思い出の重賞2022.6.21~宝塚記念:たてログ競馬

思い出の名馬、レース

今週末は障害を除くと重賞は1つしかありません。春のG1オーラスの宝塚記念です。宝塚記念はグレード制導入前からあるレースで、8大競争の次ぐ格式あるレースですが、グレード制導入でG1となり、暮れの有馬記念と同じく人気投票で出走馬が選ばれるというレースです。その宝塚記念ですが、思い出のレースは、、、、。

2003年第44回宝塚記念。勝ち馬はヒシミラクル

ヒシミラクルとは非常に面白い馬で、勝った重賞3つは全てG1でしかもそれぞれ10番人気、7番人気、6番人気での勝利でした。そんなヒシミラクルが6番人気で勝ったレースがこの宝塚記念でした。

このレースは前年の菊花賞、春の天皇賞を制して挑んだにも関わらず6番人気と低評価でした。

というのも、1番人気は前年の天皇賞(秋)、有馬記念を勝利したシンボリクリスエス。2番人気はこの年の皐月賞とダービーの2冠を制しての異例の参戦だったネオユニヴァース。3番人気は芝、ダート、海外G1を制覇しまくっていたアグネスデジタル。4番人気はシンボリクリスエスと互角の勝負をしていて、翌年の宝塚記念とジャパンカップを勝つタップダンスシチーという事で超豪華メンバーが揃ってのレースとなりました。ただ、今考えてみるとシンボリクリスエスは有馬記念後の半年ぶりのレース、ネオユニヴァースはダービー後1か月経っていない状況でのレース、アグネスデジタルは前走安田記念は勝っていましたが一時期の勢いに陰りがありしかも距離も少し長い状況で、順調に使われてきて適性があるという馬はヒシミラクルと前哨戦の金鯱賞のワンツーだったツルマルボーイとタップダンスシチーだったというわけです。結果はヒシミラクルが1着でツルマルボーイ、タップダンスシチーと続くわけですが、6番人気、8番人気、4番人気という波乱の決着も終わってみて分析すると導き出せない事はない結果だったと思います。ヒシミラクルはこれでG13連勝となりますがこの後重賞も勝つことなく引退。種牡馬としてもこれといった成績を残せないという少し残念な結果となっています。しかし、このG13連勝は紛れもなく強い競馬でしたし名馬といっても過言ではない活躍だったと思います。

今年は逃げ先行馬が多くその中に有力馬もいますのでそのあたりの取捨選択がカギでしょうか。

とにかく楽しみです。



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