トップハンデ馬がしっかり勝つ年もあったり、トップハンデ馬が勝たない年もあったりと中々難しいレースですが、過去の勝ち馬から予想を組み立ててみるのも面白いかもしれません。

2006年七夕賞 メイショウカイドウレース動画

プロキオンS

私が競馬を見始めたころはオープン特別だったプロキオンSです。開催も阪神ダ1400mのイメージが強かったですが、2012年より中京ダ1400mになり、今年は京都競馬場改修の変則開催で小倉ダ1700mになりますのでまったく様相が変わると思います。

そんなプロキオンSですが、思い出のレースは、

1996年第1回プロキオンステークス ナムラコクオーです。

レースは先行して直線で先頭に立ち押し切るという横綱相撲で、2着に1番人気だったビッグショウリや人気どころではビワセイハ、レーザームーン、オースミレパードやシェイクハンドも出走しており、中々のメンバーの中勝ったレースでした。

このナムラコクオーですが、皆さんご存知の方も多いと思いますが、あのナリタブライアンが勝った日本ダービーで2番人気に支持された馬です。キンググローリアス産駒のこの馬はデビューから5戦はダートをはしり2勝2着3回。その後3歳(旧馬齢)くれのラジオタンパ杯3歳ステークスを勝ち、クラシックの有力候補になりました。明けてシンザン記念を楽勝して挑んだ弥生賞で思わぬ3着と苦杯をなめましたが、その後屈腱炎と診断され、皐月賞をパス。不思議なことに屈腱炎が完治したのか、当時はダービートライアルだったNHK杯をナリタブライアンの鞍上南井騎手で圧勝して、ダービーに挑み、ブライアンに次ぐ2番人気に支持されたほどの馬でした。結果は6着となり、レース中に骨折も判明して休養。その後さらにまた屈腱炎となり長期休養に入りました。2年後にダートのレースで復帰。仁川ステークスは負けるも、当時G2の大阪杯を挟む形でこのプロキオンSで久しぶりの勝利となりました。しかしそのあとの京王杯SC、かしわ記念と使った後に屈腱炎を発症して長期離脱。その後は高知に移籍して2003年まで走り高知競馬だけで21勝という戦績を収めました。かなり数奇な競争人生という事で、思い出深い馬ですし、芝、ダートの両方で重賞を勝っているという点でも足元がもう少し丈夫ならもっと活躍できたのではないかと思わせる馬でした。中央の重賞勝ち馬で12歳まで現役を続けた中々いない馬ですし、忘れられない馬の1頭です。

レース映像がないのですいませんが、こんな個性的な馬も勝ったレースでした。今年は小倉の1700mでの開催なので荒れそうですが、その分予想も楽しいかもしれません。予想は週末にアップします。

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