思い出の重賞2021.11.24~ジャパンカップ、京阪杯、京都2歳ステークス:たてログ競馬

思い出の名馬、レース

思い出の重賞。今週はジャパンカップ、京阪杯、京都2歳ステークスの3重賞です。

ジャパンカップ

今年は外国馬の出走もあり、日本勢はダービー馬が4頭出走でオークス馬、菊花賞馬もいて中々のメンバーが集まったのではないでしょうか。

そんなジャパンカップですが、

思い出のジャパンカップは、、、。

1992年第12回ジャパンカップ。勝ち馬はトウカイテイオー

今のジャパンカップは日本馬の独壇場のようになっていますが、私が競馬を見始めた頃のジャパンカップは海外の馬に中々勝てないレースで、海外馬や海外競馬の強さや凄さを実感できたレースで、日本の馬にとってもジャパンカップを勝つことはダービーや有馬記念を勝つ事とは別の意味を持っていた時代でもあったように思います。そんなジャパンカップですが、今回取り上げるジャパンカップはトウカイテイオーが勝ったジャパンカップです。

トウカイテイオーと言えば説明は不要かもしれませんがこのジャパンカップに至る経緯ですが、皇帝と呼ばれた無敗の三冠馬シンボリルドルフを父に持ち歩き方も含めて容姿端麗という馬体で顔だちも気品に溢れる顔立ちで、まさにグッドルッキングホースの代表というような馬で、戦績も素晴らしく無敗でダービーを制していました。そこからがいばらの道になるのですが、菊花賞は確実と言われていましたが無念の骨折で秋の菊花賞は棒にふり、明けて春に大阪杯を圧勝も天皇賞春でメジロマックイーンとの対決に敗れ、レース中の骨折が判明。再度休養明けで天皇賞秋にぶっつけで挑むも、休み明けでのレースで超ハイペースに巻き込まれて7着惨敗。2戦連続の敗戦で迎えたのがこのジャパンカップでした。

この年のジャパンカップは海外馬は豪華メンバーで、当時欧州の最強牝馬ユーザーフレンドリ―、英国ダービー馬ドクターデヴィアスを筆頭に豪州のダービ馬ナチュラリズムや豪州最強牝馬レッツイロープの他もクエストフォーフェイム、ディアドクターが出走してきていました。

日本からはトウカイテイオーを筆頭に、そのテイオーを天皇賞で破ったレッツゴーターキンや鉄の女と言われたイクノディクタス。次の年のジャパンカップを勝つことになるレガシーワールド。〇外の良血ヒシマサルや地方の強豪にしてオールカマーでも2着になっているハシルショウグンなど日本勢も有力馬が揃っていました。

トウカイテイオーは前走の惨敗があってか当日は5番人気でした。

レースは前日から徹夜で並んでスタンドの立ち見でゴール板前の位置を確保して観ていました。レガシーワールドが逃げてドクターデヴィアスが続く展開ハシルショウグンや1番人気のユーザーフレンドリー続きます。そのすぐ後ろの5,6番手を進んでいたのがトウカイテイオーとナチュラリズムです。4コーナーを回ると手応えよく内のナチュラリズムが先頭に立ち、外のトウカイテイオーも抜群の手応えで直線を向きました。トウカイテイオーは後ろの馬の動向を見ながら追い出し、相手を内にいるナチュラリズムと決めて馬体を合わせに行きます。残り100mは2頭の甥比べとなり、トウカイテイオーがクビ差出たところがゴール。3着にはディアドクターが入りましたが、最後の直線の2頭の叩き合いとトウカイテイオーが1着で駆け抜けた事もあり場内は物凄いボルテージになり、テイオーコールもおきました。当時日本馬がジャパンカップを勝つことの意味の大きさもあったのだと思います。何か背筋がゾクゾクっとする感じと高揚感が体を襲い、テイオーから馬券を買っていなかったのにも関わらずテイオーコールをしていたことを今でも思い出します。

その後テイオーは有馬記念で腰をひねって惨敗後休養に入り、翌年に1年ぶりの有馬記念でまたファンを感動の坩堝にさせる事になりますが、そんな奇跡的なレースをしてしまうのがトウカイテイオーだったと思います。

