思い出の重賞2022.1.5~シンザン記念(ナムラコクオー)、フェアリーステークス(プライムステージ):たてログ競馬

思い出の名馬、レース

金杯が水曜日の開催ですのですぐに週末開催となります。今週末はシンザン記念とフェアリーステークスの思い出のレースを書きます。

シンザン記念

京都競馬場の新春の3歳重賞として定着しているシンザン記念。過去の勝ち馬には数多のG1馬もいます。そして、牝馬が比較的活躍しやすいレースでもあります。

そんなシンザン記念ですが、思い出のレースは

1994年第28回シンザン記念。勝ち馬はナムラコクオー

ナムラコクオーは昨年の思い出の重賞のプロキオンステークスの時にも登場しましたが、このシンザン記念も強烈なレースでした。同期にナリタブライアンがいたのでクラシックには手が届きませんでしたが、順調だったらマイルから中距離G1をとれたのではないかと思わせるほどの馬だったと思います。このシンザン記念もその強さを見せつけるレースになりました。レースはスタートして先行したのですが、4コーナーでは3番手まであがり直線では差を広げるいっぽうで、ゴールでは7馬身を付ける圧勝。マイル重賞で7馬身差はそもそもなかなかつかない着差ですし、他馬とは決定的な差といってもいい圧倒的な差での勝利です。他の出走馬が手薄だったかというと必ずしもそうではありません。前年のデイリー杯を勝ったボディーガードや新潟3歳(旧馬齢)Sを勝ったエクセレンスロビンをはじめイイデライナー、ナガラフラッシュ、イナズマタカオーなど当時の重賞をに賑わせたメンバーも出走していました。この勝ちでナリタブライアンの最大のライバルとして名をあげましたが、弥生賞で3着に敗れて皐月賞は脚部不安で回避。その後当時はダービートライアルのNHK杯に出てブライアンの鞍上でもあった南井克己騎手を背にその後ダービー3着、菊花賞2着のヤシマソブリン以下を2馬身1/2ちぎっての勝利。ダービーではナリタブライアンに次ぐ2番人気に支持されましたが6着と敗退。その後は脚部不安と闘いながら中央ではダート重賞プロキオンステークスに勝つものの、その後は高知競馬に移籍して21勝をあげるという数奇な競走馬生活を送った印象に残る名馬です。ナリタブライアンがいなければ、、、。脚部不安がなかったら、、、。と思わずにはいられない馬でした。

シンザン記念の映像がないのが悔やまれますがマイル重賞での7馬身差を想像するだけでもその強さが分かると思います。

フェアリーステークス

古くからの競馬ファンには暮れの中山芝1200mの3歳(旧馬齢)牝馬限定重賞のイメージが強いですが、現在は新春の中山開催で芝1600m3歳牝馬限定レースとして定着してきています。特に昨年のファインルージュがその後秋華賞で2着になるなど今後はクラシックに直結するレースとしてさらに定着するかもしれません。そんなフェアリーステークスですが、思い出のレースは、、。

1994年第11回フェアリーステークス。勝ち馬はプライムステージ

プライムステージというとクラシックではあと一歩というイメージが強いですが、それ以外ではなんといってもサンデーサイレンスの初年度産駒にしてJRA重賞初勝利をプレゼントした馬でもあり、長距離重賞を賑わせ、天皇賞ではライスシャワーと死闘を演じたステージチャンプの妹としても有名な馬です。

札幌の新馬戦をレコードで快勝すると当時は芝1200mで行われていた札幌3歳(旧馬齢)ステークス

も快勝。暮れは行きたがる気性を考慮してG1阪神3歳(旧馬齢)牝馬ステークスに出走はせずこのフェアリーステークスに出走してきました。レースはその後重賞を4勝する快速マル外エイシンバーリンを直線で振り切って1着でゴール。重賞2勝目をあげたレースでした。

この快勝でクラシックも有力視されましたが、チューリップ賞3着、桜花賞3着、オークス5着、ローズステークス2着とあと一歩届かずというレースが続き、1番人気に支持されたエリザベス女王杯(当時は秋華賞がなかったので)でも10着と敗戦。結局フェアリーステークス後に勝つことはなく引退しました。しかし、この世代から皐月賞をジェニュインが勝ち、ダービーはタヤスツヨシ、オークスはダンスパートナーが勝ち同世代にはフジキセキが弥生賞快勝後に無敗のまま引退とサンデーサイレンス旋風が吹き荒れるまさに夜明け前の出来事として非常に印象に残っています。



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