思い出の重賞2022.3.2~弥生賞(ランニングゲイル)チューリップ賞(テイエムオーシャン)オーシャンS(ネイティブハート)

思い出の名馬、レース

今週末は3重賞。本格的な春競馬の到来を告げるクラシックのトライアル弥生賞とチューリップ賞があり、古馬では短距離重賞のオーシャンステークスがあります。思い出のレースを紹介します。

弥生賞

皐月賞トライアルの中でも最重要ステップレースとして歴史あるレースです。最近は本番に直結しないとも言われていますが、、、。そんな弥生賞ですが思い出のレースは、、、。

1997年第34回弥生賞。勝ち馬はランニングゲイル

ランニングゲイルは父ランニングフリーですが、ランニングフリーの現役時代はG2を2勝したもののG1勝利がなく、大レースの常連で名バイプレイヤー的な存在でした。そんなバイプレイヤーが種牡馬になった事もあまり知られておらず、このレースで騎乗した武豊騎手ですらデビュー前のゲート試験の時に血統を聞いて「ランニングフリーって種牡馬になってたんですか?」と驚いたという話は有名な話となっています。そんな父を持つランニングゲイルですが、3歳時(旧馬齢)に京都3歳ステークス(当時はオープン)をナリタブライアンが出したレコードを更新して勝利しており力があるところを見せていました。朝日杯ではマイネルマックスの4着となり年が明けて若駒ステークス2着後に弥生賞に出走してきました。人気は3番人気。1番人気はメジロライアン産駒で横山典騎手騎乗のエアガッツ、2番人気は新馬戦を1.1差付けて圧勝したサイレンススズカでした。何でこのレースがより思い出深いレースだったかというと、私の本命はサイレンススズカでしたが、スタート前のゲート入りで暴れてゲートをくぐってしまい、、、。その時点でほぼレースは終了してしまったからです。ある意味冷めた状況でレースを見ていましたが、ランニングゲイルは派手な勝ち方をしました。スタート後13番手と後方からレースを進めて行きましたが、3コーナーからまくっていき一気に4番手につけて直線でも脚色が衰えずに後続に3馬身を付けての圧勝だったのです。3コーナーから上がっていく様子は今でいうとコントレイルの皐月賞のような感じでしょうか。そこから直線でも差を開いてのゴールだったのでスタートのアクシデントとランニングゲイルの圧巻のレースぶりも含めて忘れられない弥生賞となっています。ちなみにサイレンススズカですが、スタート後も大きく出遅れて致命的な位置取りからのレースでしたが8着になっており能力の片鱗を見せた結果となっています。そんなゲートのアクシデントも含めた動画がありましたのでご覧ください。

チューリップ賞

チューリップ賞は桜花賞トライアルとして確固たる地位があり、本番にも直結しやすいレースとして知られた重賞です。

そんなチューリップ賞ですが、思い出のレースは、、、。

2001年第8回チューリップ賞。勝ち馬はテイエムオーシャン

テイエムオーシャンはダンシングブレーヴ産駒の快速牝馬でキョウエイマーチにも似たレースぶりで知られています。スピードで先行して押し切るといったレースが特徴で。キョウエイマーチよりも距離の融通は利いていて後に桜花賞と秋華賞を勝ちます。オークスでも3着と健闘しています。

そんなテイエムオーシャンが2番手からレースを進めて4馬身差の圧勝だったのがこのレースです。

テイエムオーシャンのスピードをいかんなく発揮したレースだったのではないでしょうか。

直線でも持ったままで4馬身差を付けた圧巻のレースをご覧ください。

オーシャンステークス

オーシャンステークスはその昔はオープン競争でしたが、2006年からG3に昇格しました。そんなオーシャンステークスですが、思い出のレースは、、、。

2006年第1回オーシャンステークス。勝ち馬はネイティブハート

ネイティブハートは地方岩手でデビューして大井、船橋と移籍しながら中央のレースに40戦出走して4勝をあげている地方馬で、地方出身のまま中央のレースを40戦したは史上最多で、4勝しているのはコスモバルクとともにタイ記録を作った名馬です。

そんなネイティブハートの中央での4勝の内2勝をこのオーシャンステークスで飾っています。というのも、このレースの3年前にまだオープン競争だった頃にも勝利しており、その3年後に重賞に格上げされた記念すべき第1回オーシャンステークスでも勝利したわけです。しかもこのレースでの人気が14番人気での勝利でレースぶりも後方11番手を内から上がり34.6の末脚で2着以下を1馬身離しての勝利でしたので派手な勝利だったと思います。この時は馬券はさっぱりでしたがレースぶりも強烈でしたので思い出に残っています。

今年はどんなレースになるか楽しみです。



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