思い出の重賞2021.12.14~朝日杯FS:メジロベイリー、タガノテイオー、ターコイズS:ユキノビジン:たてログ競馬

思い出の名馬、レース

今週の思い出の重賞はG1朝日杯FSとターコイズSです。

朝日杯フューチュリティステークス

朝日杯フューチュリティステークスはその昔は朝日杯3歳ステークス(旧馬齢)として関東の3歳馬の頂点を決めるレースとして中山で長らく開催されていました。1991年から3歳「牡馬、セン馬」限定となり事実上3歳牡馬チャンピオン決定戦となり、関西の阪神3歳Sが阪神3歳牝馬ステークスとして牝馬のチャンピオン決定戦となりました。2001年から馬齢を国際標準とすることとなり現在の名称となりました。2004年からは「牡馬・牝馬」限定戦で「セン馬」は出走不可になり2014年からは中山から現在の阪神開催へと開催場所も移っています。

そんな歴史のある朝日杯ですが、思い出のレースは、、、。

2000年第52回朝日杯3歳ステークス。勝ち馬はメジロベイリーと2着馬タガノテイオーです

2000年の3歳(旧馬齢)牡馬世代は非常に層が厚く個性豊かな面々が揃っていました。アグネスタキオン、ジャングルポケット、クロフネ、マンハッタンカフェやクラシック出走までは評価の高かったアグネスゴールドやボーンキングもこの世代です。この朝日杯にも有力馬が出走しています。それが2着となったタガノテイオーです。この朝日杯を語るときに思い出されることは2つあります。メジロベイリーの乾坤一擲の激走とタガノテイオーの無念の骨折です。朝日杯のレース前の評価はメジロベイリーは10番人気でタガノテイオーは1番人気でした。メジロベイリーは新馬戦では後のダービー馬ジャングルポケットの5着でその後未勝利を脱するのに3戦を要し、前走でようやく未勝利を脱出した身です。一方タガノテイオーは折り返しの新馬戦を勝った後に札幌3歳ステークスではジャングルポケットの2着。秋に入って出世レースの東スポ杯3歳ステークスを0.2差で圧勝してこのレースに挑んでいます。レースは後のスプリントG1馬カルストンライトオが逃げる展開でタガノテイオーとメジロベイリーは6,7番手と同じような位置でレースを進めます。4コーナーではメジロベイリーが内から4番手まで押し上げて外に出します。すぐその後ろをタガノテイオーが続いて直線へ向きます。直線に向くとタガノテイオーが先に抜け出して勝つかに思われたところをメジロベロベイリーが伸びてきて交したところがゴールでした。タガノテイオーが最後に交されたのには訳があります。ゴール手前200m地点付近で左後脚を故障していたのです。ゴール後すぐに下馬をしましたが、結果は予後不良となり残念な結果となりました。藤田騎手をして未だに「俺が乗った中では今でも最強馬だと思っている」というほどの馬で、このレースも「故障がなければぶっちぎっていただろう」と言っています。そんなレースでしたが、勝ったメジロベイリーも良い走りをしたと思いますが、その後は故障に悩まされ活躍はできず、種牡馬にはなりましたが後継馬を出すこともできず期待された結果を残すことはできませんでした。まさにこのレースが「乾坤一擲」のレースだったわけです。ただ、このレースではタガノテイオーが故障していなければ、、、。という事が頭をよぎるレースでもありますし、実際にタガノテイオーが順調にクラシックに進んでいたら競馬史も変わっていたのではないかと思ったりもします。競馬にタラレバはつきものですが、そんなことを深く思わせるレースでもありました。

ターコイズステーククス

ターコイズステークスは今は重賞として定着していますが、その昔はオープン特別のレースとして馴染みがありました。そんなターコイズステークスですが、思い出のレースは、、、。

1993年ターコイズステークス。勝ち馬はユキノビジン

ユキノビジンというと地方馬で中央に参戦したイメージがありますが、実際の話は元々中央で走らせるつもりが厩舎の空きと馬主の初戦はダートでという意向があり、盛岡でデビューしています。デビュー戦快勝後は地方重賞に出走も5着に敗れます。その後年明けに中央に転厩して初戦のクロッカスSを9番人気の低評価ながら0.5秒差で圧勝します。桜花賞では5番人気と穴人気でしたが、この年は相手が悪かったです。この世代にはベガがいました。桜花賞、オークスともにベガの2着と惜敗。秋はクイーンステークスを快勝。当時は秋華賞がありませんでしたのでエリザベス女王杯で初G1制覇の期待がっかかりましたが、ここでは3番人気で10着大敗。勝ったのは、、、ベガはベガでもホクトベガでした。G1では苦杯をなめたユキノビジンでしたがエリザベス女王杯の敗戦後に出走してきたのがこのターコイズステークスでした。レースは2番手で進めたユキノビジンが逃げたアルファキュートを直線で楽々ろ捕まえて先頭に立ちそのまま1馬身1/2差をつけて圧勝。上りも34.4とこの時代では非常に速い上りで勝っており、クラシックでの好走が嘘ではない快走を見せつけたレースでした。その後は骨折などで一度もレースには出走せずに引退してしまいましたが、能力は間違いなくG1級だった印象に残る牝馬です。そんなユキノビジンですがウマ娘のキャラクターにもなっています。

ウマ娘のユキノビジンはこちらです。

今年はそれぞれどんなレースになるか楽しみです。



伝説の大川慶次郎予想情報
→無料1点公開←



日刊スポーツ《公式》競馬サイト「極ウマ・プレミアム」

Amazonのおすすめのスポーツグッズはこちらから


コメント

タイトルとURLをコピーしました