思い出の重賞2021.8.17~札幌記念、北九州記念~

思い出の名馬、レース

今週の思い出の重賞は札幌記念と北九州記念です。

札幌記念

札幌記念というと、夏開催の唯一のG2レースで夏の札幌開催を最も盛り上げるレースとして定着しています。G1に昇格させても良いとさえ言われる豪華メンバーが揃うレースでもあります。第1回からしばらくは札幌競馬場に芝コースがなかったのでダートのレースとして施行されていましたが、芝コースができてからは芝2000mのG3となり、1997年からはG2に昇格して今に至ります。最近ではハービンジャー産駒の好走が目立っていますが、古くはG1馬が強い勝ち方をするレースでもあり、牝馬の活躍が目立つレースでもあります。牝馬の活躍は「夏は牝馬」の格言がある通り単に夏に牝馬が強いという事もあるかもしれませんが、勝ち馬を見ると錚々たる牝馬が勝ち馬に名を連ねています。

古くはサンエイサンキューやホクトベガ、テイエムオーシャン、ファインモーション、ヘヴンリーロマンスやフサイチパンドラなど。

最近でもフミノイマージン、ハープスターや昨年のノームコアなど錚々たる牝馬が勝っています。

そんな牝馬が活躍するレースですが、今回紹介するのはこの札幌記念を2連覇した名牝にして女傑エアグルーヴのレースです。

なぜエアグルーヴを紹介するのかというと、2年連続で現地で観戦していて、エアブルーヴの強さを肌で感じることができた事もあり、今でもその強さを強烈に覚えているからです。

エアグルーヴが勝った札幌記念は1997年と1998年の2年連続で、そのころ私は北海道に住む同級生にして同じ競馬好きの親友を訪ねて毎年夏に北海道に行くことが定番になっていました。牧場を巡ったりして夏休みを楽しんでいましたが、ちょうど札幌開催中で札幌記念が開催されるこの時期に日曜日は競馬場で競馬観戦ができ、エアグルーヴの札幌記念を2年連続で観戦するという幸運に恵まれました。そんな札幌記念。今回は2回分を紹介します。

まずは1997年第33回札幌記念から紹介します。

先にも消化しましたが、この年からG2に昇格して最初のレースになりました。勝ったエアグルーヴの他にも皐月賞馬ジェニュインやオークス馬エリモシックの参戦などもあり豪華メンバーでのレースになっています。

レースはウィンドフィールズが逃げてメジロスズマル、レインボークインが続く形でエアグルーヴはスタート直後は中団につけ、コーナーごとに徐々に先行集団に進出するレースぶり、その後ろにジェニュイン、エリモシックも続く形で直線へ向きました。エアグルーヴは4コーナーでは4番手まで進出しており、直線は楽な手ごたえで後続を引き離し、ジェニュインが59キロもあって伸びあぐねているところをエリモシックが差してきましたがエアグルーヴとは2馬身1/2ついており、エアグルーヴの完勝でした。3着にはアロハドリーム、4着にジェニュインとほぼ人気通りの決着で終わってみればエアグルーヴの強さだけが目立ったレースになりました。

続いて1998年の札幌記念です。

2年連続での観戦という事でしたが、レース内容はまさにデジャヴのような展開でした。この年はサイレントハンターという確固とした逃げ馬がいたので、武豊騎手も相手はこの1頭と絞って乗っているように感じましたが、レースは案の定逃げたサイレントハンターを見る形で5番手でレースを進めて、4角では2番手に上がり、直線では3馬身を付けて余裕のゴール。3角途中から4角、直線での加速は見るものの背筋をゾクゾクとさせるほどの加速感で駆け抜けていきました。2着のサイレントハンターと3着のアラバンサも1馬身3/4付いており、まさに横綱相撲での完勝というレースぶりでした。

そんなエアグルーヴの2レースを紹介しました。

エアグルーヴに関しはもう説明不要かと思いますが、年度代表馬にして、繁殖牝馬としても自身の子としてルーラーシップやアドマイヤグルーヴを産みそのアドマイヤグルーヴを通じてドゥラメンテに繋がっていくという事で偉大なる名牝としてその血は続いていきます。

ウマ娘のエアグルーヴはコチラをご覧ください↓

ウマ娘「エアグルーヴ」

今年も有力牝馬の参戦もあり、豪華なメンバーでのレースになりますが、名牝が強い勝ち方をするのか、最近の傾向のハービンジャー産駒が巻き返すのかと楽しみなレースです。

北九州記念

続いて北九州記念です。

北九州記念というと夏のスプリント重賞としてサマースプリントのレースとして定着してきていますが、私が競馬を見始めた頃は小倉1800mの夏の重賞レースでした。

そんな北九州記念ですが、思い出のレースはその1800m時代のレースで2001年第36回北九州記念です。勝ち馬は後に香港G1を3勝した名馬エイシンプレストンです。

エイシンプレストンというと、若き頃の福永祐一騎手が全戦に騎乗した名馬で、香港G13勝の他にG1の朝日杯3歳S(旧馬齢)やG2の毎日王冠を勝ってますし、マイルCSは2年連続2着にもなっています。

そんなエイシンプレストンですが、朝日杯を勝って明け4歳(旧馬齢)の春にアーリントンC、NZTを連勝してNHKマイルカップ確勝という状況で骨折してしまし春を棒に振ってしましました。その後1年は不調に陥ってしまい勝てない状況でした。明け5歳(旧馬齢)の安田記念も10着と「早熟」だったとか、「もう終わった」と言われ始めていましたが、このレースの前の米子Sで久しぶりに勝利して迎えたのがこの北九州記念でした。

レースは逃げるトウカイパルサーを見る形で3番手でレースを進めて、直線早々に交して先頭に。追い込んできたロサード、ミッキーダンス以下を1馬身3/4退ける完勝でした。このレース後は成績も安定してきて、秋に毎日王冠を勝ってマイルCSがゼンノエルシドの2着。そのあとに香港遠征をして、香港マイルで海外G1初勝利。その後の香港での活躍は言うまでもありません。日本でもG1を1勝、G2を2勝、G3を2勝と香港のG1の3勝を含めても相当な成績を収めました。でしたが、当時のJRAの評価は低く、引退式も自費でやるならどうぞ的な評価しかされていません。香港では名前を冠したレースもあるぐらい評価をされている馬ですので、日本でも時を経てもっと再評価されても良い名馬だったと思います。

残念ですがレース映像はありません。今年の北九州記念はどんなレースになるか楽しみです。

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