たてログ競馬:思い出の重賞2023.11.1~アルゼンチン共和国杯、みやこステークス、京王杯2歳ステークス、ファンタジーステークス

思い出の名馬、レース

今週は3日の祝日にJBCで土日は秋のG1は小休止ですが4重賞、海外はブリーダーズカップがありまさに秋競馬花盛りですが、中央の4重賞の思い出のレースをそれぞれ紹介します。

思い出のアルゼンチン共和国杯

アルゼンチン共和国杯は天皇賞(秋)次の週に行われる古馬中長距離のG2でこのレースを勝った後にジャパンカップや有馬記念を勝つ馬もいる伝統の重賞です。そんなアルゼンチン共和国杯ですが、思い出のレースは、、、。

2001年第39回アルゼンチン共和国杯。勝ち馬はトウカイオーザ

このレースは勝った2番人気のトウカイオーザと1番人気になった馬はどちらもG1馬の兄弟として注目を浴びていた馬同士の対決となりました。その1番人気はダービー馬アドマイヤベガを兄に持つアドマイヤボスでした。この2頭が1,2番人気を分け合ってのレースとなり結果はトウカイオーザが2着に入ったハッピールック以下に2馬身1/2を付けて快勝して重賞初制覇を成し遂げる訳ですが、この2頭はこの前のレースでも戦っており、そのレースではアドマイヤボスがトウカイオーザに先着して1着、2着がトウカイオーザでしたのでこの日の人気も前走があっての結果だったのですが、アドマイヤボスは5着と敗れています。どちらの馬もG1馬の弟という事だけでも注目を浴びていましたが、そういう馬が重賞で人気になって敗れるケースも珍しくありませんがここではトウカイオーザがしっかりと結果を出したレースでした。トウカイオーザの重賞制覇がこのレースだけでこのあとはオープン特別の大阪ハンブルグカップを連覇した以外は目立った成績を残せず乗馬となり昨年亡くなっています。レース映像がないのが残念ですが、思い出のレースとなっています。

思い出のみやこステークス

続いてはみやこステークスです。京都ダート1800mの重賞でチャンピオンズカップのステップレースとしても定着しています。ここ3年は京都競馬場改修で阪神で行われていましたが今年は久しぶりに京都競馬場でレースが見られます。そんなみやこステークスですが、思い出のレースは、、、。

2017年第8回みやこステークス。勝ち馬はテイエムジンソク

テイエムジンソクは父クロフネで重賞をこのレースを含めて2勝しており、チャンピオンズカップでも2着になっている馬です。そんなテイエムジンソクの初重賞制覇がこのレースだったのですが、このレースは前走の初重賞挑戦のエルムステークス2着からの参戦でした。1番人気は当時のダート最強馬といわれていたエピカリスでしたが、4番手からレースを進めたテイエムジンソクが4コーナーでは先頭に立ちそのまま押し切って2馬身1/2差を付けての勝利。1番人気のエピカリスは8番手から4コーナーでは4馬番手まで上がりましたが直線では伸びを欠き8着となっています。テイエムジンソクの強さは際立っていて、このレースも含めてこの後東海ステークスまでの3走が一番強かった時期だったと思います。その勢いのまま翌年のフェブラリーステークスでも2番人気に支持されて私も本命に推しましたがまさかの12着惨敗その後は掲示板に1回のっただけで引退しています。フェブラリーステークスの12着惨敗後の不振もびっくりですが、このレースも含めた時期の強さはG1級だと思っていたのでG1制覇できなかった事にも驚いたものです。

思い出の京王杯2歳ステークス

我々古い競馬ファンにとっては京成杯3歳ステークスのイメージもありますが、思い出の京王杯2歳ステークスです。思い出のレースは、、、。

2017年第53回京王杯2歳ステークス。勝ち馬はタワーオブロンドン

京王杯2歳ステークスはサウジアラビアロイヤルカップとアルテミスステークスができるまでは主に2歳馬の登竜門的レースで勝ち馬にはグラスワンダーやマイネルマックス、ウメノファイバーなど後のマイルや中長距離G1を勝つ馬もいましたが両重賞が創設されてからは1400m以下で活躍する馬が多いレースへと変わってきている重賞です。先週のスワンステークスの予想も含めて1400mの重賞の予想で常に気にしているのはマイルで強いレースをしたからと言って14000mでも強いとは限らないし1400mで圧勝するような馬が決してマイルG1を勝てるわけではないという事です。武豊騎手曰く「1400mと1600mではレースが違う」というぐらい出走する馬の適性も違ってくるようです。勿論、タイキシャトルやグランアレグリアやロードカナロアのように1200でも1600でも強い怪物級の馬は別としてもレース結果を見るとなるほどと思う事の方が多い気がします。そんな1400mのこのレースですが今回紹介する勝ち馬タワーオブロンドンもまさにそれに当てはまる馬かもしれません。このレースでは中段の6,7番手から上がり33.2を使って2馬身突き抜けて勝利しています。この勝ち方で暮れの阪神JFや桜花賞は決まりと思った人も多かったと思いますが、結果としては牡馬相手の朝日杯に挑戦して3着。年明けはアーリントンカップは1600mでしたが勝利して1番人気で挑んだNHKマイルカップは12着の大敗。その後はマイルでは勝利をあげられませんでしたが1400mの京王杯SCを勝ち、スプリンターズステークスを勝利してG1馬となっています。1400mで強いレースをした馬がマイルで強いわけではないという事は次に紹介するファンタジーステークスの勝ち馬を見ても分かると思います。

思い出のファンタジーステークス

ファンタジーステークスは阪神JFの前哨戦として過去はプリモディーネやピースオブワールド、ラインクラフト、スイープトウショウなどを輩出していますがここ最近はアルテミスステークスがあるのか後のマイルや中距離G1を勝つ馬を出していない傾向が強まってる気がします。

そんなファンタジーステークスですが、思い出のレースは、、、。

2018年第23回ファンタジーステークス。勝ち馬はダノンファンタジー

このダノンファンタジーも先ほど紹介したタワーオブロンドン同様このレースの勝利で暮れの阪神JFや桜花賞は堅いと言われた馬でした。このレースも6番手から上がり33.8を使って2着の馬に1馬身3/4を付けての勝利。着差はそれほどでもありませんが、最後は流す感じでの完勝。その後は春ごろまでは絶対能力の高さで暮れの阪神JFを後の名牝クロノジェネシスに0.1差を付けて勝ちましたし年明けはチューリップ賞とローズステークスは勝利します。ですががG1では桜花賞4着、オークス5着、秋華賞は8着と勝ち切れなくなっていました。その後も重賞で好走はするものの勝ったレースはともに1400mの阪神カップとスワンステークスという事でキャリアを重ねるごとに適正距離がはっきりしてきた馬でもありました。昔から良く「1400mと1800mのG1があればG1馬になれた馬はもっといるのに」といわれますが、タワーオブロンドンやダノンファンタジーもそれに近い馬だったと思います。

今年はそれぞれどんなレースになる楽しみです。


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