たてログ競馬:思い出の重賞2023.6.21~宝塚記念

思い出の名馬、レース

宝塚記念は春の締めくくりのG1で有馬記念と並んでファン投票で出走馬が選ばれるレースです。

某有名アナウンサーの「あなたの、そして私の夢が走ります。あなたの夢は、、、か、私の夢は、、、。」のフレーズでも有名なレースです。そんな宝塚記念ですが、思い出のレースは、、、。

1999年第40回宝塚記念。勝ち馬はグラスワンダー

グラスワンダーは現役時代にグランプリ3勝を含むG14勝の名馬で種牡馬としても、スクリーンヒーローからモーリスへ父系を繋げている名種牡馬でもあります。そんなグラスワンダーが現役時代に見せた強い勝ち方の中でも屈指のレースがこの宝塚記念だったのではないでしょうか。この年の宝塚記念は実質2強対決となりました。1頭はグラスワンダーでもう1頭は天皇賞(春)を勝ってこのレースに挑む前年のダービー馬でもあるスペシャルウィークでした。この2頭の対決という事でレース前から本当にどちらが強いのかという事で盛り上がりを見せていました。レースは後ろから終いの切れ味で勝負する印象が強いスペシャルウィークがグラスワンダーよりも前と言う展開で進みます。番手としてはスペシャルウィークが4番手でグラスワンダーはスペシャルを見る形の6番手で展開します。4コーナーでは早々にスペシャルウィークが先頭に立ち後続を引き離すかに思われましたが、1頭だけグラスワンダーが手応え良くスペシャルウィークに迫ります。直線では2頭の一騎打ちかと思われましたが、手応えはグラスワンダーの方が明らかに良く、軽々とスペシャルウィークを交わして3馬身差を付けての勝利。2着はスペシャルウィークでしたが3着との着差は7馬身という事でしたので2頭の力が抜けていたことは事実だったと思います。それにしても天皇賞を危なげなく勝ったスペシャルウィークをグラスワンダーが3馬身付けて勝利するという映像は衝撃的でしたし、グラスワンダーの強さが際立つレースとなりました。この両頭の対決は暮れの有馬記念でも再現されそのレースも未だに語り草になる激闘を繰り広げてくれて当時の競馬ファンを大いに楽しませてくれました。このレースでもう1つ面白い事があります。何気に3着に7番人気の評価でしたがステイゴールドがきていることです。この上位3頭ともが種牡馬としても大活躍をして現在の競馬にも多大な影響を与えていると思うと非常に感慨深いレースでもあります。そんなグラスワンダーの強さが際立ったレースをご覧ください。

今年は海外G1を制覇している現役最強馬の出走があるのでその他のメンバーも決して悪くはないのですが、実質1強のレースでしょうか、それとも伏兵の台頭があるのでしょうか楽しみです。



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