今週の思い出の重賞は秋華賞と府中牝馬ステークスです。
秋華賞
今週は3歳牝馬3冠の最終戦の秋華賞です。競馬を見始めた頃は牝馬3冠というと桜花賞、オークス、エリザベス女王杯の3レースが対象でした。エリザベス女王杯は古馬混合レースで行われており、3冠といっても牡馬の3冠とも少し意味合いが違っていました。そんな状況のなか牡馬3冠にならって牝馬3冠のレース体系を整えるために1996年に創設されたのが秋華賞でした。創設が1996年のためクラシックレースの位置づけはなく、牡馬3冠はクラシック3冠と言いますが、牝馬3冠はクラシック3冠とは言わないなど若干の違いはありますが、現在では牝馬3冠レースの最終戦として定着しています。
そんな秋華賞ですが、今回紹介するレースは、、、。
1996年第1回秋華賞。勝ち馬はファビラスラフインです。
1996年当時はマル外馬のクラシックレースへの出走は不可の時代でした。その中で秋華賞はクラシックレースではなく、マル外馬が出走できる4歳(旧馬齢)限定の牝馬G1として、春のクラシックに出られなかった有力マル外牝馬の出走も可能となっていました。
第1回目から有力なマル外牝馬が出走してきました。それが勝ち馬ファビラスラフインでした。
このレースは他の出走馬も豪華で、オークスを制した名牝エアグルーヴ、同じマル外でフラワーカップ、トライアルのローズステークスを制したヒシナタリー、次の年のエリザベス女王杯を勝利するエリモシックや桜花賞2着の持ち込み馬イブキパーシヴもいました。
ファビラスラフインはデビュー3連勝でニュージーランドトロフィーを制して1番人気でNHKマイルカップに挑みましたが、超ハイペースに付き合い巻き込まれて14着に惨敗して休養に入り休み明けがこのレースでした。
圧倒的1番人気はオークスを制して直行したエアグルーヴ。2番人気はローズステークスを制したヒシナタリー、その次にエリモシック、イブキパーシヴと続きファビラスラフインは5番人気でレースを迎えています。
スピードの絶対値が高い事はNZTで証明されていましたが、NHKマイルカップではそのスピードがあだとなって惨敗という事と距離が持たないのではという事で人気を下げていたと思います。
レースはエアグルーヴを中心に進むと思われていました。しかし、ファビラスラフインは3番手を楽に追走して直線もしっかりと伸びて道中後方から追い込んだエリモシックを1馬身1/2差をつけて勝利。エアグルーヴは全くいいところなく10着に惨敗。ファビラスラフインの強さが目立ったレースとなりました。
エアグルーヴはレース前の馬場入場時に競馬場の歓声で精神状態が普通じゃなかったという事と、レース後に骨折も判明しておりそれらが惨敗の原因とされています。
このレースは第1回の秋華賞でその勝ち馬がマル外馬だったという事とエアグルーヴが惨敗した珍しいレースという事で鮮明に覚えています。
ただ、エアグルーヴが故障せずレースを終えられたとしても勝っていたかどうかはわからなかったと思います。それぐらいファビラスラフインのこのレースは強いレースでしたし、次走のジャパンカップでのレースぶりを考えるとそう思わせてくれる私にとっては名牝の1頭です。
そのジャパンカップでは3歳牝馬ながらワールドワイドに活躍していた世界の名馬シングスピールと直線で叩き合っての2着と大健闘を演じています。その後の有馬記念は疲れからか惨敗してしまいましたが、次の年には海外遠征という話も出ており、ファンとしても期待していましたが残念ながら引退になってしまっています。繁殖としてはG2阪神大賞典を制したギュスターヴクライを出すなどしましたが2013年に亡くなっています。
〇外の快速牝馬として今でも心に残っています。
府中牝馬ステークス
1996年以前は1600mで行われており、1996年の秋華賞創設にともない、エリザベス女王杯のステップレースとして距離も1800mとなり定着しています。
そんな府中牝馬ステークスですが、思い出のレースは、、。
1995年第45回府中牝馬ステークス。勝ち馬はサマニベッピン
まだ1600m時代のレースですが、サマニベッピンというと土肥騎手とのコンビで強烈な追い込み馬というイメージでした。1995年当時は上がり3Fを35秒台前半でも早い上りと言われていた時代で、34秒台の上りを出す馬は稀でしたし、33秒台を出す馬はほぼいないという時代でした。そんな時代にこのレースで34.0の末脚を使って勝ったのがサマニベッピンでした。
レースは先行していた2着マジックキス、3着ノーブルグラス以下を13番手からまとめてクビ差差し切るレースです。
強烈な末脚をご覧ください。
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