思い出の重賞2021.11.10~エリザベス女王杯、武蔵野ステークス、デイリー杯2歳ステークス、福島記念:たてログ競馬

思い出の名馬、レース

今週はG1含めて土日で4重賞と賑やかです。思い出の重賞も4レース書きます。

エリザベス女王杯

昔は牝馬3冠の最終レースとしての位置づけのレースでしたが、現在では牝馬3冠後に古馬牝馬も含めた牝馬の頂点を決めるレースとなっています。

そんなエリザベス女王杯ですが、思い出のレースは、、、。

1994年第19回エリザベス女王杯。勝ち馬はヒシアマゾン

ヒシアマゾンというと、言わずと知れた名牝で、20年以上前に有馬記念やジャパンカップでも牡馬相手に2着した女傑です。ヒシアマゾンは阪神3歳牝馬ステークス(旧馬齢、現阪神ジュベナイルフィリーズ)を勝ってG1馬だったものの、当時クラシックにはマル外は出走できず、クラシックシーズンは昔で言う所の裏街道を進んでいました。ただ、その裏街道でも強烈なレースと強さを見せて重賞5連勝でこのエリザベス女王杯に向かってきました。

相手はというと、この年はかなり豪華でオークス馬のチョウカイキャロルや桜花賞馬のオグリローマン、オークス3着のアグネスパレード、オークストライアルを勝ってオークスも2着だったゴールデンジャックなどその年のクラシックを賑わせた馬たちも参戦していました。

まさにその年の4歳牝馬の頂点を決めるレースになりました。レースはバースルートが逃げて、テンザンユタカ、ジンシリウスと続き、その直後にチョウカイキャロル、アグネスパレードと有力馬もいました。ヒシアマゾンはスタート直後はいつも通り後方からのレースで、徐々に進出して4コーナーでは6番手とチョウカイキャロル、アグネスパレードの直後まで迫って直線を向きました。直線ではアグネスパレードが先に抜け出しましたが、チョウカイキャロルとヒシアマゾンがさらに外からアグネスを交し、2頭のたたき合いになりました。残り100を切ったところでヒシアマゾンが出ましたが、チョウカイキャロルも差しかえしてまた伸びてきたところでゴール。首の上げ下げでほとんど差はないように見えました。結果は、、、。

ハナ差でヒシアマゾンが勝利。オークス馬を負かして世代牝馬の頂点に立った瞬間でした。

ヒシアマゾンは次走の有馬記念でもその年の3冠馬ナリタブライアンの2着と牡馬顔負けのレースを見せ、女傑の名をほしいままにしたのは言うまでもありません。

負けたチョウカイキャロルも一旦前へ出られても差しかえすというオークス馬の意地をみせた非常に記憶に残る名レースだったと思います。是非ご覧ください!

ウマ娘のヒシアマゾンはコチラ。

武蔵野ステークス

その昔は5月に東京2100mで行われていましたが、ダートグレードレースの体系強化とジャパンカップダート(現チャンピオンズカップ)の創設で優先出走権のあるトライアルとしてこの時期の東京1600mで行われるようになり現在に至ります。

そんな武蔵野ステークスですが、思い出のレースは、、、。

2001年第6回東京中日S杯武蔵野S。勝ち馬は、、、。クロフネ

クロフネというと説明不要かと思いますが、芝とダートの両G1を勝ち種牡馬としても数々の名馬を出している名馬中の名馬です。しかもこの武蔵野ステークスと次走のジャパンカップダートでのパフォーマンスはもはや伝説になっており、この馬だったらアメリカのブリーダーズカップを勝てるのではないかと思わせるレースをしてくれました。

クロフネがこの武蔵野ステークスに出走することになったのも幾つかの偶然が重なってのことで、まさに運命に導かれるようにこのレースへ出走したのかもと思わせます。

というのも、クロフネは春にNHKマイルカップを勝ち、その年からマル外に解放されたダービーでは5着となり、秋には前の年からマル外に解放され、マル外2頭が出走できる天皇賞(秋)へ出走の予定で調整が進んでいました。ところが、、。天皇賞へ出走できるマル外の枠は2頭で、出走順位が3位だったクロフネは天皇賞へ出走することができないとう事態になりました。ちなみに、出走順位1位はメイショウドトウ、2位はアグネスデジタルでした。当時の記憶だとアグネスデジタルは当初天皇賞へは出走しないと言っていましたが、急きょ出走することになったと記憶しています。

