思い出の重賞2021.12.8②~香港国際競争~ステイゴールド、エイシンプレストン、アグネスデジタル:たてログ競馬

思い出の名馬、レース

今週末は香港で国際G1が4レース同時に行われる香港国際競争がありますので、その思い出のレースを書きたいと思います。

香港国際競争というと12月第2週目に行われる国際招待競走として日本でも定着していますが、創設自体は1994年とかなり歴史のあるレースとなっていますが、そんな香港国際競争が日本でもかなり身近に感じられるようになる起点の年がありました。それが今回の思い出の重賞となります。その年は、、、。

2001年香港国際競争です。

2001年のこの開催は当時の競馬ファンにとっても忘れらてない1日となりました。というのも4つあるG1の3つのレースで日本馬が1着となったのです。今でこそ日本の馬が海外のG1を制覇する事は当たり前とは言わないまでも普通に近い感覚になってきていますが、2001年当時は海外で好走しても話題になりましたし、ましてや同日のG14レース中3レースを日本の馬が制覇したわけですから強烈に印象に残っていますし、グリーンチャンネルの中継を生で観ていましたが驚きとともにその時の興奮は今でも思い出されます。

それぞれ振り返ってみましょう。

まずは、

香港ヴァーズ

2001年香港ヴァーズ。勝ち馬はステイゴールドです。

ステイゴールドというと今では名種牡馬として後継種牡馬も活躍しており日本の競馬にその名を刻んでしますが、現役時代の印象はというと、、。典型的な善戦マンという印象でした。実際の競争成績もこのレースの前まではG1で4度の2着。G2は国際G2も含めて3勝あげていますが、2着も4回。重賞での3着にいたっては6回を記録しています。そんなG1ではあと少しのステイゴールドの引退レースがこの香港ヴァーズでした。ステイゴールドはこの年の春にドバイシーマクラシックを勝っていましたが当時はG2の格付けでした。この香港ヴァーズも1999年まではG2の格付けでしたが、2000年に国際G1に格上げされており、そんなタイミングで迎えたレースでした。レースは外々の中断を追走して3コーナー過ぎから上がっていき4コーナー手前では先行集団に。逃げ馬がかなり楽に逃げているように感じられてセイフティーリードも保っていました。ステイゴールドはそこから先行集団を交して2番手に上がり内ラチ沿いに進路をとります。残り150mあたりでは逃げ馬を捉えられないと思われる差がありましたがそこから外に進路をとると、、、。一間歩づつ差を縮めていきます。最後の50mになってもステイゴールドの勢いは衰えず、まさに計ったようにきっちりと差し切ったところがちょうどゴールでした。豊マジック炸裂!といった感じのゴール前で、善戦マンが嘘のような快走を見せてくれました。この国際G1での勝利が種牡馬への道を切り拓いたともいえる奇跡的な勝利でした。そんな奇跡的なレースをご覧ください。

香港マイル

2001年香港マイル。勝ち馬はエイシンプレストン

この年の香港マイルは11月に行われたマイルCSで1,2着だったゼンノエルシドとエイシンプレストンが出走してきました。レース前の評価はマイルCSを勝ったゼンノエルシドの方が上でした。

レースは中団やや後ろの外々を進んだエイシンプレストンが直線だけで他馬を豪快に差し切ったレースでした。ゼンノエルシドは良いところなく着外に沈んでしまっています。

このレースはただただエイシンプレストンの強さが際立ったレースで、エイシンプレストンは2歳時には朝日杯を勝っていますが日本のG1は勝っていません。ですが、この後も香港のG1を2勝しており、余程香港の馬場が合ったのだと思います。そんな鮮やかに豪快に他馬を指し切ったレースをご覧ください。

香港カップ

続いて香港カップです。

2001年香港カップ。勝ち馬はアグネスデジタル

アグネスデジタルは前年のマイルCSを圧勝してG1馬の仲間入りをした後に、この年はダート交流重賞の日本テレビ杯、マイルチャンピオンシップ南部杯と連勝して天皇賞(秋)に挑み、見事勝利してこのレースに臨みました。

レースは外目を中団やや前に付けて3コーナーからじわじわと上がっていき直線では3,4番手まで上がりそこから先頭に立ち後続の追撃を凌ぐという横綱相撲のレースぶりで、着差以上に強さが際立ったレースでした。アグネスデジタルはこのレースの後は今度はダートのG1フェブラリーステークスに出走して見事に勝利。G14連勝を達成しますが、その4つが地方交流G1、JRAの芝G1、国際G1、JRAのダートG1とそれぞれ違うカテゴリーでのG1勝利という離れ業を演じた異能の才と言うべき名馬です。そんなアグネスデジタルの横綱相撲をご覧ください。

もう一つのG1香港スプリントもダイタクヤマト、メジロダーリングという日本の短距離界のエースが出走しましたが、このレースでは残念ながら日本勢は活躍できませんでした。しかし、国際G14レース中3レースを制覇するというまさにゲームの世界のような出来事を生で観られたのは競馬ファンとしては最高でしたし忘れられないレースとなっています。

今年も各レースに有力馬が出走を予定していますし、今は馬券も買えるという幸せもあります。しっかり予想と馬券購入、そして応援をしたいと思います!



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