思い出の重賞2022.04.05~桜花賞、阪神牝馬ステークス、ニュージーランドトロフィー

思い出の名馬、レース

いよいよ春のクラシック開幕。桜花賞があります。今週の思い出の重賞は3重賞です。桜花賞、阪神牝馬ステークス、ニュージーランドトロフィーです。

桜花賞

牝馬クラシックの第1弾の桜花賞。数々の名馬が誕生していますが、思い出のレースは、、、。

2005年第65回桜花賞。勝ち馬はラインクラフト

この年の牝馬戦線はかなりレベルが高い馬達が揃った年です。ラインクラフトは桜花賞とNHKマイルカップを勝ち、シーザリオはオークスとアメリカンオークスを制して、エアメサイアが秋華賞。その他にもディアデラノビア、デアリングハートなどもいました。ただ、このラインクラフトとシーザリオがその中心にいたことは間違いありません。しかも鞍上は共に福永祐一騎手でした。ラインクラフトは2歳戦からすでの活躍していて新馬勝利後ファンタジーSを圧勝。阪神JFでも1番人気でしたが惜しくも3着。明けてフィーリーズレビューを勝ってここに挑みました。シーザリオは年末デビューでフラワーカップを勝って3連勝でこのレースに挑みました。甲乙つけがたい2頭で福永騎手がどちらに乗るかも話題になっていましたが、桜花賞ではラインクラフトに騎乗。シーザリオは名古屋競馬の吉田稔騎手が騎乗する事に。これはその後は福永騎手が乗れるようにとの配慮があったようで、この後はラインクラフトはオークスに行かずマイルカップに行って勝利。シーザリオがオークスに行き福永騎手で勝利するわけですから瀬戸口先生、角居先生含めて関係者の配慮のなせる業だったと思います。レースは4番手を進んだラインクラフトにシーザリオが迫った所がゴールでしたがラインクラフトが頭差しのいで勝利しています。3着デアリングハートもクビ差でしたので接戦となりました。4着はエアメサイア。ラインクラフトはその後はマイルカップを制して(2着も桜花賞2着のデアリングハート)変則2冠馬となりました。秋はあと一歩でエアメサイアに負けて春も高松宮記念を2着、阪神牝馬ステークスを圧勝するもビクトリアマイルでは惨敗して、秋のスプリンターズステークスを目指していましたが、、、、。牡馬一線級相手でも引けを取らない走りを見せる名牝でした。この年の牝馬は母親としても優秀で、シーザリオはご存知の通りエピファネイア、、リオンディーズ、サートゥルナーリアの3頭の種牡馬を輩出、デアリングハートは娘デアリングバードを経て牝馬3冠のデアリングタクトを出し、エアメサイアも重賞戦線で活躍しているエアスピネル、エアウィンザーを出していて現在の競馬にも影響を残しています。惜しむらくはこのラインクラフトです。スプリンターズステークスを目指して備えていたノーザンファーム空港牧場での調教中に心不全で急逝してしまったのです。この世代の母としての資質の高さを考えるとラインクラフトの子供を残せなかったのは本当に残念ですし、たらればがあったら今の競馬や血統にも残る名馬、名牝を残せたのかもしれないと思うと本当に悔やまれます。そんなラインクラフトが強さを見せた桜花賞をご覧ください。

阪神牝馬ステークス

古くは秋のエリザベス女王杯が終った12月末に行われていたレースでしたが、ビクトリアマイルが創設されて春に移行。しばらくは阪神1400mで行われていましたが、2016年から今の阪神1600mになって定着しているレースです。そんな阪神牝馬ステークスですが、思い出のレースは、、、、。

2006年第49回阪神牝馬ステークス。勝ち馬はラインクラフト

またまたラインクラフトの登場ですが、ここでは少し違う見方で思い出として残っています。この年から春に移行して阪神1400mで行われるようになったのですが、ラインクラフトはここで秋華賞でわずか差に負けたエアメサイアを3馬身ちぎって勝利しています。まさに圧勝でした。続くビクトリアマイルを1番人気で挑みましたが9着と大敗してしまいました。このレースを機に私が勝手に思っている予想ん格言が出来上がりました。「阪神芝1400mを圧勝する馬は東京の芝1600mでは勝てない。」です。このレースの後だったと思いますが、2着に負けた武豊騎手も「1400mと1600mは200mしか距離は違いませんが全く違うレースですし、違う適正になります」という様な発言をしていたと思います。その時は負け惜しみで言っているのかと思っていましたが、ビクトリアマイルの結果を見ると納得でした(エアメサイアは2着でしたが)。今でこそ血統の話になると根幹距離と非根幹距離での適性や、阪神内回りと東京競馬場では適性が違うといった事は普通に言われるようになりましたが、当時からそう言う事があったという事です。しかも、古馬になると距離適性がより明確になってきて、3歳までは完成度でこなせていた距離が古馬になるとこなせなくなるといった事もあったと思います。そんな現代競馬の予想でも通用しそうな例を見せてくれたのがこのレースでした。ただ、そのあと1600mに距離が変更になってもこのレースの勝ち馬からビクトリアマイルの勝ち馬が出ていないという事で、阪神芝1600mと東京芝1600mの適性も少し違うのではとも思わせます。という事もありましたが、このレースでのラインクラフトの強さは本物です。ご覧ください。

ニュージーランドトロフィー

ニュージーランドトロフィーは古くは東京競馬場1600mで行われており、残念ダービーと言われていました。というのも、その当時は〇外やクラシック登録がない馬はダービーに出走できず、ダービーの後の週に行われていたこのレースにはやむなくダービーに出走できなかった実力馬が出走してきたレースでもあったのです。残念ダービーとして一番有名なのがオグリキャップです。更に〇外の名牝もこのレースで勝利しています。シンコウラブリーやヒシアマゾン、シーキングザパールもですが、今日紹介する馬も〇外の名牝です。思い出のレースは

1996年第14回ニュージーランドトロフィー。勝ち馬はファビュラスラフイン

私の大好きな牝馬の1頭ですが、NZTが1400で行われていた時の勝ち馬でもあります。レースは逃げてそのまま1馬身3/4を付けての圧勝でした。とにかくテンからのスピードが圧倒的でそのまま衰えることなくゴールまで持続するという馬でした。NHKマイルカップも確勝かと思われましたが、超快速場のバンブーピノの作った超ハイペースに巻き込まれて惨敗。復帰初戦のでの秋華賞ではエアグルーブらにも勝利。レコードのおまけつきでG1馬になり、その年のジャパンカップではシングスピール、ストラテジックチョイスと接戦を演じてハナ差の2着と大健闘して牡馬相手でも力負けをしないスピード馬としての実力を証明しました。母としては阪神大賞典を勝ったギュスターヴクライを輩出しています。そんなファビュラスラフインの強いレースをご覧ください。52秒くらいから観られます。

今年はそれぞれどんなレースになるか楽しみです!



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