そこで陣営は当時天皇賞の前日に行われていた武蔵野ステークスに矛先を向けたわけです。

レースはというと、語るよりも見ていただくのが一番だと思いますが、クロフネはスタート後3番手を進み、早々に2番手に上がりあとは、、、、、。最後の直線では後続を離す一方で、、、。2着に9馬身を付ける圧勝。武豊騎手も残り300mぐらいまでは追って鞭もいれていますが、ターフビジョンを確認して、さらに股下から後ろを確認して追うのをやめて、最後の200mは流す余裕でのゴール。2着がNHKマイルカップを勝っているG1馬イーグルカフェだった事もあって、この勝がより際立ちましたし、今まで見たこともないようなパフォーマンスでしたので忘れたくても忘れられない衝撃のレースとなりました。

クロフネは次走のジャパンカップダートも同じようなレースで圧勝して次の年には海外遠征という話も出ていましたが、、、。故障で無念の引退となりました。

奇しくも日曜日にマルシュロレーヌがアメリカのブリーダーズカップディスタフを勝つという快挙を成し遂げました。もしクロフネが怪我せずブリーダーズカップに出ていたら、、、。と誰もが思ったのではないでしょうか。

マルシュロレーヌの矢作調教師が以前に「アメリカのダートG1を勝つには日本の芝のレースを勝つようなスピードのある馬が良い」と言っていたようですが、マルシュロレーヌもその言葉に該当する馬ですし、クロフネこそまさにそれに相応しい馬だったと思いますし、矢作先生はクロフネを想像して言っていたのかもとも思わせる発言だったと思います。

そんな物凄いレースをご覧ください!

デイリー杯2歳ステークス

秋の京都で開催される2歳重賞で、暮れのG1へ向けての重要なレースとして定着しています。

今年は阪神で行われますし、暮れのG1と同条件でもありますので結果がより直結するかもれません。そんなデイリー杯2歳ステークスですが、思い出のレースは、、、。

2010年第45回デイリー杯2歳ステークス。勝ち馬は、、。レーヴディソール

デイリー杯2歳ステークスは牝馬の出走も結構あるレースで、しかも勝ち馬も何頭も出ています。

そんなデイリー杯で圧勝したのがレーヴディソールです。

レーヴディソールはその後阪神ジュベナイルフィリーズの勝ち、翌春もチューリップ賞も圧勝してクラシック確実と言われながら故障でその後の2走は力を出し切れず引退した悲運の名牝です。未だに無事だったら最強だったとか、アーモンドアイよりも凄かったかもと言わしめる馬です。

レーヴディソールの特徴はというと、とにかく凄まじい末脚が武器で、マイレース33秒台はあたりまえという馬でした。このレースでも後の朝日杯FSの勝ち馬グランプリボスも含めた馬たちをメンバー中唯一の33秒台の末脚で1馬身1/4の差をつけて圧勝しています。このレース、次走の阪神JFとチューリップ賞の3レースを見ればその末脚の破壊力が世代では抜きに出ていたことが分かりますし、もし無事だったらと思わずにはいられないほどの末脚です。

ご覧ください!

福島記念

秋の福島開催の恒例重賞として定着しており、私のイメージだと荒れる重賞というイメージもあります。

そんな福島記念ですが、思い出のレースは、、、。

2016年第56回福島記念。勝ち馬は、、、。マルターズアポジー

何年かに1度個性的な逃げ馬が登場しますが、マルターズアポジーはまさにその個性的な逃げ馬で名を馳せるました。勝った重賞3勝は7番人気で2回4番人気で1回とまさに人気がない時の逃げ馬は、、、。という格言のような馬で、今年もそれで何回も泣かされていますし、それで取れたレースもありました(苦笑)

このレースも前走勝っているにもかかわらず7番人気の評価でしたが、逃げてそのまま後続を1馬身1/2つけてゴール。持ち味を存分に発揮したレースでした。

勝った重賞は全て逃げての勝利でしたし、その着差は2着に0.2以上つけての勝利ばかりですので、勝つときは圧勝という馬で個性派の逃げ馬という言葉がぴったりの馬でした。種牡馬にもなり、血統的にもゴスホークケン産駒でサンデーが入っていない血統で珍しいですし、少ないながらも産駒もいますので馬柱に名前が出ていたら目立つかもしれません(笑)

今年はそれぞれどんなレースが見られるか楽しみです!



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