思い出の重賞2021.10.28~天皇賞(秋)、スワンステークス、アルテミスステークス:たてログ競馬

思い出の名馬、レース

思い出の重賞。今週は天皇賞(秋)、スワンステークス、アルテミスステークスです。

天皇賞(秋)

元々天皇賞は春と秋に京都と東京で芝3200mで行われており、1度勝つとその後の天皇賞には出走はできないルールになっていました。私が競馬を見始める少し前に距離体系の整備などで春は京都芝3200m、秋は東京芝2000mでおこなわれるようになり、1度勝っても再び出走も可能になっています。

そんな天皇賞ですが、今年は3冠馬コントレイル、マイル、スプリントG15勝のグランアレグリア、皐月賞馬にして3歳での挑戦となるエフフォーリアの3強が中心のレースになりそうです。

今回思い出のレースとして取り上げる天皇賞は、、、、。3強ならぬ4強が凌ぎを削ったレースをした天皇賞を紹介します。

1996年第114回天皇賞(秋)。勝ち馬はバブルガムフェロー

この年の天皇賞は前年の菊花賞、有馬記念を連勝た年度代表馬で、天皇賞(春)は敗れたものの宝塚記念を勝ったマヤノトップガン、その天皇賞でマヤノトップガンを破ったサクラローレル、この天皇賞(秋)までに破竹の6連勝(うち重賞3連勝)で天皇賞をむかえたマーベラスサンデーの3強が中心と思われていました。そこに朝日杯を勝ち皐月賞目前の骨折で春のクラシックを棒に振ってしまったバブルガムフェローが菊花賞を目指さず4歳馬(旧馬齢)にして天皇賞に標準を絞って出走してきました。

このころの4歳馬(旧馬齢)の秋は余程の事がない限りオープン馬は菊花賞を目指すローテーションを組み、距離適性は関係なく菊花賞に出走するのが当たり前の時代でした。しかもこの時期の4歳馬が古馬G1で通用すると考えられておらず、挑戦する馬はほとんどいませんでした(例外でオグリキャップ(天皇賞(秋)で2着)がいますが、オグリキャップはクラシック登録がなかったために4歳クラシック競争には出走できないという事情もありました。)

ただ、そこは藤沢先生の先見の明というか、距離適性を見て勝つ確率の高いレースを選択するという今では当たりまえの考え方の元4歳馬が敢然と天皇賞(秋)に挑戦してきたわけです。

バブルガムフェローは前哨戦の毎日王冠が3着といかにも骨折休み明けといったレースでしたが、ステップレースをたたいた上積みは十分という状態で出走してきました。

ですが、人気はサクラローレル、マーベラスサンデーに続く3番人気。続いてマヤノトップガンと4強の人気はこのようになっていました。

レースはトウカイタローの逃げで、2番手にカネツクロスが続き3番手にバブルガムフェローが付けました。4強の他の馬はというと、マヤノトップガンがバブルを見る形で5番手ぐらい。マーベラスサンデーは7,8番手を進んでいます。サクラローレルが一番後方で12番手を追走して直線を向きます。

先に抜け出したバブルガムフェローにトップガン、マーベラスサンデーが迫りさらにサクラローレルが迫ってきます。最後はバブルがトップガンを1/2馬身振り切ってゴール。トップガンからクビ差でサクラローレル、さらにアタマ差でマーベラスサンデーという着順。4強がしっかりと1着から4着となったレースでした。

勝ったバブルガムフェローは3番手から押し切ったレースで強いの一言。最近ですが蛯名騎手のインタビューで藤沢調教師からは「受けて立つ競馬をしてもいい。それくらい強い馬だよ」という話を聞いての出走で実際3番手から受けて立つ競馬で勝ったわけですから藤沢先生の見立ても流石ですし、それに答えたバブルガムフェローも素晴らしい馬だと思います。敗れた3強もそれぞれに素晴らしいレースをしましたし、現地で観てましたが強い馬たちがそれぞれ力を発揮して凄いレースをしてくれたので、興奮したことを覚えています。馬券もバブルから勝っていたのでしっかりと当たりました。

フジテレビの実況も印象に残ってます。

スワンステークス

天皇賞(秋)の週の土曜日に行われて、マイルチャンピオンシップのステップレースのG2重賞として定着しているスワンステークスですが、スプリンターとマイラーが激突するレースとしての印象もあります。

思い出のレースは1994年第37回スワンステークス。勝ち馬はサクラバクシンオー

このレースの2着馬はノースフライト

サクラバクシンオーは未だに最強スプリンターという人も多いスプリンターズS2連覇の名スプリンターで、ノースフライトは同じ年に安田記念、マイルチャンピオンシップを制した名マイラーです。

距離体系がだんだんと整備されてきた時代でしたが、1200mではスプリンターが1600mではマイラーが強い事はわかっているのですが、じゃあ1400mだったらどっちが強いの?というレースがこのレースなのだと思います。

結果はスプリンターのサクラバクシンオーがノースフライト以下を圧倒するわけですが、

この結果は今にもまだまだ通じる結果だと思います。

30年以上競馬を見ていますが、芝の1400mで圧勝する馬は1600mでは結果を残せない馬が多いと感じています。ですので1400mはスプリンター寄りの距離ではないかと思っています。

この2頭の対決は次走のマイルチャンピオンシップでも実現しますが、今度はノースフライトがサクラを完封します。たった200mの距離の違いですが、されど200mの距離でもあります。競馬の予想のファクターとしては距離適性も重要な要素になりますがそんな事を教えてくれるレースでもありました。

それにしてもバクシンオーの強さはさすがです。このレースの動画がないのでマイルチャンピオンシップで再度激突する2頭の時の競馬中継の動画をご覧ください。

アルテミスステークス

歴史は浅いですが、東京芝1600mで行われて、後のG1馬も輩出しているレースとなり、この時期の2歳牝馬の重賞として定着してきました。

そんなアルテミスステークスですが、思い出のレースは

2016年第5回アルテミスステークス。勝ち馬はリスグラシュー

リスグラシューといえばもう説明不要の名馬です。牝馬にして宝塚記念、オーストラリアのコックスプレート、そして有馬記念とG1を3連勝して引退した名牝です。そんなリスグラシューの重賞初制覇がこのレースです。レースは7番手から上がり33.5の末脚で快勝するレースです。この後クラシック戦線でも中心になる存在でしたが、クラシックでは2着が最高でなかなか勝ちきれず、次の年の東京新聞杯で久しぶり重賞制覇。秋にエリザベス女王杯で悲願のG1制覇となりそして前述したG13連勝の偉業に続いていくわけです。

後に大活躍する馬は2歳や3歳時にもキラリと光るレースをしているものですが、まさにこのレースがそういったレースではないでしょうか。



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