今年は外国馬は2頭ですが、2頭とも骨っぽい馬ですので久しぶりに海外勢との面白いレースが見られるかどうか楽しみです。

ウマ娘のトウカイテイオはこちら

テイオーとナチュラリズムの素晴らしいたたき合いをご覧ください。

京阪杯

京阪杯はその昔は春の京都の2200mや2000mで行われており、秋の京都最終開催になってからも1800mでしばらくおこなわれており、距離体系の拡充で今の1200mとなっています。今年は阪神開催になる京阪杯ですが、

思い出の京阪杯は、、、。

2004年第49回京阪杯。勝ち馬はダイワエルシエーロ

まだ1800mで行われていた頃のレースです。ダイワエルシエーロは桜花賞2着馬ロンドンブリッジを母に持つ牝馬でその年のオークスを2コーナー過ぎから先頭に立ちスイープトウショウ、ダンスインザムード以下を封じて勝っていました。秋になりローズステークスは2番手からレースをするも見せ場なく7着敗退。そんな中迎えたのがこのレースでした。

はじめての古馬混合の重賞挑戦で前走の惨敗もあって人気は8番人気と低評価。

レースは番手に控えるよりも逃げた方がという事で、外連味のない逃げでそのまま押し切るというレースでオークス馬の意地見せました。2着には後に8歳にしてG1を連勝する3歳時のカンパニーが上がり32.8という末脚で2着に飛び込んできており、素質の片鱗を見せていることも印象に残っています。

この後ダイワエルシエーロはダートにも挑戦するも4戦連続で着外にっていましたが、結果的には現役最後のレースとなるマーメードステークスも逃げきりで勝っオークスを含めて重賞を4勝という輝かしい結果を残して引退しています。

ダイワエルシエーロの外連味のない逃げとカンパニーの末脚をご覧ください。

京都2歳ステークス

京都3歳ステークスから続いている歴史のあるレースで、長らくオープン特別として行われていました。近年、レース体系の整備でホープフルステークスがG1になるのに伴って、暮れの阪神の恒例重賞「ラジオたんぱ杯3歳ステークス(旧馬齢)」が「ラジオNIKKEI賞2歳ステークス」となり阪神で施工されていましたが、ホープフルステークスと名称を変えて中山2000mの2歳G1として行われるようになり、京都2歳ステークスにラジオNIKKEI賞が付く形になっています。

2歳馬のこの時期の2000mの重賞はこのレースとホープフルステークスしかないので距離適性が中、長距離の馬が出てくるレースでもあります。

そんな京都2歳ステークスですが、思い出のレースは

2015年第2回京都2歳ステークス。勝ち馬はドレッドノータス

なぜこのレースが思い出かというと、ドレッドノータスはハービンジャー産駒です。私はこの年ドレッドノータスと同じキャロットクラブの同じハービンジャー産駒プロフェットを1口持つことになりました。プロフェットは札幌の新馬戦快勝して札幌2歳ステークスに出走しました。そこでも頑張ってくれてハナ差2着と惜しくも重賞制覇はなりませんでしたが来年のクラシックが楽しみになる状況でした。そのプロフェットをハナ差負かした馬がアドマイヤエイカンで、そのアドマイヤエイカンがこの京都2歳ステークスに出走してきていおり、今後を占う意味でもこのレースに注目していたわけです。

レースは2番手につけた3番人気だったドレッドノータスが直線で逃げる5番人気リスペクトアーツをゴール前で競り落として1着。3着には1番人気のアドマイヤエイカンが入っています。この結果を見て、同じキャロットクラブのハービンジャー産駒を持っているものとしては悔しくもあり羨ましくもありましたが、アドマイヤエイカンの3着を考えると私の愛馬プロフェットの来春のクラシックも暗くはないし、ある程度通用すると思った事も事実でした。

ドレッドノータスもこのレースを勝ちクラシックも意識できると思っていましたが、スプリングステークス、皐月賞と思った結果が出ずその後は去勢されオープン特別を勝っていましたが重賞では中々結果が出ていませんでしたが、騙馬として長く活躍して2019年の京都大賞典では11番人気ながら1着となり重賞2勝目をあげましたが、2020年の京都大賞典を前に急な腸捻転で緊急手術をするも術後の経過が良くなく天国へ旅立っています。

同じクラブの同期でしかも同じ父を持つ馬を持っていたい身としても長く活躍していた事も嬉しかったですし、突然亡くなってしまった事は本当に残念でした。

秋になるとドレッドノータスを思い出してしまう自分もいます。

今年は阪神開催でどんなレースになるか楽しみです。



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